東京だからこそ出会う人や店をつれづれなるままに紹介


by cafegent
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年末はこんぴらさんと倉敷を訪問。そして東京の正月だ。

謹賀新年
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東京の正月は晴天が続き、実に清々しい新年の幕明けとなったがテレビのニュースを見る限り、六本木ヒルズで刃物を振り回す輩が出たり、タイのディスコで火事が起きたり、世界情勢も国内も諸問題を多々引きずったままの年越しとなったね。

新年三日目は明治神宮に出掛けようとJR線に乗ると、五反田駅にて人身事故が起きて立ち往生となる始末。遠回りに廻って漸く原宿に到着すれば、怒濤の人の波。こりゃ参ったナ。
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一時間以上も長い行列を待つ事になったが、「宇ち多”」の開店を待つ日々を想い出せば、何のこれしきと待つのが愉しくなっている自分に驚くばかりであった。

さて、昨年の秋、四国は「こんぴらさん」に飾られた芸術作品が遠い海を渡り、パリのフランス国立ギメ東洋美術館にて大展覧会として開催された。日仏交流150周年を記念したものだが、伊藤若冲、円山応挙、高橋由一など我が国を代表する絵師たちのお宝的作品が一堂に並ぶのも欧州初の試みだ。
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東京芸大の美術館で観た『金毘羅宮書院の美』展での展示方法が上手く生かされているのか、応挙の有名な「遊虎図」もこんぴらさんで襖(ふすま)絵として飾られている姿と同様に展示された。
畳の上に座って観た時と同じ感覚で拝見出来るのだからパリジャンたちも興奮した事だろう。また六畳間の四方を花の絵で埋め尽くした若冲の小宇宙的作品もそのまま再現されたから見事としか言いようがない。

三年程前にギメ東洋美術館を訪れ、多くの浮世絵所蔵作品群に驚かされたが、日本人以上に日本の文化芸術への探究心を惜しまない学芸員たちの努力と成果により、『KONPIRA-SAN, SANCTUAIRE DE LA MER/こんぴらさん 海の聖域』展大変素晴らしい展覧会になったと聞いた。あぁ、パリでも観たかったナぁ。

展覧会は残念ながら、皆に惜しまれつつも12月8日に終了してしまったが、12月27日から本家四国の「こんぴらさん」でも『パリ凱旋帰国展』が始まったのだ。
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コレは観ない訳にはいかないと、年末の瀬戸大橋を渡りヨーロッパ帰りの虎や鶴たちをたっぷりと拝見して来た。
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宝物殿での「三十六歌仙」、応挙の障壁画「遊虎図」や「七賢人之間」、伊藤若冲の障壁画など普段観られない作品も観る事が出来たし「千畳敷」と呼ばれる金毘羅宮内を拝見する事が出来て、ながーい石段なんて気にせず一気に昇ってしまった。
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襖絵として納まっているので、畳の上に座り当家の人を待つ緊張感を味わってみた。また、虎の隣の間は「七賢人之間」であり、襖の裏表に描かれている贅沢さ、部屋の外に広がる庭園の美しさに220年前の「美意識」の凄さを改めて感じる事が出来た。
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この凱旋帰国展は4月26日まで開催されているので、是非機会を作って観て来て欲しいネ。
「金毘羅宮のサイト」
それにしても大晦日でも沢山の方が参拝に来ているのだネ。
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別に新しい年を越さなくたって気持ちの問題だものナ。テレビで「ゆく年来る年」を観ていても11時45分から皆お詣りしているものネ。

と云う訳で、僕も早々にお詣りも済ませてきた。
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「幸福の黄色いお守り」なんてのもゲットした。むふふ。
そして、年越し蕎麦ならぬ「年越しさぬきうどん」を戴くことに。

こんぴらさんからクルマで30分程走り、元気一杯な名物おばあちゃんで有名な「赤坂製麺所」へ向かった。
先に電話を入れたら、「こんぴらさんからじゃと、すぐやねぇ。ほーんなら、来るまで、待ぁってるヨ〜ンッ!」と元気なおコトバ。

綾川町陶の交差点を右に曲がり細い路地へ入ると、とんでもない処に一軒の製麺所が在った。
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此処は製麺所と云う事もあり、冷やか温かいのか、生醤油かダシ汁かしか品書きが無い。天ぷらなど一切なし。
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ネギが欲しいときはハサミを渡され自分で刻むのだ。いりこダシの効いた温かいうどんで躰が一気にポカポカになった。これで新年を太く長く過ごせるってモンだナ。うーん、美味かった。
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おばあちゃん、また来るからネぇ。

そして、倉敷へ向かい11年の歴史に幕を閉じる「チボリ公園」の最後を見届けて来る事にした。

僕は初めて倉敷を訪れたのだが、先ずは「クラボウ」で馴染み深い倉敷紡績の工場跡地などが見物出来る「美観地区」へ向かった。素晴らしい所だね。
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さすがに年末なので、「大原美術館」や「倉敷民藝館」は休館だったが、酒蔵や「アイビースクエア」など開いて居る処も多々あり、のんびりと美しい町並みを散策する事が出来た。
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奈良や京都などの町屋もそうだが、路地が在る街って散歩にもってこいだネ。

陽が暮れて来たので、いよいよ「倉敷チボリ公園」へ。
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さすがに最後のグランドフィナーレらしく凄い人出だ。
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おぉ、美しい!日本を代表する夜のイルミネーションは圧巻だ。惜しむ声も多いと聞くが、普段からこれだけ人が集まってさえいれば、閉館になんて追い込まれなくて済んだのだろうにネ。皆さん大阪のUSJや新幹線で東京ディズニーランドまで行く方を選んだのだから仕方ないか。

先入観と云うモノは恐ろしく、僕はずっとこの日まで「チボリ公園」はアンデルセンで有名なコペンハーゲンのチボリ公園をモデルにした公園で、園内もアラン・レネの「去年マリエンバードで」なんかに出て来るような左右対称の大庭園を想像していたのだった。

まさか、ジェットコースター有り、大観覧車有り、の一大アトラクション・テーマパークだとは思っても見なかったので驚いたナぁ。
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でも、寒さを忘れて回転木馬やチボリ湖のボート等に並ぶ親子連れたちの笑顔を見ていると11年間で閉館と云うのはチト哀し過ぎるかもネ。

翌朝の新聞に「チボリ公園閉館 従業員の80%が無職となる」の見出しが出ていたが、現実はやはり厳しく冷たい風が吹くのだナ。

新年は明治神宮で初詣をした後、浅草寺を素通りし雷門「簑笠庵」にて新年会となった。酒に肴にと各自持ちより春の宴だ。BS-iで放映された「酒場放浪記」の新春特番では我らが「兵六」仲間の御仁たちが吉田類さんを取り囲んで相変わらずの赤ら顔で登場していたネ。「兵六」は、三代目若旦那も良い笑顔で映っていたし、今年もまた大いにお世話になることだろう。この日は、そんな兵六酒仲間が集っての宴だ。

今年は僕がギックリ腰にムチ打って、突いた杵つきの餅を持参したので座敷の囲炉裏で焼いてもらった。この餅、腰が強いヨ。
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そして餅が焼けるまで岡山の地酒「御前酒」を一杯。
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新年からたまらんネ。

そして、「簑笠庵」の山本さんより素敵なお年玉だ。どうですか、この見事な鯛を見よ。
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脂の乗りも良く酒に似合う。皆でペロリと平らげてしまった。残った鯛のおカシラを煮付けにしてもらい一堂大喜びだ。
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次第に兵六仲間たちが続々と集ってきて、奥の座敷も丑年だけにギュウギュウに!なんちて。

さて、今日辺りから殆どの酒場の赤提灯が灯るのかな。今年も元気に日々酒に浸るとするか。そして皆さん本年も懲りずにお付き合い願いたいものだ。
皆様に感謝。
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by cafegent | 2009-01-05 18:32 | ひとりごと