東京だからこそ出会う人や店をつれづれなるままに紹介


by cafegent
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芋焼酎の呑み方は「兵六」の本家取りで決まりだ。

新年が明けて、1月ももう後半折り返しとなった訳だが、年明け初めてお会いする方からお年賀代わりの手土産を戴く事が多い。そして、知ってか知らずか僕はすこぶる甘いもの好きなので、どら焼きとか豆大福、鯛やき、ナボナ等々の甘味を戴くのだ。

先日もひとみ姐さんから「とらや」の羊羹を戴いたのだが、他の知人からも「銀座あけぼの」の羊羹を戴いた。
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どちらも正月仕様で今年の干支の丑の絵などが描かれている。この一口サイズの羊羹は珈琲を飲むときのお茶請けにも丁度良い大きさだ。
その昔、石坂浩二演じるCMで「バーバーバーバー、チョコッバーァ!」ッてのが流行ったが、この羊羹だって「痛快丸かじり」な訳だ。まー、どーでもいーケド。

そして、もう一つ美味しい手土産のおハナシ。
小田原駅近くの路地裏にひっそりと佇む昭和な雰囲気たっぷりのパン屋さんが在る。ちょっと見はまるでお豆腐屋さんと見まがう様な店構え。

「守谷のパン」は神奈川の友人たちの間では知らぬ物が無いくらい人気の街のパン屋さんでアル。地元の連中の学校給食は、この「守谷のパン」だって云ってたしナ。此処は今どきのパン工房などと違って、種類もいたって少ない。あんぱん、クリームパン、ロールパン、等々なのだ。それでも大人気でいつも行列をなしている街のパン屋さんなのでアル。

此処の名物と云えば、何てったって「あんぱん」だ。皮が薄くて中はびっしりと餡が詰まっている。もう殆どあんこを食べているって感じなのだナ。余り甘過ぎない所も良い塩梅である。此処は小学校の頃に食べた昔懐かしい味に出会えるホッコりとした気分になれる。そんな素朴な店なのだが、朝から行列もしばしばなので、やはり皆懐かしい味を求めて買いに来るのだろうか。

そんな「守谷のパン」の甘食を手土産に戴いたのだ。
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これも随分と懐かしい味わいだ。甘食と云えば本郷の「名月堂」が有名だが、バターと卵をふんだんに使っているのでどことなくカステラの様な味わいだ。
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こちらが「名月堂」の甘食ね。

だが、「守谷のパン」の方はもっと素朴と云うかカステラでは無くて、ボーロの様な口当たりなのでアル。でも、これをひとたび牛乳に浸して食べれば、小学生に逆戻りの味になる。バターを塗っても美味いのだ。
あぁ、こんな嬉しい手土産はいつでも大歓迎だね。

そしてナント、この「守谷のパン」の賛歌が有るのだ。偶然、サイトで見つけたのだけれど、この歌を聴いたら、ホラきっと小田原にパン買いに行きたくなる筈さ。
「守谷のパンのうた」

ちなみに、此処の餡ぎっしりのあんぱんの味が恋しくなったらば、武蔵小山パルム商店街に在る手作りパンの店「こみね」のあんぱんがオススメだ。これも想像を絶する程あんこが詰まっているのだから。むふふ。あぁ、食べたくなってきた。

さて、先日雷門の「簑笠庵(さりゅうあん)」へとお邪魔した。正月3日の新年会以来だったから、2週間程のご無沙汰だったかナ。

此処では先ず中瓶で喉の乾きを潤し、芋焼酎の「兵六呑み」が定番となってきた。この「兵六呑み」ってのが芸術の世界で云う所の「本家取り」なのだナ。
百人一首などで漢詩を引用して歌を詠むのが「本家取り」だ。浮世絵でも「広重の本家取り」ってのがあるよネ。

神保町の酒場「兵六」では必ず芋焼酎を頼むと備前焼きの徳利に一合入った薩摩無双が燗で出されるのだ。そして、小さなお猪口と共に小さな薬缶が一緒に添えられる。

お猪口に熱い白湯を注ぎ、其処へ無双を入れるのだ。これが最高に躰に優しく、そして美味いのでアル。僕はこの呑み方になってから、芋焼酎は「兵六呑み」が一番だと思っている。そんな訳で、此処「簑笠庵」でもこの呑み方が馴染んで来た。
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で、何故に此処が「本家取り」なのかと云えば、こっちは白湯を入れる小さな薬缶も南部や京都の鉄瓶と随分立派な代物になっているし、徳利だって作家モノの備前焼きなどでアル。
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凝り性の(いや、失敬!趣味人の)山本さんがこまめに全国から探し当てた値打ちモノの鉄瓶を丁寧に磨いて手入れを施してカウンターの上に飾ってあるのだナ。
ただ、難を云えば、だんだんと酔いが廻ってくると、鉄瓶を持つ手がグンと重くなってくるのだネ。そして、ついウトウトとカウンターの上で船を漕いでしまうと鉄瓶の持ち手にゴツンとおでこを打ち付ける羽目になるので注意が必要だ。なんちて。

この日は、鳥わさを肴に兵六呑みだ。山本さんに戴いたイクラの醤油漬けも酒がススむ。嬉しいね、愉しいね。

お酒に欠かせないお猪口のコレクションにまた新しい仲間が加わった。
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正月にライターの森さんから戴いたと云う唐津焼きのお猪口だ。へぇ、右の二つは唐津焼だって判るけれど、左のも唐津焼なんだね。こんなの初めて見たナ。でも、素敵だね。

次回はどれで呑もうかな。と思っている所へ「兵六、来ない?」とひとみ姐さんからのお誘い。一人息子のオーちゃんと待ち合せてるらしい。「簑笠庵」のお二人にも「早仕舞いして一緒に兵六、行こうよ」って誘いたかったが、商売の邪魔をしちゃイカンと一人で向かうことにした。(当たり前か)
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で、これが本家「兵六呑み」なのでアール。この薬缶も年期が入っててナイスでしょ。
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こうして、夜が更けて行くのでアル。さて、今宵は何処へ消えようか。
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by cafegent | 2009-01-21 19:35 | ひとりごと