東京だからこそ出会う人や店をつれづれなるままに紹介


by cafegent
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天ぷらみかわで至福を味わう。ところで松葉独活って判る?

先日、御成門で打ち合せがあったので、久しぶりに「辻そば」へお邪魔した。

北海道産のそば粉を石臼で挽き、つなぎを入れず丁寧に仕上げてくれる辻さんの打つ生粉打ち蕎麦は本当に素晴らしい。いつも、先ずはそのまま汁につけず、一口食べる。蕎麦の香りを愉しみ、そして一気にズズっと戴くのだ。
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この日は、素揚げした茄子とピーマンが香ばしい「茄子汁そば」を戴いた。温かいつゆに冷たい蕎麦がジャストミートだネ。

前回お邪魔した時、酒を飲み過ぎたのかデジカメを忘れてしまったら、辻さんが自転車に乗って新橋方面まで僕を捜してくれたのだった。あの時は本当に申し訳なかったナぁ。

それにしても、良く僕を探し出せたナと思ったが、次に何処に呑みに立ち寄るかお見通しだってコトだね。参ったネ。
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もう少し春が近づいてきたら、名物「辻がそば」を戴こう。シャキシャキの大根の千切りがそばに絡めてあり、この何とも云えない食感が実に愉しいし、美味しいのだ。

そして、陽も暮れて茅場町へと出掛けた。
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そう、この日は僕の誕生日と云う事で、「天ぷら みかわ」へとお邪魔した。
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8人掛けの小さなカウンターには既に6人の先客が居た。随分と楽しそうにしているナ、と顔を見合わせるとなんと古い友人のご家族だった。いやぁ、十年ぶり位だろうか、元気そうでなによりだネ。ご両親とお嬢さんも一緒だったが、子供の頃からこんな美味しいご馳走を味わっていたら舌も肥えるよね。あぁ、羨ましい限り。

しかし、何処に行っても誰かに会うって云うのも困りものだネ。昨日も信号待ちをしていたら、前のクルマの窓が開いて、友人が手を振って来た。「おや、クルマを買い替えたのネ」、なんて話しているウチに信号が変わってしまった。なんだかネ。

此処「みかわ」は矢張りカウンターで味わうのが良い。早乙女さんが寡黙にただひたすら丁寧に天ぷらを揚げる。その凛とした姿もまた天ぷら以上に素晴らしいのでアル。ご主人の揚げ場の立ち姿に、次々サッと出される揚げたての熱々天ぷらを食べ、酒を呑む。これが三位一体となってスバラシイ宴となるのだ。

中が少しだけレアに揚げた海老の美味い事。此処は絶妙な揚げ具合で出されるので、海老の尻尾は残して良いのだ。その為の殻入れも用意されている。

二尾の海老を楽しんでいると、こんがりと揚げた海老の頭が出て来た。これがまた、実に香ばしい。燗酒がススムねぇ。続いて墨いかだ。甘くて最高。

続いて、白魚を一本づつ揚げてくれた。これが、ふっくらと口の中で溶ける様で甘いのだ。

ご主人に凄い話を伺った。此処に来る度に白魚を好む御婦人が居て、何度も何度もお替わりをお願いし、最後には百数十匹は平らげてしまう、と云う凄い方だそうな。他の方の分が無くなってしまうので、そのお方が来られる時は多く仕入れるのだろうネ、きっと。

白魚も天つゆより塩がイイね。続いて、めごち、アスパラガス、しいたけ、穴子、そして最後にかき揚げ丼だ。

みかわの天ぷらは素材の持ち味を存分に活かして揚げる。余計な水分を取ってから揚げるから旨いのだヨと教えてくれた。早乙女さんは寡黙かと思いきや、喋り出すと結構しゃべるのネ。

それにしても、此処のかき揚げの旨いのなんの。
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小柱ってこんなに美味しかったのか、と思わせてくれたのが「みかわ」だったナ。天茶も美味しいのだが、赤だしの味噌汁がスバラシイのでいつも天丼にしてしまうのだ。

壁にその日に揚げる天ぷらの素材が記されているのだが、これがまた粋なのだ。サツマイモは「丸十」、めごちは「目東風」。菅原道真の和歌に「東風(こち)吹かば思いおこせよ梅の花 あるじなきとて春を忘るな」ってのが有る。そんな当て字を愉しんで書いているなんて、粋だよね。
ハテ、「松葉独活」と云う品が書いてあった。皆が読めず、何だろうと思っていたらアスパラガスの和名がマツバウドなんだそうな。またひとつ「ヘェ」が増えた。

寿司もそうだが、季節を食べるってのは素敵だネ。
あぁ、夏になったら銀宝が食べたいナ。

美味い食事の後は旨い酒だナ。と云う訳で茅場町から神保町へ。

ガラリ扉を開けるといつもの面々がいつもの笑顔で酒を愉しんでいる。
「兵六」は、皆が楽しく呑んでいるってのが良いのだよネ。
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この夜は、壷漬けをアテに無双を一杯。あぁ、幸せだ。

さて、五十歳まであと一年か。毎日、元気に酒と向き合うとするか。
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by cafegent | 2009-02-19 18:08 | 食べる