東京だからこそ出会う人や店をつれづれなるままに紹介


by cafegent
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幸せ一杯のよっさんとアキちゃんをジャンボで祝う。

今朝は東京に雪が舞った。

今年はもう降らないナ、と思っていたから何だか心がトキメいた。北海道に生まれた僕は雪を見ると何故だかホっとするのだ。そのくせ、随分前に東京が大雪に見舞われた時は、滑って転んで左腕を骨折した事があったっけ。間抜けだね、まったく。

雪が降ると必ずやりたくなるのが、雪見酒ならぬ雪見そばである。
しんしんと降る雪を眺めながら、鼻水をすすり食べる立ち食いそばの美味いこと。
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前にも一度書いたのだが、雪が降る中での蕎麦は躯がどんどんと温かくなっていくのを実感出来るのだ。それ故、路面に出た立ち食いそば屋でなくては駄目なのでアル。

先日木挽町で入った喫茶店が実に渋い処だった。店も古けりゃ、マスターもおじいちゃん。珈琲の味はとても良い香りがして、美味しかった。
でも、其処で流れていた音楽も凄かった。まるで、昭和にタイムスリップしたかのように森進一の「花と蝶」が聴こえてきたのだ。

‶花が女か男が蝶か 蝶のくちづけうけながら 花が散るとき蝶が死ぬ そんな恋する 女になりたい″ コレだぜ。深いね、川内康範先生は。
「おふくろさん」よりも「花と蝶」の方が好きだナ、僕は。

それにしても、久しぶりにこの歌を聴いて思い出した詩があった。
良寛和尚の詠んだ漢詩「花無心招蝶」だ。

    花無心招蝶 蝶無心尋花
    花開時蝶来 蝶来時花開
    吾亦不知人 人亦不知吾
    不知従帝則

花は無心に蝶を招き、蝶は無心に花を尋ねる
花開く時に蝶来たり、蝶が来る時に花は開く
吾も亦人を知らず、人も亦吾を知らず
知らずとも帝則に従う

簡単に言えば、「花が咲く頃になると合性の良い蝶々が飛んでやってくる。そしてまた、蝶々が飛んで来る頃には花が咲く」と云うことだネ。何事も自然の法則に従って生きて行くのだ、と説いているだろうか。
男女の合性もこの花と蝶々の関係と一緒なのだろう。とすれば、故川内康範先生の「花と蝶」もこの詩からインスパイアされたのかナ。はて?
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さて、僕は可成りの肉好きである。肉付きの良い女性も好きだが矢張り和牛の肉が良い。ぐふふ。

そんな訳で、今月もまた、夜な夜な渋谷のんべい横丁に集う肉大好きな酒仲間たちと恒例になってきた宴「焼肉ジャンボの会」を開催していただいたのだ。

夜8時15分、都営新宿線の篠崎駅前集合と云う微妙な時間の刻み方で呑んベエたちが集った。
「焼肉ジャンボ」は大変へんぴな場所に在る。この辺りは、江戸川の花火大会ぐらいじゃないと来ないエリアである。それでも連日連夜満員御礼なのだから、”日本一旨い焼肉屋”と云っても過言じゃないだろう。一度でも此処で肉を食べた事が有るのならば、毎年、ザガット・サーヴェイで総合1位になるのも頷けるのだ。
それだけジャンボを目指す人々が多いものだから、タクシーの運ちゃんに「ジャンボまで!」と伝えれば、大抵は連れてってくれるのでアル。

ただ、此の晩は日曜の夜って事もあって、タクシーが全然来なかったらしく、僕らの後の連中は乗り合いバスでやって来たそうだ。僕らだけタクってしまい、すまないねぇ。
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先ずは生ビールで乾杯だ。
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この日の宴は、「ただひたすらに旨い肉を喰う!」が目当てなのだが、ジャンボのご主人南原さんが娘の様に可愛がっているアキちゃんと酒場「Non」で働くよっさんが、いよいよ所帯を持つと云う大変メデたい知らせを聞いたので、祝福の宴と相成った。
いやいや、実にめでたい。心からオメデトウ!!

と云うのもつかの間、さぁ肉が運ばれて来た瞬間からアキ嬢は焼肉番長と化するのであった。
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先ずはハツをひと掴みしてロースターの焼き網の上にこすりつける。これで、鉄板に油分が適度に馴染み、最初に焼く肉がこびり付かないって訳だ。さすがだネ。

ハツを食べている間に、上(うわ)ミスジ登場。
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おぉ、のっけからコレですかい。
焼肉番長は皿が来た瞬間、一枚掴み焼かずに食べていた。見事なサシの極上肉は焼かずとも口の中で溶けるのだヨ。そして、僕らは片面4秒焼きで戴いた。ぐふふな味わい。

しかし、よく「痩せの大食い」って云うが、この二人も実によく喰う。
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見よ、このご飯大盛りを。

前回は、ビールにマッコリ、チューハイと呑む量もハンパなかったが、今回は皆が喰い優先って事で、酒の量は少なかったかナ。

今回はロース攻めって事で、次から次とロース系の登場だ。
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そして出て来たのは「しんしん」だ。牛の後ろ足の付け根の肉だそうだが、サシも見事に入っていてこれまた旨い。
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続いて、「肩ロース」と「とも三角」。
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赤身の旨さを再確認出来る極上肉だネ。
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とも三角を熱々ご飯の上に乗せ、ご飯の熱で味わうのだ。むふふ。

そして、「ハラミ」だ。
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ジャンボで今まで食べた事がなかったのだが、このハラミも柔らかくて甘くてスバラシかったネ。

立て続けに今度は「イチボ」の登場だ。
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イチボとはHボーンの事。牛のお尻の上の肉だが、Hの形をした骨がある部位の肉だから、こう呼ばれているのだネ。
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さっと片面炙ってパクリといく。ぐふふ。

芯ロースが食べたかったのだが、生憎の売り切れ。
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で、代わりに出してくれた「サーロイン」がこれまた極上の肉だった。

箸休め代わりにちょっとホルモン系が欲しいとリクエストしたら、「ミノサンド」を出してくれた。
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上ミノの希少部位ならではの脂が乗った極上ミノだ。うひひ、な旨さ。

若者たちは更に肉を追加していたが、僕はもう大満足だった。
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そして、若者に交じって、ここからまたひとみ姐さんがご飯と「シャバ臓炒め」を追加した。しかし、あの小さな躯で、まぁ良く食べること。驚いちゃうネぇ。

最後は親方特製の和牛のミートソーススパゲティだ。
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さすが、元喫茶店を営んでただけあって、スパゲティが最高に美味い。砂糖を一切使わず素材の甘みだけで仕上げたと云うミートソースは皿ごと舐めたいぐらいの美味しさだった。いや、感動!

デザートは別腹ってことで、太っ腹の親方から自家製プリンとババロアを戴いた。
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うーん、この正当派カスタードプリンは美味しいナ。キウイのソースがかかったババロアも焼肉の後にはサッパリとして旨い。あぁ、幸せな肉の宴だった。次回はいつにしようかね、アキ嬢。また、ひとつ宜しくお願いネ。そして、末永くお幸せに!!

そうだ、良寛和尚の「花無心招蝶」を是非、二人に贈ろう。合性の良い花と蝶々のように仲良く暮らして欲しいものだ。
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合性とは「和合」だよ、いざ励め!!よっさんよ。
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by cafegent | 2009-02-27 17:06 | 食べる