東京だからこそ出会う人や店をつれづれなるままに紹介


by cafegent
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ひな祭りは雪景色。そして雑文日記。

桃の節句は雪降る夜になったね。
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思いもよらぬ寒さに桃の花は蕾みのまま縮こまってる。
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先日、NHKの「プロフェッショナル 仕事の流儀」に新橋の料理屋「京味」のご主人、西健一郎さんが登場していたので、興味深く拝見した。

彼処に通う方々は、皆口を揃えて、「年四回、季節毎に来なくちゃ。」と云う。新橋に店を構えて40年になるそうだが、名料理人だった父西音松を見習い、ただひたすらに「人間、死ぬまで勉強」と言い切れる姿に感動してしまった。
僕の叔母ちゃんと同じ71歳と云う年齢ながら、毎日板場に立ち、若い弟子たちを指導し、一人一人の顧客の味の好みを台帳を見ながら気を配る。そして、最後は必ず外でお客さんを見送る。この「もてなし」こそが名料理人の名料理人たる所以だろう。一人四、五万円を出してでも通いたくなるお客たちの気持ちが良く判るナ。

そして、そんな贅沢はよっぽどのハレの日にしか出来ない僕は、西さんのもとで修行を積んだ銀座「あさみ」の昼食でも十分嬉しいのでアル。東銀座に打ち合わせに行くときには「あさみ」の鯛茶漬けを戴く。夜には、「京味」の半額以下の値段で美味しい日本料理を味わえる。まぁ、素材も醍醐味もまったく違うが、此れは此れで素晴らしいもてなしとなる。この季節は桜の葉を使った鯛の桜蒸しなどが良い。香りも良いし美味いし、桜餅みたいな見た目が季節を味わえて嬉しいのだ。

で、タイミング良く「あさみ」の会席弁当を戴いた。
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二段の折箱を開けると、春の味わいが詰まっていた。店でも美しい二段の籠に入った弁当を戴けるが、花見などにこうやって作って貰うのも素敵かもネ。
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此処の料理は、目で楽しんで舌で楽しめるからイイ。さつま芋の煮かたがとても良く、小さな手間を感じたナ。

食事の後は、またまた戴きものの「長命寺の桜もち」だ。
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塩漬けした桜の葉が一つの餅に三枚も使ってあるのが贅沢だよね。香りが良く、春を先取りした味わいだ。でも、本当は個人的には道明寺の、あのつぶつぶの桜餅の方が好みなのだヨ。昔は向島の料亭に行くと、女将が帰り際に必ず「長命寺の桜もち」を手土産に持たせてくれたっけ。
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随分と懐かしくも、もう出来ない贅沢な想い出だな。

週末の土曜日は朝から立石「宇ち多”」の中が賑わっていた。
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僕が着いたのが、10時10分の電車だが、店内ではフラッシュがたかれ、「宇ち多”」の三代目、朋一郎あんちゃんが雑誌「dancyu」の取材を受けていた。外から覗いているとあんちゃんが出て来て、「マッキー牧元さんに頼まれたからさ」って云うことだった。なるほど、タベアルキストのマッキーさんの取材ならば、安心して応じられるね。

マッキーさんは僕と同じ誕生日と云うことでマイミクになって頂いているのだが、一度もご一緒に飲食を共にしたことがない。この日もマッキーさんが来ると聞いていたのだが、先にすっかり出来上がってしまい、後で戻ってみたら入れ違いで宇ち多”を後にしていたのだった。残念。

でも、この日は取材のおかげで、普段土曜日にはありつけないテッポウを食べることが出来た。
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テッポウ、コブクロ、レバ生、ツル(豚のオチンチン)は平日通いだけが味わえるモンだから、土曜の常連たちは皆大喜びであった。
さらにしっかり煮込みのホネもゲットして、梅割り3つ半でいい気分。
その後、何軒かハシゴしたが記憶が定かじゃなくなった。参った。
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翌日は、昼から原宿へシルク・ド・ソレイユの『コルテオ』を観に行って来た。
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毎回、出演する連中が渋谷の『のんべい横町』に呑みに来るので、何故だか親近感が湧くのだネ。
でも、子供の頃に観たキグレ大サーカスや木下サーカスに比べると、最近のサーカスは技も凄いが仕掛けも凄いよね。
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シルク・ド・ソレイユの舞台は過去にも『サルティンバンコ』『ドラリオン』など観たが、ラスベガスで観た『O』とエロティックで官能的な『ズーマニティ』が素晴らしく印象に残っている。規模と制作費も凄そうだから、二つとも日本じゃきっと上演出来ないだろうナ。
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サーカス団の大きなテントの中に入ると真ん中にしっかりメインスポンサーのダイハツのクルマがコルテオ仕様で展示されていた。
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それにしても何故ダイハツだったのだろう。トヨタも日産もホンダもそれどころじゃない所にダイハツが一気に攻めに出たってコトだろうか。

舞台を楽しむには先ずは酒から、ってことで、ビールをゴクリ。
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そして、12時半待ちに待った夢の舞台の始まりだ。
360度の円形舞台はどの席からも十分観ることが出来るし、縦横、天井からと縦横無尽に空間を使い切った舞台は目を離す隙を与えず、ずっと興奮しっぱなしだ。

自分が「死」の床を迎える夢を見た或る男の夢か真、定かじゃない不思議な物語。その「夢の世界」を限界極限まで鍛え上げた技の数々で観る者を圧倒する舞台。

観客と舞台の間で演奏される生のサウンドも舞台を盛り上げていた。演出、音楽、衣装、そして照明と総てがセンス良くて、笑いと興奮の嵐だったナ。
途中30分の休憩を挟むが、たっぷり二時間素晴らしい舞台を堪能することが出来た。

多いに満足して、会場を出ると時計の針は午後3時過ぎ。

原宿から高田馬場経由で野方に行けば、いつもの「四時秋元屋」に間に合うぞ。15分ほど前に野方に着くと小雨がパラついてきた。
一番乗りで待っていると前日、「宇ち多”」で会った酒仲間がマックからコーヒー片手にやってくる。暫くすれば「兵六」仲間の荒木さんも登場だ。
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結局、口開けの先頭グループは皆顔見知りってコトで、秋元屋の暖簾が下がると皆でカウンターの角を囲むことが出来た。

煮込みにポテサラ、ナンスラだーい。
酒はハイボールに始まり、三冷ホッピー、豆乳割りと続く。あぁ、日曜日のシアワセだナぁ。
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「秋元屋」を出ると雨もすっかり上がり、夕焼け空になっていた。

「京味」もスバラシイが、僕らにゃこんな素敵なもつ焼き屋が最高にハッピーなのだヨ。
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by cafegent | 2009-03-04 19:58 | ひとりごと