東京だからこそ出会う人や店をつれづれなるままに紹介


by cafegent
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東京・上野に阿修羅、来たる。

今日は昨日と打って変わって良い天気となった。午前中は風が強かったが、午後は少し穏やかになった。

都内の桜もどんどんと咲き出している。
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目黒川沿いももう花見の場所取りが始まり、主婦たちは昼間からお花見を楽しんでいた。
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僕もお弁当を買って、目黒川の桜の木の下で昼食を楽しんだ。
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この辺りは、まだ蕾みも多く満開になるのは週末あたりだろうか。

空を見上げると僕の大好きな昼間の月が浮かんでいた。
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この時期、桜花と月ってのも良い気分だねぇ。
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さて、「アシュラ」と云えば、僕の世代だとジョージ秋山の漫画を思い浮かべるだろうか。だが、今話題になっているのは、奈良・興福寺の創建1300年を記念した「国宝 阿修羅」展だ。
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桜が満開となった上野公園を通り抜け、東京国立博物館に「阿修羅」像を拝みに行って来た。
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元はインドの神アスラで、布教を妨げる外道だったが、説法を聞くうちに改心し守護神になったそうだ。

赤と黒でモダンにデザインされた会場構成の中、暗闇の中に阿修羅像が浮かんでいる。360度ぐるりと廻り見る事が出来るし、頭上からも拝むことが出来るようになっていた。

三つの顔に六本の腕を持つ阿修羅は、元々の荒々しい姿ではなく、男性とも女性ともつかない表情とスラリと細長い腕も中性的である。朝日新聞の『天声人語』に載っていたが、「せんとくん」の作者でもある彫刻家の薮内佐斗司さんが、かつて阿修羅像を見て「早世の女優夏目雅子さんに重ねた顔だ。善神に転じても過去を悔いているのか、寄せた眉根は戦いの憂いを湛(たた)えてりりしい」と語ったそうだ。

実際に阿修羅の正面の顔を見て、僕も同様に夏目雅子の顔が浮かんだ。瞳の下瞼がふくらんでおり、眉間を少しだけ寄せて、何処か遠くを見つめている眼差しに惹かれ、魅了された。

第一会場では、平城京遷都に伴い造られた興福寺の工事の無事を祈願する為に地中に埋められた金、銀、水晶などの発掘された工芸品も展示された。まさに1300年の時空を旅する気分に浸れるのだ。
本展覧会では、阿修羅像の他に、国宝・八部衆像や十大弟子像が勢揃いする。

さらに現在、平城遷都1300年記念に向けて再建工事が進む中金堂をテーマにした第二会場では、康慶作の四天王像、巨大な二体の薬王と薬上菩薩像も興福寺から運ばれ一堂に展示されており圧巻である。

会場の最後では、ヴァーチャル・リアリティによって再現された興福寺の中金堂が見事に蘇って映し出される。でも、技術の進歩って凄いね。空想が空想じゃなくなってしまうのだからネ。ただ、僕は空想のロマンの方が素敵だと思うのだけどナ。

しかし、ガラスケースなども無く生身の阿修羅像をこれだけ間近で拝観出来るのだから、必見の展覧会だ。

またも「天声人語」に書いてあったのだが、江戸の頃は、ありがたい仏像を遠方で披露する出開帳(でがいちょう)が盛んに催されたそうだ。「開帳」は時候が上向く頃の風物で、春の季語らしい。
57年ぶりに東京に来た阿修羅像。桜咲く中でのご開帳を拝むのは縁起が良いかもしれないヨ。
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本展覧会の記念に海洋堂が造った阿修羅像のフィギュアを手に入れた。
12分の1のサイズは手のひらに乗るサイズだが、実に良く出来ている。
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さぁ、何処に飾ろうかナ。
「朝日新聞社/国宝 阿修羅展」のサイト

銀座「あけぼの」の桜餅を戴いた。
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此処のは長命寺と同様に薄皮のさくら餅なのだネ。香りも良く上品な味わいだった。むふふ。
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by cafegent | 2009-04-02 21:31 | ひとりごと