東京だからこそ出会う人や店をつれづれなるままに紹介


by cafegent
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千葉・佐倉にてマーク・ロスコの絵画に浸る。

この週末は半袖で十分な程に暖かな陽気だった。

日曜は朝早くから千葉の佐倉まで遠出した。
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昨年秋に訪れた川村記念美術館で、「マーク・ロスコ 瞑想する絵画」展が催されているからだ。
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此処には常設でマーク・ロスコルームが在るので、いつでも拝見出来ると思っていたら、前回は海外に作品の長期貸し出し中との事で、観ることが出来なかったのだった。

ところが、今回は川村記念美術館の所蔵に加え、ロンドンのテートモダン、ワシントンのナショナル・ギャラリー所蔵の貴重な作品も集まり、1958年から59年にかけて制作された「シーグラム壁画」がなんと15点も集まり、会場をグルリと一堂に壁に掛けられ我々を惹き付けてくれた。
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赤や黒の陰影が空間に浮遊するようなマーク・ロスコの絵画は観る人々の見方次第で様々な印象を残してくれる。鑑賞者の内面そのものを映し出すかの様に、こちらの抱くイメージに見えてくるから不思議だ。

ニューヨークの高層建築「シーグラムビル」にオープンされる高級レストラン「フォーシーズンズ」の壁を囲むように依頼を受けたロスコは、オープン前に訪れたレストランの雰囲気が気に入らず、この店の為に描いた30点もの連作を飾ることを断ってしまったのだ。
1987年、僕は六本木の高級フィットネスクラブのロビーフロアに飾る絵を求めてニューヨークを訪れ、関係者や画商たちとの会食をしたのが、このレストランだった。あの当時で、一人250ドル以上もしたのだから可成りの高級レストランだよナ。今、思ってもマーク・ロスコが此の店に絵を飾らなくて正解だったかもしれない。窓のように溶け込む一連の作品を前にして、ゆったりとした時を過ごし食事を堪能するなんて客じゃなさそうな方々で店内は埋まっていた。

今回はじっくりとマーク・ロスコの世界を堪能することが出来た展覧会だった。また、ロンドンのテートギャラリーの当時の責任者とロスコとの往復書簡が沢山展示され、、画家マーク・ロスコの内面を垣間みる事が出来た素晴らしい構成だった。

晩年、テートギャラリー内にマーク・ロスコ専用展示室が出来る事になった。だが、絵画納入後、いよいよオープンの日を迎えるを前に自らの命を絶ってしまった画家の心境はいかなるものだったのだろう。自身の作品に対する良き理解者を得て、幸せな気持ちのままで生涯を終わらせたかったのだろうか。今は、シーグラム壁画を鑑賞しながら、画家の想いを想像してみようか。

美術館を出ると、外はポカポカの陽気だ。
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此処は30ヘクタールもの広大な敷地に様々な草木が植えられて、美術館を訪れなくとも自由に庭園内に入る事が出来るので、地元の方々のオアシスにもなっているのだ。
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また、10種類250本もの桜の木も植えられているので、都心でのお花見が終わってしまった今も此処にはまだ沢山の桜が咲き誇っていた。
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菜の花の黄色と桜の色も青空に映え、美しい。
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片時も酒は忘れず、ってな訳でキンキンに冷えたビールをクーラーバッグから取り出して芝生の絨毯の上で喉を潤すのだ。
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むふふ、だね。マーク・ロスコの深い絵のことなど頭から消えて、春爛漫の心地良さだけが僕を包み込むのであった。
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そして、またゴクリ。爽やかな季節の到来だナ。
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by cafegent | 2009-04-13 17:22 | ひとりごと