日々の拾い読み雑文日記
2009年 04月 17日
今、週に一度「産經新聞」に連載しているのが奈良の風景画である。
法隆寺や飛鳥の地もあれば、町家の風景、山から見下ろした田園風景など、自分の足で歩き、腰を下ろしてスケッチをする姿が実に素敵だ。
風景画や絵本の他に、仏像を描き続けているのだが、阿修羅像を描いた作品には本物の仏像を超えた何かを捉えているかの如く、しばらく釘付けになってしまった。
それにしても、若い。83歳ながら、日々歩き絵を描いているのだから恐れ入る。ジーンズ履いてダウンジャケットを着て歩く姿は、僕らとなんら変わらない。
僕の母も今年82歳になるが、矢張り若い。朝になれば、ドリップ珈琲を煎れ、新しい映画はすぐロードショウに出掛けているしなぁ。まぁ、僕だってもう50歳になるって云うのにこんな生活を続けているのだから、世の中の人皆が随分と若くなっていると云うことか。
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最近、東京タワーのライティングが変化に富んでいる。「WBC」で我が国が優勝をした時も、先日の天皇ご成婚50周年の時も美しい光を東京の夜空に放っていた。
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国民的アイドルグループの『SMAP』の名称が「Sports Music Assemble People」だと云うことをつい最近まで知らなかった。「運動と音楽を融合する人々」だそうだ。
なんだか、凄いゴロ合わせの様なグループ名だが、スナップとかスマッシュとかと同じで響きがイイので広く馴染んでいるのだろうネ。
そして、SMAPとまるで同じように、「なんと、コレもこんなコトバの略だったのネ」と云う様なモノを知った。国民的アイドルじゃないが、日本国民のほとんどが毎日使ってるJR東日本の『Suica』カードだ。僕も含め、大抵の人は「スイスイ改札を通れるからスイカ」だと思っている筈だ。ところがドッコイ、何と「Super Urban Intelligent CArd」の頭文字でSuicaなのだと。参ったネ、驚いたネ。コレじゃホントSMAPと同じじゃないかヨ。
北海道の『Kitaca』(北か)とか、関西の『ICOCA』(イコカ)の様に単純に下らない駄ジャレのネーミングのほうが絶対に親しみ易いよね。
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物まねの江戸家子猫師匠が、先代の江戸家猫八を襲名したね。時間が出来ると酒場か寄席によく行くが、落語以外の色物も大好きである。子猫師匠が登場すると、我先にとリクエストをしたりする。季節を感じる鳥なんかを啼いてもらうのは実に嬉しい。先日、白金の国立自然教育園にて、野鳥の剥製の展示してあるコーナーを見物。各鳥のボタンを押すと美しい鳴き声が聞こえる装置でした。どの鳥も余りにも美しい音色なので、猫八師匠のものまねを吹き込んでいるんじゃなかろうか、と思ってしまったのだ。
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国立ついでって訳じゃないが、今年は国立演芸場が開場三十周年を迎える。それを記念して、記念公演が開催中だ。桂歌丸師匠が十八番(オハコ)の古典落語「井戸の茶碗」「厩火事」「小言幸兵衛」など5作品を演じるし、小三治師匠、権太楼師匠、扇橋師匠など僕の大好きな噺家たちが登場するのだ。
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先週、今週と酒場に行く機会がない。毎晩、酒場が開いている時間に仕事が終わらないからだ。それでも、開いている店を探しては、一杯だけは酒を呑まないと一日が終わった気がしないのだ。
暫くご無沙汰していた『権ノ助ハイボール』に顔を出した。 久しぶりだったが、いつもの店主にいつもの馴染み客が座ってる。
だから、こうして今日も一日頑張れるのだからナ。
さてと、明日は朝から立石へ繰り出そうか。