東京だからこそ出会う人や店をつれづれなるままに紹介


by cafegent
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東京でホタル見物。そして、旨い冷酒で夏を先取りだ。

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昨日の「ちい散歩」でタレントの生稲晃子が立石仲見世を歩いたんだそうだ。
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残念ながらその時間は出掛けていたが、仲見世商店街にはしっかりと告知されていた。

すっかり日が長くなったが、明るいうちからの酒場ってのは実に長閑で気持ち良い。小川町で早めの打ち合わせが終わり、神保町まで歩いた。
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『キントト文庫』や『ボヘミアンズ・ギルド』等、すずらん通り界隈で古本を漁り、『三省堂書店』にて、新しい雑誌をチェックすると丁度良い具合に『兵六』の口開けの時間となる。
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冷暖房の無い此の店では、今の時季入口も裏口も窓もすべてが開け放たれている。時折、店の中を抜ける風を心待ちにしながら無双のお湯割りを呑むのが格別の「だれやめ」なのだ。

以前、ライターの森一起さんに教わったのだが、九州の方言で「だれやめ」とは、だれ(疲れ)をやめる、で「疲れを癒す」のに酒を呑む事。
此処では皆が薩摩の「無双」のお湯割りか、麦焼酎の冷酒、そしてキンキンに冷えた「峰の露」あたりを愉しんで居る。
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この日も既に常連たちが集っていた。皆、早くから呑むなぁ、と思いつつ僕も同じか。
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歩き疲れた躯には、冷えたビールが潤滑油となった。
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程よく潤ったところで、無双のお湯割りへ。香ばしいキビナゴが酒を美味くするのだ。

日が暮れて、有楽町のガード下『新日の基』へ移動した。先に来ていた連中はすっかり出来上がってる。
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生を一気に呑み干し、焼き蛤に合わせて冷や酒を戴いた。
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あぁ、たまらんね。そして夜が更けた。
       ◇       ◇        ◇

      雨露を 照らす蛍火 時わすれ

さて、水曜日は朝から梅雨の土砂降りだったが、午後からすっかり晴れて蒸し暑い一日となった。

夜八時過ぎ、江戸川橋まで出掛けてみた。今月から来月にかけて、ホテル「椿山荘」の庭園に生息するホタルを観るためだ。今はゲンジボタルが観られ、七月になればヘイケボタルが観られるだろう。
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まだ、そんなに数は多くなかったが、紫陽花や庭園を流れる小川のの廻りで幻想的な光を放つ蛍にしばし釘付けになってしまったナ。
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こんな所にホタルが居るのだよ。

椿山荘とフォーシーズンズホテルでは、ホタル鑑賞に合わせたブッフェや料亭の「ほたる会席」などを用意している。心地良く腹を満たし、酒に酔った後にゆっくりと蛍鑑賞が出来る企画だ。
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たっぷりとホタル鑑賞を楽しんだ後は、JR目白駅まで向かった。

目白通りを少し路地へ入るとイワシ料理の居酒屋『すみれ』が在る。
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創業30数年と云う歴史が物語る通りの居心地の良い酒場だ。
前々から評判を聞いて、来たかった店だったので、嬉しい限りでアル。

本当はその前に近くのバー『なすび』で一杯引っ掛けてから来たかったのだが、生憎閉まっていた。そうだ、水曜は定休だったナ。

お通しの美味い店にハズレは無いと思っている。此処もまたしかり。
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大根にイカの旨味がしっかりとしみて、酒のアテに良い。

さて、何を食べようか。そう、初めてのお店では素直に女将さんに伺うのがよいネ。先ずは、「いわしのつみれポンズ」から。
女将さんは、元気よく「ハイッ、つみポンひとつぅッ!」と厨房へ声をかける。いいネェ、なんだかこの雰囲気。
で、つみポンの前に「十六品目サラダ」の登場だ。
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これまた、沢山の新鮮野菜がざっくりと和えてあり、美味い。ペロリと平らげてしまったネ。

そこへ、つみポンが出来上がり。
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柔らかい鰯のつみれをしっとりと仕上げてある。幸せなひとときだ。
酒を冷酒に切り替えた。純米酒「初孫」を戴いた。
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あぁ、この味たまらんなぁ。続いて、女将さんオススメ黒板メニューから「ねぎとん」を貰う。
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夏はバテ防止に沢山豚肉食べなくちゃ駄目ヨ、なんて云われ「ハイ、ではひとつ」ってな訳で、勧め上手にゃ弱いボク。次から次と云われるがままに食べるのだ。
さっくりと揚げた豚ロースの天ぷらにたっぷりのネギを乗せほんのり甘い酢で味を決めている。マヨネーズを少し乗せてパクりと行くのだ。

酒が「浦霞」に変わったところで、名物「いわしのきゅうり巻き」がお目見えだ。
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これまた、日本酒向きの一品だネェ。梅が効いて食欲が増すのだ。

ここで、何か箸休めをとお願いすると「冷やしトマトの土佐酢漬け」を出して頂いた。
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お酢もしっかりと飲んでネって云ってたが、ホントこの土佐酢が旨い。いやぁ、これでこの日も血液サラサラだナ。むふふ。

サッパリとしたところで、「水餃子」を戴いた。
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後ろのテーブル席で、皆が頼むので、ついつい気になってしまったのだが、これも実に美味しい。酒がススみ、また「初孫」を頂いたら、厨房から「骨のからあげ」を頂戴した。嬉しいネ、この心配りが、ネ。
またまた酒がススンじまう。

最後の〆に「ねばりそば」をお願いした。
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これまた、どの席でも注文していたナ。
山芋にオクラ、納豆とネバネバ系をたんまりと入れたぶっかけそばでアル。
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女将さんが一生懸命にかき混ぜてくれて、トロットロのねばりそばの出来上がり。
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喉ごしもよく、スタミナつきそうだし、夏の夜に相応しい蕎麦だった。
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最後まで、愉しく呑めたし料理も素晴らしかったので、駄目押しにもう一杯「八海山」を頂いた。
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クィっと呑んでご馳走さまだ。

此処は場所柄、学習院大の先生たちが贔屓にしているそうだが、目白の駅近くにこんなに素晴らしい居酒屋が在ったとは、もっと早く来ていれば良かったナぁ。

この夏は、酒仲間と一緒に、ホタル見物の帰りにまた寄ってみよう。
久しぶりに大当りの居心地の良い酒場を見つけたナ。あぁ、嬉し。
by cafegent | 2009-06-26 15:57 | 食べる