東京だからこそ出会う人や店をつれづれなるままに紹介


by cafegent
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ようやく一息ついた。夏の東京散歩に出掛けるとしようか。

伊勢の『赤福』餅を戴いた。
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関西へ出張した時など、土産に買うのだが新幹線の車中でペロリと一箱食べてしまうから、常に1箱は余分に買うのだナ。
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賞味期限の改ざん事件から暫くの間食べていなかったが、今では過敏過ぎるくらいの徹底ぶりだ。なんだかなぁ。

ひとみ姐さんの初七日も無事に迎え、沢山の方々が会いに来てくれた。
ひとみさんがこよなく愛していた祐天寺『もつやき ばん』のご主人、潔さんも駆けつけてくれたので、心置きなく旅立てたことだろう。
荼毘に付してから一週間の間、ひとみ姐さんは片っ端から酒場巡りでもしていただろうか。

毎年8月15日奈良では大文字焼きが催される。戦没者慰霊と世界の平和を祈る火の祭りとして開催されるが、この「大文字の送り火」の灯りを頼りに、ご先祖様が冥途へ帰るのだそうだ。「大」の字は宇宙を表し、人間の煩悩と同じ数108の火床から文字を作っているのだ。
昔から、この明りを盃の酒に映し、願い事をしながら呑み干すと願いが叶うとの云われている。今年は、ひとみ姐さんが迷わず冥土へと行けるように願おうか。

大文字送り火を保存するべく、毎年奈良の寺院の住職が揮毫(きごう)した「大」の文字を書いた団扇がある。今年は、東大寺長老の狭川宗玄師、大安寺貫主の河野良文師、西大寺長老の大矢實圓師の揮毫。
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これは、東大寺の長老宗玄師のだが、図太くて気に入っている。

この団扇、奈良の春日大社で扱っているのだが、日本橋の三越前駅に在る「奈良まほろば館」でも手に入るのだ。夏の夜にのんびりとビールでも呑む時なんかに、このデッカい団扇は心地良い風を運んでくれる。
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奈良まほろば館の隣り、和菓子の『日本橋屋長兵衛』で夏の菓子を買って帰る。
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「お江戸縁日 金魚すくい」と名前も愛らしく、寒天ゼリー菓子なので冷やして戴けば口一杯に涼風が吹くのだナ。
        ◇        ◇          ◇
精神科医であり、日本を代表する現代美術コレクター、高橋龍太郎氏。
氏が集めた1000点以上にも上る日本の現代美術コレクションの中から選りすぐりの33名の作品を一堂に集めた展覧会『ネオテニー・ジャパン 高橋コレクション』展が上野の森美術館で開催されていた。しばらく開催しているだろう、とのんびりしていたら15日で閉幕だったので、慌てて上野まで出掛けてきた。
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奈良美智、会田誠、山口晃、等々今や世界中で注目を集める我が国の現代美術界、その勢いが未だなく美術界全体が別の方向を向いていた時期から高橋氏は勢力的に若手作家の作品収集に明け暮れていたそうだ。

中目黒の「ミヅマ・アートギャラリー」の展覧会に行くと、その大半の作品は高橋コレクションに納められていた。
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ミヅマ・アートの1Fの狭い壁一杯に飾られていた会田誠の「大山椒魚」を観たときの衝撃は凄かったが、また久しぶりに拝見する事が出来て良かった。そう云えば前回観たのも此処、上野の森美術館だったなぁ。
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この展覧会では、できやよい、池田学、小林孝亘、佐伯洋江、加藤美佳の作品を観ることが出来たので最終日に来れて良かった。
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ネオテニー・ジャパン展を観た後、若手の作家をもっと観たくなり清澄白河のギャラリービルへと向かった。
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清澄公園は、まるで時が止まったかのような景色が広がっていた。
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「シュウゴアーツ」では、池田光弘『漂う濃度』展が開催されていた。隣の「タカ・イシイギャラリー」では、佐伯洋江展が開催中だった。

佐伯洋江はネオテニー・ジャパン展の他に昨日まで「原美術館」で開催されていた『ウィンター・ガーデン』展にも出品しており、都内三カ所で同時に作品展示とはその人気ぶりが伺えるネ。
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真っ白な紙の上に浮遊する造形は植物とも生物とも何とも奇妙な姿カタチをしており、観る者の心に委ねているかのように見える。先日拝見した増子博子の盆栽画は細い製図ペンによる緻密な線画だったが、佐伯さんの作品はシャープペンシルを用いて描かれている。

僕は写真、現代アート、書画、浮世絵などなど様々なジャンルの作品を眺めるのが好きだが、観て凄いナと思ったり衝撃を受ける作品は展覧会などで拝見するのが一番だと思っている。そして、自分の部屋や毎日眺める場所に飾りたいと思う作品は、矢張り僕が好きかどうか、この家にマッチするか、オフィスに招いた人たちの心に響くか、を考えてコレクションすることにしている。

そんな中、彼女の作品はスコーンと僕の琴線に触れた作品群だったナ。
こんな作品を毎日眺めて暮らしたいものだ。佐伯洋江と云う作家は、これから増々目が離せない女性アーティストの一人でアル。

ネオテニー・ジャパン展会場内の最初に強烈な個性を放っていたアーティスト鴻池朋子の展覧会も始まった。
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『インタートラベラー神話と遊ぶ人』展は、東京オペラシティアートギャラリーで9月27日まで開催中だ。

さて、やっと落ち着いたので、また東京散歩に出掛けるとしようかナ。
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by cafegent | 2009-07-31 17:06 | ひとりごと