東京だからこそ出会う人や店をつれづれなるままに紹介


by cafegent
カレンダー
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30

復刻ビールを懐かしみ、新版画で郷愁へと誘われる。

本格的な秋はまだ早いが、目黒川沿いの桜の葉の色が変わりだし、地面に落ちている。この葉っぱが、いろんな顔に見えて楽しいのだ。
b0019140_14452282.jpg
ホラ、桜の木から降りて来た宇宙人だね、こりゃ。子供たちと遊ぶ時は電子的なゲームよりも、こうやって自然の中から面白い事を見つけて遊びたいものだナ。

新聞の拾い読みだが、ビール会社大手三社が伸び悩みに苦しんでいるそうだ。
プリン体も原因のひとつだろうが、何と言っても発泡酒等の第三のビールの安さが足を引っ張っているのだろうネ。
そんなビール復権の足がかりとして各社が競い合って出すのが復刻ビールだ。キリンの「復刻ラガー」にサッポロラガービールの缶「赤星」は好調な売れ行きとなっているらしい。

そして、いよいよアサヒも往年のヒット商品「アサヒゴールド」を完全復刻で出すのだ。
b0019140_14404194.jpg
味も缶のデザインも当時のものを復刻するそうだ。

「ほほぅ」と発売を待っていたら今朝の新聞にまたまた新ニュースが。
サッポロビールは、50年前に初の缶ビールとして発売した「缶入りサッポロビール」をコンビニ限定の復刻版として登場させると云う。僕と同い歳のビールだが、パッケージデザインを手がけているのは、広告デザイン業界に携わる方なら知らぬ者は居ないランドーアソシエイツのウォルター・ランドー氏によるものだ。
b0019140_144404.jpg
僕も先日、札幌のビール博物館を訪れた時に当時の缶を見つけて懐かしいナ、と思ったばかりだったので、こりゃ嬉しい知らせだ。
b0019140_14512318.jpg
ビールは、矢張り苦みと深いコクの有る方が良いよね。どれ、呑み比べてみようかナ。

先月末、世田谷美術館にて「メキシコ20世紀絵画展」を観た。
b0019140_14444766.jpg
フリーダ・カーロの「メダリオンをつけた自画像」が初公開となり、あの泪に釘付けになってしまった。
b0019140_14473425.jpg
テワナの伝統衣装である白いレースのウィピルを纏ったフリーダは凛とした太眉でこちらを見つめているが、あの三粒の泪が一人の妻として、女性として生きる彼女自身のその時の心情を物語っていた。きっと絵の中だけでも幸せな花嫁で居たかったのだろうが、描いているうちに正直な気持ちとして泪を加えたのだろうか。

浮気癖が治らない亭主ディエゴ・リベラはメキシコ絵画界を牽引してきた巨匠だ。だが、妻フリーダにこの様な強烈な絵を描かせるまで女が辞められないのだから罪な人だ。まぁ、それだからアートにものめり込めるのだけどネ。

そのリベラは壁画が有名だが、此処に持って来られないのだヨ。NHKの「新日曜美術館」にてリベラの壁画を紹介していたが、メキシコまで飛んで実際に観てみたくなった。
「死者の死」や「夜の風景」等の作品で長く続いたスペイン植民地時代以降の地主と民などの光景が浮かんできた。

他にも素晴らしい作品を沢山観ることが出来たが、ポサダの風刺版画を沢山観られた事がとても貴重だった。
      ◇       ◇       ◇
今月は出光美術館で開催中の「芭蕉 〈奥の細道〉からの贈り物」展と江戸東京博物館で明日から始まる「よみがえる浮世絵 うるわしき大正新版画展」を観なくちゃ。
b0019140_14462688.jpg
芭蕉は江戸の俳人として知られるが、句を詠んだ仮名文字の書跡がとても美しい。
 
大正新版画とは、江戸に流行った浮世絵が明治以降に衰退し、それを再度復興させようと取り組んだ浮世絵木版画のムーブメントである。
それ故、明治以降は浮世絵とは呼ばずに「新版画」と云う。ロバート・ムラー夫妻が集めた珠玉の版画コレクションをこの目で観ることが出来るなんて、最高に幸せだ。
b0019140_14392676.jpg
とりわけ僕は、河瀬巴水(はすい)の版画が好きでアル。大正時代から昭和にかけての東京の風景画「東京二十景」は素晴らしい。今でも銀座『渡邊木版画舗』で当時の版木を使って刷った「後刷り」が手に入るが、最初に刷られた版画を観てみたい。

巴水の他にも、山村耕花、伊藤深水、鏑木清方の作品等多数展示されるので、大正ロマンの哀愁の世界に誘われては如何かナ。
「江戸東京博物館 特別展」のサイト
[PR]
※このブログはトラックバック承認制を適用しています。 ブログの持ち主が承認するまでトラックバックは表示されません。
by cafegent | 2009-09-18 14:53 | ひとりごと | Trackback | Comments(0)