東京だからこそ出会う人や店をつれづれなるままに紹介


by cafegent
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天高く、ボク肥ゆる秋。この時季は食べ物が旨いネ。

夕べの雨が嘘の様に上がり、今朝は気持ちの良い朝日で目が覚めた。
朝顔の季節も終わり、植え替えをした花たちも昨日の雨に潤い、今朝の太陽で元気を貰ったことだろう。
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ナデシコの花をちょいと切ってテーブルに。

ロジャー・ニコルズの作った歌に「雨の日と月曜日」と云う曲がある。
作詞はポール・ウィリアムズでカーペンターズが唄い大ヒットした。
   Hangin' around

   Nothing to do but frown

   Rainy Days and Mondays always get me down.

   ぶらぶらとあても無く、しかめっ面をしてしまう
   雨の日と月曜日は、いつも僕を落ち込ませる..

好きな人の事を想い耽って悶々としている様子が目に浮かぶ。
なんだかとても切なくなる歌なのだが、月曜の朝起きて窓の外が雨模様の時は、頭の中でグルグルとこの歌が廻る。

でも、この曲のメロディが好きなだけで、僕が切ない訳じゃない。ただそれだけで、僕はいつもの通り爽やかな朝を迎えるのだナ。
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先日、医者に高血圧気味だから気をつけた方が良い、と言われた。で、毎朝血圧を測っている。日頃から塩分の取り過ぎなのだろうか。
まぁ、気をつけるに越した事は無いので、意識して血圧を下げる努力はしていくつもりだ。糖尿病も痛風もまったく心配無しと云われたが、肝硬変になる確率は極めて高いから酒も減らした方が良いと苦言を呈されてしまった。

それでも仕事が終われば、矢張り酒が恋しくなる。金曜は神田駅近くの居酒屋『六文銭』へお邪魔した。
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鰯の丸干しをアテにぬる燗を呑む。
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段々と燗酒が旨くなる季節だネ。隣りのお馴染みさんが食べていた水菜のおしたしが美味そうと、酒朋ビリー君がそれも追加した。
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あぁ、さっぱりシャキっとして、これも酒に合うのだネ。矢張り金曜日は次々とお客さんが訪れる。僕らは小一時間程で切り上げて、神保町の『兵六』へ。
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其処からは、いつもの面々が続々と現れ、自然に愉しい宴となる。遠くまで帰らなくちゃならないビリーは途中で出たので、残ったメンバーで『銀漢亭』に移動した。

最近、三四件目までは覚えているのだが、其処から先はまるで記憶が無い。ハテ、何処で呑んでどうやって帰ったのやら。トホホ。

土曜日は朝から立石へ向かった。天気予報では雨は降らず行楽日和だと伝えていたのに、空はどんより鼠色だ。

口開けの『宇ち多”』は、殆どが知った顔だ。と云っても入口が二つ有るので栄寿司側に集まる面々しか知らないのだけれどもネ。
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タン生をアテにビールの大瓶と梅割りを戴いて、煮込みを待つ。
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あぁ、今週のホネも柔らかく煮込まれていて、骨が簡単に外れるのだ。平日と土曜日でどうしてこんなに違うのだろう。あの大鍋の威力は偉大だな。

さて、来月の3日文化の日は『宇ち多”』休みなので、皆さんお気をつけて下され。
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今月は自分で知らせておきながら、臨時休業の日に行ってしまったからナ。
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『愛知屋』のメンチを買い食いして、一路有楽町へ。

午後は『よみうりホール』で落語会だった。
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前座は柳亭市也の「金明竹」から。関西弁で繰り返す口上をつっかえずスラスラと語っていて凄いなぁ、と感心したが、そこに力を注ぎ過ぎた感じが残ったかナ。でも、大いに期待出来る前座だネ。

春風亭一之輔師は「茶の湯」だった。久しぶりに聴くとイイネ。

川柳師匠の毎度お馴染み「ガーコン」で昭和歌謡と軍歌のオンパレードだ。
中入り後は、桃月庵白酒師の「替り目」。最近、いろんな方の「替り目」を聴いているが、ヨカッタネ。まくらで、川柳師匠を思いっきりいじってたのが楽しかった。

そして、最後は柳亭市馬師匠だ。年末にはチト早いが「掛け取り」を掛けた。掛け取りとは借金取りの事だが、次々取り立てに来る連中を交わすやり取りが聞き所だが、市馬師の場合はお得意のノドを披露しないと始まらない。ってな訳で、最初から最後まで唄いっぱなしな一席となった。
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この日は昼の部、夜の部と出演者が違ったが、昼の部はまるで歌謡ショーみたいだったナ。あぁ、良く笑った。

会場を出ると雨が降り出していた。地下街を歩き、バーニーズでちょいとお買い物。
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そして、『平つか』でポチ袋と手刷りの年賀状を買って、『渡邊木版画舗』を覗く。

川瀬巴水の作品集が欲しいのだが、いつも眺めて帰ってしまう。なんせ5万円近いのだからねぇ。巴水は、生涯に残した作品の点数が多過ぎるのだ。六百点以上もあるのだ。それが全部掲載されているのだから、分厚いし値も張るのだヨ。で、この日も本を眺めただけで、店を出た。

『ロックフィッシュ』で軽くハイボールでも、と思って店を覗いたが立ち飲みの満席状態。そのまま諦めて銀座線へ急いだ。

田原町で降りて、真っ直ぐ『簑笠庵』へと向かった。

最初のビールの美味い事。ハイボール我慢してヨカッタナ。
宇ち多”のもつ焼きと酒だけで昼を過ごしたので、随分と腹が減った。
山本さんに仕入れた魚を聞き、「腹にズシンと来る奴を!」とお願いしたのがドンコの煮付けだ。皿からはみ出してしまう程大きなドンコを簑笠庵特製のツメで煮込む。

ドンコは鯛とかと違い顔が横に平たい魚だ。たぶん海の浅瀬に居るからだろうか。
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見た目はグロテスクだが食べると実に美味い。エゾアイナメとも呼ばれる魚で、身はタラに近い。また、肝が特に美味いので、北海道では肝のたたきすまし汁とか肝タタキと云って肝と身に味噌と薬味葱を混ぜて一緒に叩く料理が酒の肴として人気だ。

それにしても、簑笠庵特製のツメで煮た肝は絶品だったナ。
そしてアボカドと海老のグリーンソース和えを戴いた。
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海老の香りとプリっとした食感にねっとりしたアボカドが好く絡む。これはもうイタリア料理だネ。シャンパンが欲しくなってくる味だ。

と其処へ酒朋矢野カンメイ兄がやって来た。山マッチョの彼はこの日もロッククライミング系ジムで一汗かいた帰りだそうだ。アレだよね、壁に突起物がランダムに沢山出ていて、手と足でモガきながら登って行くヤツだね。
スゲェなぁ、あんな事出来るなんて。今度勝手にTBSの『SASUKE』に応募しちゃおうかナ、なんちて。
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で、矢野兄ぃが簑笠庵一周年のお祝いに持って来てくれた「賀茂泉」の純米吟醸朱泉本仕込のご相伴に与った。
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旨い米の香りを味わう酒だね。ご馳走さまでした。
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ぬか漬けも好い塩梅で漬かっており、増々酒がススム夜であった。
         ◇        ◇        ◇
日曜日は家で衣更え。とは云え、まだまだ暑がりの僕は夏物も仕舞えない。今日だってTシャツにジャケットだしネ。冬のジャケットやコート、セーター類を出しただけで仕舞うものなど殆どなかったナ。参った。

夕方からは日曜のお愉しみ、「四時秋」に出掛ける事にした。
三時をちょいと廻ったので、間に合うかしら、と思いつつ足早に歩き電車に乗った。電車の乗り継ぎがウマい具合に出来たので、開店10分前に野方『秋元屋』に到着。二週間ぶりに来たら、真向かいの古るアパートが取り壊されて更地になっていたのに驚いた。でも、既に地鎮祭も終わったみたいだから、またスグ何か建っちゃうのだネ。
先客は3人。こりゃ大丈夫だナ、と一安心。

それでもいつの間にか後ろには長い列が出来ている。
四時丁度に暖簾が出て、いつもの角12番席に着く事ができた。隣の13番はひとみ姐さんの定席だった処だ。なので、此処に座る時はいつもひとみさんと酒を呑んでいる気がするのだナ。

口開けと同時にこちら側のカウンターは満席だ。冷蔵庫前と隣のカウンター席はまだ空いている。
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先ずは特製ハイボールを戴いて休日呑みに突入だ。アテはもちろんナンスラだ。此処の軟骨スライスは抜群に旨い。
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最近は黒胡椒をたっぷりとかけるのがマイブームなのだ。むふふ。

そして煮込みを戴いた。
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此処の煮込みは実にオーセンティックな味で大好きなのだ。大根、豆腐などに汁が染み込んでホっとする味わい。

ハイボールをお替わりし串を戴く。
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カシラとカシラアブラは味噌焼きで、レバーは塩のちょい焼き、テッポウ、コブクロ、シロは生醤油で焼いてもらう。

いつもレバーも味噌焼きなのだが、今回はちょっと趣向を変えて軽く炙った塩レバーに胡麻油をかけて頂いた。
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コレがバカウマな味だったナ。

焼き場に立つ三浦さんの凛々しい姿を眺めながら呑むのが、とても楽しい。見ていてホレボレする程に格好が良いのだヨ。
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それに親方直伝の絶妙な焼き加減も素晴らしい。
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酒を三冷ホッピーに切り替えた。
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追加の串は、鶏のせせりを味噌と豚のトロを塩で。

あぁ、此処は愉しいナ。居心地が良いナ。
いつも思うが、働いている人たちが楽しそうな顔で仕事をしていると、客は更に楽しく酒が呑めるのだナ。彼らから醸し出される雰囲気が自然と料理や酒の味を美味しくさせるのだ。その典型が此処『秋元屋』であり、いつも通いたくなるワケなのだ。

そして、隣のカウンターを見れば酒朋フルさんとアラちゃんが登場していた。楽しく休日男酒だネ。
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しかし、二人が並ぶと広いカウンターが窮屈に見えるネ、なんちて。

冷蔵庫前で日曜のみ働くユリちゃんとご挨拶。
そうそう、彼女の情報によれば、中野『石松』がレバ刺しをやめたそうだ。きっと区の保健所とかがうるさいのだろうネ。

陽が暮れる前に店を出て、のんびりと戻る。ほろ酔い気分で本屋さんなどを覗いたりするといつも何か新しいモノを発見する。
落語家、柳家喬太郎が書いた「落語こてんパン」なんて本を見つけて買ってみた。
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創作落語が得意な人だが、古典をやっても実に味のある噺家だネ、この方は。
そんな方が、古典落語五十席を落語初心者にも判り易く紐解いて綴ったエッセイだ。高座で一席喋っているような語り口で、読んでいながら喬太郎師の顔が浮かぶのだナ。秋の夜長につまみ読みするのに丁度良い一冊だった。
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by cafegent | 2009-10-27 17:22 | ひとりごと | Trackback | Comments(0)