東京だからこそ出会う人や店をつれづれなるままに紹介


by cafegent
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秋空の下、神田古本めぐりとスヰートポーヅ。

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ネットのニューストピックスで、五代目三遊亭円楽師匠が亡くなった事を知った。享年76歳は、今の時代から考えるとまだまだ長生き出来る年齢だ。病気だったとは云えとても残念でならない。
 
円楽師匠の噺では、「厩火事」や「宮戸川」が好きだった。特に女を演じる時の語り口が何とも云えず好きだったなぁ。「宮戸川」のサゲで、男女が結ばれる瞬間落雷の光で女のふとももがあらわになる時、白い腿を「キリマンジャロの雪」と表現する所がたまらなく良かったなぁ。

来年は楽太郎師匠が、六代目圓楽を襲名するが、それを見届けることが出来ないなんて悔やまれる。謹んでお悔やみ申し上げます。合掌。
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       ◇        ◇        ◇
28日の朝日新聞[天声人語]の中で、「三余」と云うことばを知った。
中国では、読書に適した三つの余暇のことで、冬と夜、そして雨の日をさすのだとか。
他に「三上」と云うのもあって、文章を練るのに適した場所で、馬上、枕上、厠上だそうだ。なるほど、馬は今なら電車かクルマの中、枕は寝床だネ。で、僕もそうだが、トイレの中は読書や思案に適していると思うネ。
また、何故だか本を持ってトイレに入ると快便になる。根拠は全く無いのだが、活字のインクの臭いが躯を和ませて便通が良くなるのだと信じている。本屋さんで立ち読みをしていると決まってモヨおすのだナ。
そして、実に爽快な気分になる程出し切ることが出来る。
花粉症ならぬ、多糞症だナ、こりゃ。

古書店で、ミシュランガイドの2008年度版が100円だったので、買ってみた。既にクローズした店もあるし、☆の数が減った処もあるみたい。一緒にグルメガイド本も買った。パラパラとめくってみたら、カレーライスだのオムライスだの、美味そうな写真が沢山載っていたので、一緒にレジに持って行った。

酒場で買った本を袋から出し、ビール飲みつつページをめくる。
あらら、何やら嫌な予感。美味そうな料理の店の住所を確認すると金沢だった。おや、全国グルメガイドだったのネ、とまたビールをごくり。他のページでも店の場所が金沢市内でアル。金沢ってB級グルメの名店が多いのかしら、と思ったが掲載店総てが金沢市内だったのだ。
よくよく前書きを読んでみたら、金沢のタウンガイドが過去の記事から抜粋したグルメガイドブックだったのだ。あちゃちゃ、だネ。
でも、まぁ良いか。金沢に旅行する口実が出来たってことか。
       ◇        ◇        ◇
『神保町「二階世界」巡り 及ビ其ノ他』と云う本を見つけた。
この本、「東京煮込み横丁評判記」や「東京落語散歩」を書いた坂崎重盛氏の新著だ。「日本露地・横丁学会」の会長にして、アルフィー坂崎幸之助氏の叔父にあたる著者は、他にも東京下町散歩系の本を多数出しているが、様々な視点で東京を巡り、ソファの上で東京散歩が出来てしまう。
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で、この新著の中で、面白いコトバを見つけた。「さラミ兵三」と云うのだが、さて判るだろうか。

地下鉄神保町駅のA7番出口を上がり、スグ右の露地に入ると神保町の名喫茶『さぼうる』が在る。
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朝の此処は、この界隈の古書店の主人たちが開店前に珈琲を飲みにやって来る。午後は近くの出版社の連中が打ち合わせを兼ねてナポリタンを頬張る姿が硝子越しに見えるのだ。

すずらん通りと平行した露地を真っ直ぐ駿河台下の方へ進むとクランク上に左手にさらに細い露地に入る。
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右手には、『さぼうる』同様に老舗喫茶店『ラドリオ』が在り、左手には世界のビールが飲める『ミロンガ』が在る。此処も昭和28年からタンゴが聴ける喫茶として始まった老舗だ。

その少し先には、夕暮れ時に提灯が灯る居酒屋『兵六』が佇むのだ。
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そう、僕がほぼ毎晩呑んだくれている酒場でアル。で、その対面に在るのが『三省堂書店』だ。
僕らは、いつもこの本屋サンの社員通用口を眺めながら、薩摩無双を呑んでいる。エアコンの無い夏場は、三省堂書店の社員入口が開く度に流れ出てくる冷気を有り難く頂戴して酒を呑むのだナ。

そう、著者は此の『さぼうる』から『三省堂書店』に至るまでの小径に敬愛の念を込めて「さラミ兵三」と呼んでいるのだ。五軒の頭の文字でアル。横丁や露地に名前が無いなんて、と坂崎さんは勝手に命名しているのだとか。でも、ちょいとイイネ。

坂崎重盛氏の別の本にサインがしてあるのだが、これがまた良いのだ。
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      路地の秋ラドリオミロンガ東京堂

三省堂じゃなく、東京堂ってトコがまた、其処でサイン会をしたって思い出すのだナ。

ちょうど今、神保町では「神田古本まつり」が催されている。
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今年は50回記念と云うことで、横尾忠則画伯がポスターを手掛けているのだ。凄いねぇ。
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錦町での打ち合わせの帰り、すずらん通りの餃子屋『スヰートポーヅ』にて餃子定食を食べた。
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変わらぬ味は素晴らしいネ。何でもカンでも新しい方向へ進むのがイイなんて事はナイ。わざわざ変えないように努力をしている店こそ、スバラシイのだナ。

そして、東京古書会館へ。
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地階では「特選古書即売展」が催され、二階では企画展「誌上・水道橋博士古書店」が開催中だった。
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北野軍団の知的芸人水道橋博士の愛読書などが展示されていて、ナカナカ面白かった。
       ◇        ◇        ◇
先日、門前仲町の『牛にこみ 大坂屋』の女将さんにゴーヤの塩揉みをご馳走になった。昨晩また寄った時にゴーヤのお礼を云うと、また一寸待っててね」と外へ出てゴーヤを取って来てくれた。
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お土産に家に持ち帰ったので家で酒のアテに塩揉みを作ってみるつもりだ。

夕べは満席状態で、少し外で時間を潰さなくちゃならなかった。
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暫くしてススーッとカウンターが引けたので中に入ると、肝心の煮込みは殆ど売り切れ状態だったのだ。それでも鍋底に落っこちたシロやナンコツを頂戴してビールを戴いた。

まだ8時過ぎだと云うのに暖簾を仕舞った。常連のお姐さんと女将さんと僕で、のんびりとした時間を過ごし、浅草ばなしで盛り上がった。

その後は、いつもの『兵六』にて薩摩無双を呑んだ。そう云えば、三代目店主に二人目のお子さんが生まれたそうだ。こちらは、とても目出たい知らせだネ。『兵六』一族は女性が皆さん頼もしいから、その血筋を受け継いで頼もしく育つと良いね。心からおめでとうございます。
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さて、明日はまた朝から立石か。夕方は、国立競技場でオールブラックスとワラビーズの対決を見る。今から興奮するなぁ。で、今宵は何処で呑もうかナ。
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by cafegent | 2009-10-30 18:52 | ひとりごと | Trackback | Comments(0)