東京だからこそ出会う人や店をつれづれなるままに紹介


by cafegent
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野方『秋元屋』から、またイイ店が出てくるかな。

さすがに十二月は酒席が多いナ。毎日の趣味の酒と違って仕事関係などの気が張る宴が続く。それでも、その合間を縫って居酒屋の暖簾をくぐるのが楽しい訳だ。

日曜日は年賀状の宛名書きをし、午後四時の野方を目指して家を出た。
この日の『秋元屋』は、開店前から大勢のお客さんが並んでた。十人なんて団体さんも居たが、ご近所の忘年会だろうか。

他にも知った顔が並んで居たが、たぶん皆13日が最後の秋元屋となる「たっつん」こと藤井龍成氏にお疲れさまとエールを贈りに集まったんだろう。僕だって、そうなのだから。
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僕が初めて『秋元屋』を訪れた時は、既に彼が仕事をしていたっけ。

野方には有名なメラの三脚の製造販売の「ベルボン」が在る。ベルボンの社員の方々も仕事帰りにいつも此処で呑んでいる。そして、僕は三脚のカタログを作っていた友人に連れられてやって来たのが最初だった。カウンターも表もびっしり人が埋まっており、奥の冷蔵庫前に座ったのが『秋元屋』デビューだ。

焼酎ハイボールも京成エリアに負けない程美味いし、なによりもつ焼きの味噌ダレに感動したもんだ。たっつんサンとは余り言葉を交わしたことは無かったが、テキパキと働く姿が実に格好良いのだ。焼き場に立つ三浦さんもしかり、此処は全スタッフが皆笑顔を絶やさず、それでいて懸命に仕事をしている。見ていて本当に気持ちが良いんだナ。

僕もそうだが、経営者なんてもんは、日々の事が当たり前になって来るとついつい見落としてしまう事が多い。そんな時は決まってスタッフから教えられて気付く事が多々あるのだ。で、彼らが僕以上に若い連中を育ててくれるのでアル。

この日も僕はいつもの席に座ったが、焼き場に立ったのは三浦さんじゃなく、たっつんサンだった。最後の晴れ舞台は矢張り此処に立たなくちゃネ。こう云う粋な計らいもまた後に残る仲間の気遣いだろう。
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ニッキーさん、荒木さん等いつもの面々も集っていたし、居酒屋礼賛の浜田さんも入れ違いにやって来た。
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たっつんサンは近く、沼袋に自身の店を開業するそうだ。今度は自分が大将になる訳だネ。『秋元屋』での経験を最大限試す時でもある。只、これだけ素晴らしいスタッフが育っているのだから心配無用だろう。
永く地域に愛される繁盛店に成って欲しいネ。

でも、通う店がまた増えちゃって、こっちも大変だ。
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何はともあれ、長い間お疲れさまでした。

     冬空に煙り立つ様昇り龍

さて、『秋元屋』を出た後は、都立家政の『竹よし』へお邪魔した。荒木さんとちょいと寄り道をしてから伺ったら、ニッキーさんたちが先に呑んでいた。

此処は魚料理が美味い。どうですか、このハタハタは。
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ぶりこ(卵巣)もたっぷりと入って酒が進む進む。
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オヤ、お猪口はキティちゃんか。
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ウニといくらの手巻き寿司をお裾分けして貰って、もうゴキゲンだ。
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楽しい酒は酔いも早いのかナ?高田馬場で乗り過ごし、西武新宿駅に降りてからの記憶がまるで無い。家に帰ったのが深夜12時過ぎだったが、ハテ何処で何やって過ごしたんだろう。困ったもんだ、ワタクシは。
by cafegent | 2009-12-22 13:24 | 飲み歩き