東京だからこそ出会う人や店をつれづれなるままに紹介


by cafegent
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鬼の火の粉を浴びて、志の輔らくごで大いに笑う。

昨日は夕方から浅草まで出掛けた。
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午後5時、浅草寺の本堂では大勢の人々が集まっている。
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この日は、「温座秘法陀羅尼会(おんざひほうだらにえ)」の結願の日なのだ。

1月12日の午前六時から、一山(いっさん)住職全員が出仕する中、浅草寺の住職(貫首)が交代で七日間昼夜不断で祈祷を行われる。
この間、ずっと住職たちが座り続けるので台座が冷える事が無いため、「温座」と呼ばれているのだネ。なるほど。
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そして18日の夕刻、幕が上がり秘法の修行を一緒に拝む事が出来る。
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曠野(こうや)に棲むと云う魑魅魍魎(ちみもうりょう)や餓鬼を供養し、「天下太平」「玉体安穏(ぎょくたいあんのん)」「五穀豊穣(ごこくほうじょう)」「万民豊楽(ばんみんぶらく)」を祈願する。
(詳しくは、浅草寺のHPに出ているので、そちらをね。)

読経の声が一段と大きくなり、祈祷が修了すると同時に本堂の灯りが全て消え、燃えたぎる松明(たいまつ)を持った鬼が二人現れる。
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本堂の階段を駆け下りて、松明を境内の地べたに叩き付けて巡るのだ。
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最後に銭塚地蔵堂脇の穴に松明を投げ入れて行事が全て終わる。
この鬼が松明を打ちながら廻る姿を「亡者送り」と呼ぶのでアル。

地面に飛び散った松明の燃えカスを持ち帰ると「施餓鬼(せがき)」作法によって悪霊が鎮められ、今年も安泰に暮らせると云う訳だナ。
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ただ、慌てて燃えカスの枝に触ろうもんなら指をやけどするから気をつけなくちゃだヨ。

手慣れた輩は、軍手と懐中電灯を用意しているから恐れ入った。
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さて、浅草から銀座線で渋谷に出掛け、毎年恒例の『志の輔らくご in PARCO』を観に行った。
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立川志の輔師は、年々チケットが取りにくくなっており、年末も発売日に朝から挑もうか、と思っていた矢先、酒朋キクさんからチケットを分けて頂いたのだ。発売開始前だったので、感謝感激雨アラレ!むふふの喜びであった。

今回は『歓喜の歌』の様なママさんコーラス隊の壮大な合唱も無くて、志の輔師一人のじっくりとした味わい深い独演会を聴かせてくれた。
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前半は新作二題から。「身代わりポン太」と「踊るファックス2010」でアル。どちらも志の輔師らしい創作ネタで大いに笑った。先日、たまたま奥会津の昔話や言い伝えを調べたばかりだったから、初めの一席は可成り可笑しかったナ。

中入り後は長講一席、夏に観た「恒例 牡丹灯籠2009」も素晴らしかったが、今回もまた凄く良かった。

江戸の歌舞伎界に於ける稀有な役者「中村仲蔵」の出世噺だ。
世襲制度が当たり前の歌舞伎の世界で、名も無い一介の大部屋役者が、当時の売れっ子役者四代目団十郎に認められ、「稲荷町」と呼ばれる一番下の階級から「中(なか)通り」、「相中(あいちゅう)」、「名題(なだい)」と歌舞伎の頂点を極めるまでの実話を人情噺に仕立てた名作落語だネ。

何処の馬の骨かも判らない様な仲蔵が、ただひたすら芸に精進したお陰で、四代目団十郎の目にとまり、名題に昇進すると他の役者たちが憤慨するのも当然。名題になった最初の演目は「仮名手本忠臣蔵」の五段目「斧定九郎」一役と云う嫌がらせだったのだ。名題ならば、断れる役所にも関わらず仲蔵はこの役を引き受けた...。

さぁ、後は志の輔らくごにグイグイと引き込まれて欲しいもんですナ。
7時開演で9時半には終わるだろうと思ったら、ナント10時近くになっていた。
本当に聴講だったが、長さをまるで感じさせない見事な一席だったナ。
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落語の後は、恵比寿『カドヤ』へ。
ひとみ姐さんの息子もしっかり仕事していたナ。感心感心!!
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鉄板ホルモンをアテに焼酎ハイボールをグビリ。
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相変わらず盛況だったが、かろうじてカウンターに座る事が出来た。レジ横の端っこに座ったら一番反対の端っこに知った顔。久しぶりに逢うこずえちゃんだったが、数日前が誕生日だったネ。おめでとう!!

そう云えば、彼女が主演した映画『タイム・アバンチュール 絶頂5秒前』はアカデミー受賞の滝田洋二郎監督の撮った作品だが、再リリースしたんだろうか。
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焼きうどんで満腹中枢を満たし、梯子酒は続くのでアール。
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by cafegent | 2010-01-19 15:58 | ひとりごと | Trackback | Comments(0)