東京だからこそ出会う人や店をつれづれなるままに紹介


by cafegent
カレンダー
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30

日々雑記 -新聞の拾い読みから-

甘いモノ好きの僕は朝だろうが夜だろうが、酒の席だろうが出されれば目がないのだ。岡山で人気の洋菓子店『白十字』のシュークリームを戴いた。日持ちがしないので送ってもらう訳にも行かず、こうして手土産で貰うってのが嬉しいのだナ。
b0019140_1742333.jpg
で、朝から「ウェルカメ」を観ながらシュークリームを頬張った。
むふふ、な味わいであった。

今朝は風は冷たかったが、良く晴れたネ。
b0019140_1735162.jpg
ヒヨドリが気持ち良さそうに枝に止まってた。

さて、最近の新聞の拾い読みから。

園山俊二が描いて大人気となった漫画「はじめ人間ギャートルズ」を読んで、原始人たちが食べる「あの肉」の塊に憧れた事がある奴は、ほぼ僕と同世代だナ。

骨を握って豪快に肉をかじる姿が、漫画ながら羨ましかったもんだ。
その漫画の肉を本当に作ってしまったお肉屋が阿佐ヶ谷の『吉澤商店』だ。元々、ドイツ仕込みのソーセージやレバーパテなど絶品が多く、地元阿佐ヶ谷はもちろん遠くからも買いに来るファンが多い精肉店だ。

ユーモア好きのご主人は変りだねのソーセージ等を売り出し評判を呼んだが、中でも一番話題になったのが、漫画「はじめ人間ギャートルズ」に出て来た「あの肉」だった。豚の大腿骨にすり潰した肉を丸く固めオーブンでじっくりと焼いた加工品だ。見た人は必ず大笑いし、懐かしがってくれた。

この冗談のような肉料理は、ドイツのフランクフルトの食肉国際見本市で2007年に金賞を受賞している凄い品なのだヨ。しっかりと店内には受賞の賞状が飾ってあるしネ。
b0019140_1745159.jpg
その阿佐ヶ谷の有名店が、昨年末をもってクローズしたのだ。実にショックな知らせだった。創業70余年の街のお肉屋さんは、借りていた建物の老朽化が激しく已む無く立ち退いたのだそうだ。

再開を望むファンも多い中、次の場所が見つからないため休業が続いているみたい。早く新しい場所が見つかると善いネ。
       ◇        ◇        ◇
都営バスに乗ると時々、季刊誌「荷風!」の都営版ダイジェストが自由に貰える事がある。
b0019140_17123194.jpg
都バスの路線の今昔を紹介したり、沿線の酒場などが出ていたりするので、ついつい本誌も買ってしまうのだ。

で、本日発売の「荷風!」(日本文芸社)に旧玉ノ井、現在の東向島界隈の地図が掲載されると云うので、またまた買わなくちゃでアル。
b0019140_1754427.jpg
今から65年も前の東京大空襲で焼けて無くなった私娼街「玉ノ井」は、「ぬけられます」の看板も娼婦の居る「銘酒屋」もみんな滝田ゆうの漫画で覚えたっけ。
b0019140_1763113.jpg
この地図を作ったのは、都内散策が趣味の弁理士で日比恒明さんと云う方でアル。
向島百花園を訪ねたときに偶然にも玉ノ井の「銘酒屋」が親類筋だった人と知り合い、当時を知る方々から聞き取り調査をして作り上げたそうだ。それでも当時の事は「負の歴史」として忘れたい、と云う方も居たようだ。

永井荷風の名作「濹東綺譚」や滝田ゆうの「寺島町奇譚」でしか知らなかった玉ノ井は、今は殆どその面影が見られないので当時はどんな街だったのか知るのがとても愉しみだ。
       ◇        ◇        ◇
昨日の朝日新聞朝刊の「天声人語」で、江戸の「投げ込み寺」の事が綴られていた。江戸の大火や安政江戸地震の時に吉原の若い遊女たちが大勢亡くなったが、身よりもない彼女達は手厚い弔いもなく菰(こも)に巻かれて近くの寺に投げ込まれ遺棄された。吉原の郭(くるわ)塀は高くて閉ざされているために遊女は逃げ出せずに死んで行ったんだネ。
b0019140_1720085.jpg
昨年、吉原の近くの「浄閑寺」を訪れた時、投げ込まれた無縁仏を葬った供養塔を拝んだナ。
b0019140_17211613.jpg
この日の「天声人語」は、中米ハイチの大地震後の惨状について記されているのだが、数えきれない程の遺体が次々とトラックで運ばれて溝に投げ込まれ、埋められていると伝わっている。これだけ一度に犠牲者が出たのだから、手厚く葬ることなど難しいだろうが、安らかに天に召される事だけは祈りたいものだ。

ただ、現実は恐ろしくハイチでは助かった人々の間で暴動が起きたり、親が亡くなった子には「人身売買」の危機も有るかもしれないと云う。

読んでいて胸が締めつけられる程辛くなったが、遠い異国の惨事に何も出来ないもどかしさだけが残った。
[PR]
トラックバックURL : http://cafegent.exblog.jp/tb/12733770
トラックバックする(会員専用) [ヘルプ]
※このブログはトラックバック承認制を適用しています。 ブログの持ち主が承認するまでトラックバックは表示されません。
Commented by 下町散策 at 2010-10-15 10:24 x
本屋でこんな本を見つけました。玉の井のことに相当詳しく書かれてます。ご参考まで。
http://www.amazon.co.jp/%E7%8E%89%E3%81%AE%E4%BA%95-%E8%89%B2%E8%A1%97%E3%81%AE%E7%A4%BE%E4%BC%9A%E3%81%A8%E6%9A%AE%E3%82%89%E3%81%97-Bibliotheca-Nocturna%EF%BC%88%E5%A4%9C%E3%81%AE%E5%9B%B3%E6%9B%B8%E9%A4%A8%EF%BC%89-%E6%97%A5%E6%AF%94-%E6%81%86%E6%98%8E/dp/4426110343/ref=sr_1_1?s=books&ie=UTF8&qid=1287105881&sr=1-1
Commented by cafegent at 2010-10-15 15:57
下町散策さま、情報ありがとうございます!

「玉の井 色街の社会と暮らし」、面白そうな本ですネ。
是非、読んでみます。ありがとうございました。
by cafegent | 2010-01-26 17:22 | ひとりごと | Trackback | Comments(2)