東京だからこそ出会う人や店をつれづれなるままに紹介


by cafegent
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ワタクシ的、日々の酒場通いと読書考。

「酒場と読書考」と云っても別に酒場で読む本の事じゃない。

僕は日々の酒場通いと読書のパターンが同じでアル。ほぼ毎日、何かしらの本を読んでいるが、大体4、5冊を併読している。エッセイ、新刊の小説、シリーズ物、既読本の読み直し、句集、その他の企画本等々を乱読している。

今だと佐伯泰英の「居眠り磐音」シリーズの最新刊『更衣ノ鷹』、司馬遼太郎の『坂の上の雲』、森英介『風天 渥美清のうた』、阿刀田高の『おとこ坂 おんな坂』、吉田修一『悪人』、それに角川新書の企画本『江戸・東京百景 広重と歩く』を併読している。

シリーズ物は変わらないのが好い。”おぉ、今回はこう来たか、やっぱり最後はコレだネ!”なんてニヤニヤしながら愉しみに読み進む。

『更衣ノ鷹』はシリーズ初めての上下巻でアル。坂崎磐音の居眠り剣法にハマっている人も多いんじゃないかナ。シバレンの『眠り狂四郎』シリーズが好きだった人はまず夢中になる。僕がそうなのだから。

リチャード・スタークの『悪党パーカー』シリーズやロバート・B・パーカーの『スペンサー』シリーズなんかも外せないネ。
そう云えばドン・ペンドルトンの『死刑執行人』シリーズは途中から違う作家がペンドルトン名義で書いていたが、いつの間にか翻訳本が出なくなってしまったナ。

シリーズ物じゃないが、一度読んで好きになった作家の新刊は大抵読むようにしている。まぁ感覚としては、シリーズに近い。

これらの本はいつも鞄に入れて、電車の移動中に読んでいる。
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今読み直しをしている『坂の上の雲』などは、朝の快便タイムに読む事にしている。朝は大抵30分はトイレに入って本を読む。インクの匂いがそうさせるのか、読書そのものの行為がリラックスさせて腸の働きを活発にしてくれるのか、本を持ってトイレに入ると実に爽快に出るのだ。

読み返しって、とても面白い。特に数十年前に読んだ本を今読むとまるで違った解釈や発見をする事が多い。先日も坂口安吾の『堕落論』を読み直してみたら、今の政治家にも今一度読ませたいと思ったネ。

エッセイ、随筆、句集などは、寝る前のベッドで読む事が多い。いや、寝酒時と云うことの方が多いかナ。
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あっ、時々漫画もネ。

こうやって、同じ作家、同じシリーズの本を定例的に読みながら、初めての作家や新刊本を探して併読するのだ。で、ふと思ったのだが、コレって日々の僕の酒場通いと変わらないと云う事なんでアル。

僕は気に入った店は、とことん通うのだ。だから、同じ店に行く機会が多い。毎日1、2軒決まった店で酒を呑み、その合間々々に新しい店を覗くのだ。そして、その新しい店が居心地の好い酒場だとまた徹底して通うのだナ。一たび好きになった店は、疎遠になることが無い。毎日通ってた店が、週に一度になり、月に一度になったって、行きたくなるのだ。店主の顔を見たくなる時もあれば、あのアテで呑みたいナ、なんて思う訳だ。

新規開店の店と云うのは、殆ど行かなくなった。友人知人の関係とか、何か縁あっての場合以外、まず訪れなくなった。喰わず嫌いは駄目だと思っているタチなので、誰かに彼処の店はイイゾ、とか此処のコレは美味いから一度食べてごらん、などと云われると必ず行ってみる。まぁ、これが縁あってと云うことなのかしらん。
そして、気に入ると翌日も翌々日も行くのでアル。

そして、今は立石『宇ち多゛』、神保町『兵六』、田原町『簑笠庵』、青山『立ち飲みなるきよ』、目黒『権ノ助ハイボール』、渋谷『Non』、恵比寿『縄のれん』、門前仲町『大坂屋』、八広『丸好酒場』、根岸『鍵屋』、武蔵小山『牛太郎』、野方『秋元屋』あたりが通いの酒場となっている。此処に『銀漢亭』やら末広町の『花ぶさ』などが日々数軒づつ増えていくのだナ。

馴染みの作家やシリーズ本を読みつつ、新しい本を併読していく。

当分、この酒場通いと読書の在り方は変わらないだろう。
        ◇        ◇        ◇
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さて、昨晩は新宿紀伊國屋書店にて『第64回 紀伊國屋サザンセミナー』に出掛けた。吉川潮(うしお)著の『戦後落語史』(新潮新書)の刊行記念落語会で、第一部が著者と立川志らく師のトークセッション、第二部は立川志らく師の落語であった。
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「柳朝・談志・円楽・志ん朝〜四天王とその時代」と銘打った対談は、春風亭柳朝師匠の弟子春風亭勢朝師が司会進行を努め、戦後の落語界を振り返る。

落語協会の分裂騒動や映画スター並みに活躍した噺家たち、談志一門の協会脱退等々、本の中身の方は十分楽しめたが、対談自体はなんだかこの時代を直に体験した著者の自慢話にしか聞こえなかったのがチト残念だった。

対談後の志らく師は、先の四天王たちが全員演じていたと云う『文七元結』をやってくれた。過去にも何度か聞いているが、聞く度に良いナと思う。先日の『らくだ』もまた聞きたくなった。時々、談志師匠かと思う事があるのだが、ホント上手い落語家だね立川志らく師は。

紀伊国屋書店を出ると外は雪が舞っていた。高島屋前のウッドデッキが白くなっている。東京の雪は傘がないと駄目だネ。地下鉄乗り場まで距離があったので、結構濡れてしまった。

都営新宿線に乗り、神保町へ出た。『兵六』の戸を開けると寒さのせいか客が少なかったナ。それでもコの字カウンターには、お馴染みの顔が集ってた。
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薩摩無双を熱い白湯で割り、とりあえず躯を温める。

雪も上がり『銀漢亭』へ移動した。
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こちらでは「福はウチ、鬼も寒いからウチ」ってな感じで、アラちゃんが鬼になって節分を祝う。
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いい気になって呑んでたら、終電間近になっていた。

さて、今日は我がカンゾウを休ませようかナ。
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by cafegent | 2010-02-04 13:56 | ひとりごと | Trackback | Comments(0)