東京だからこそ出会う人や店をつれづれなるままに紹介


by cafegent
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日々雑文雑多日記/俳句の添削にクリエイティヴ考察。

静岡県三島の三嶋大社で売られている「福太郎餅」は素朴な味わいで、お茶受けに好い。
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先日の日帰りチョイ旅で買って来た。
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パッケージには「福の種まく福太郎」と翁の顔が描かれている。そして餅そのものが翁の顔をイメージして作られていると聞いた。
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なるほど、爺さんが鳥帽子を冠っている姿なのだナ。
蓋を開けると綺麗に整列した餅が並び、まるで伊勢名物「赤福」の草餅版とでも云う感じだった。

無添加ですヨと云われたが、表示を見るとトレハロースと書いてある。甘味料の一種だが、確か食品添加物だったような気もしたなぁ。でも、身体に害の無い甘味料だから赤福よりはマシか。
一箱12個入りだが、ドラマを観ながら一気に半分食べてしまったヨ。

さぁ、いよいよ今シーズンもプロ野球が開幕だ。
何故か毎年巨人の開幕戦を観ている。野球を観ると云うよりも、其処で呑むのが楽しいのだナ。
ケンタッキーフライドチキンを頬張りながら生ビールをグビグビと飲み続けるのだ。長年、球場ではゴーストバスターズよろしく背中にビアサーバーを背負った可愛いオネエチャンに大きな声を掛けて、ビールを注いで貰っていたネ。

ところが、今年はサントリーの猛攻撃が始まるのだ。明日26日の東京ドーム、巨人ヤクルト線から「角ハイボール」サーバーを背負ったコたちが球場を駆け巡るらしい。
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ビールより安く、樽ごとキンキンに冷やしてあるそうだ。

うーん、ウイハイも良さそうだが、しかしフライドチキンには矢張り生ビールかナ。
       ◇        ◇        ◇
先日、いつも良く行く酒場にて独りで呑んで居た。隣りでは句会を主宰している方の愛弟子さんが沢山の生徒たちの句を添削していた。

ぼんやりとその光景を眺めながらウィスキーのハイボールがススむ。
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上の句と下の句を入れ替えたり、思い切りバッテンを付けて季語だけ残して作り直したり、と勝手好き邦題に手直しをするんだナ、これが。

翌朝、ベッドの中でまたその事を思い出したのだ。

ハテ、創作とは自由な発想で好き勝手に表現するって事じゃないのだろうか、とネ。松尾芭蕉が奥の細道を旅しながら詠んだ句を誰かが添削しただろうか。正岡子規が病床の部屋から外へ出て畑の光景をふと詠んだ句にバッテンを付けるだろうか。何かヘン、と思いながら暫くモンモンとしていたのだが、隣人から実に良い答えを貰った。

要するに句会に参加する人や画塾に集う人たちは、みんな師と仰ぐ方に駄目出し、添削をして貰いたくて発表するのだ、と云う。河東碧梧桐も高浜虚子も同様に子規に添削して欲しいから句を書いた。

その後は自分の方から歌人や画家と言い切る事が大事なのだろうネ。
云ったもん勝ちにそれなりの評価を受け、作品を買い上げてくれる画廊が出れば画家として大成していくし、俳壇で多くの俳人から支持されていけば、弟子が増え人様に俳人と公言出来るのだろう。

かく言う自分もクライアントからお金を貰ってクリエイティヴを創っているので、デザイナーの案に日々駄目出しをしているのだ。それでも、ずっと看板掲げて商売をしているからこそ、クライアントもデザイナーも増えており、仕事として成立している。すなわち考えようの違いであって、先の俳句の添削と何ら変わらなかったのかもしれない。

音楽でも絵でも文章でも、義務教育時代は基礎中の基礎しか教え貰っちゃ駄目だネ。生徒達が、その先生に教えを請いたいと思わないもんネ。
それ以上の事を学びたいと思ったら、駄目出し添削をされたいと思う人物を探して師と仰ぎ生徒にならなくちゃ、だナ。

あぁ、先日読んだ宮尾富美子の小説「序の舞」を思い出した。
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日露戦争前後の日本画壇で活躍した女流画家上村松園の伝記小説だが、絵の師匠との関わり方が凄かった時代なんだなぁと感じたっけ。
まぁ、アレは男女の愛憎が絡むのだが。
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       (この絵のタイトルが「序の舞」ネ。)

誰にも添削されず、勝手気ままに歌を詠むのは愉しい。俳句も好いが、街歌(がいか)も好い。いわゆる都々逸だ。俳句の五七五と違い、七七七五の音数律で歌を詠む。江戸末期に庶民から広まった扇歌だ。
都々逸は良く落語の噺の中にも登場するネ。色歌、艶歌も多い。
    
   痣のつくほど抓っておくれ それを惚気(ノロケ)の種にする
   君は吉野の千本桜 色香よけれどキが多い

先日、古書まつりで見つけた亀屋忠兵衛歌集『都々逸 下町』は買い!だった。昭和37年の本だが、状態がとても良かった。
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庶民を詠った都々逸も良かったし、何よりも本の装幀が美しくて見事だった。
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   夜桜や江戸の郭(くるわ)の噂も派手に 今日も助六喧嘩沙汰
   後の祭りさ言うだけ野暮さ これが浮世と云うものさ
   義理の切なさ情けの辛さ ほろり湯島のこぼれ梅
   春の夜風が焼け木杭(ぼっくい)に 火を呼ぶえにしの巡り合い

イイネェ、粋だねぇ。では、あたくしもひとつ。

   惚れた女に想いを説けば きっと着物の帯を解く

おアトがよろしいようで。
「東京自由人日記/都々逸」
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by cafegent | 2010-03-25 14:45 | ひとりごと | Trackback | Comments(0)