東京だからこそ出会う人や店をつれづれなるままに紹介


by cafegent
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マルコム・マクラーレンの訃報に思わずペンを取る。

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目黒川もそろそろ桜の花筏(いかだ)を楽しむ頃だ。
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草木も太陽の陽射しを浴びてスクスクと育っていく時季だネ。
       ◇        ◇        ◇
今朝、マルコム・マクラーレンの訃報を聞いた。只々、驚きだ。

パンクロックの生みの親も癌には勝てなかったのか、残念でならない。
先日、THE CLASHのジョー・ストラマーを知らない世代が増えたって不良中年達が嘆いていたが、今日の訃報はまた僕らを悲しませるぜ。
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80年代、革ジャンにモヒカン頭で正々堂々と街を歩けたのも、中指おっ立てて酒場で喧嘩売ったのも、当時マルコムがロンドンから世界に向けてセックス・ピストルズを登場させパンクムーヴメントを引っ張ってくれたからだ。

友人を通じて彼に会った時、僕は思わずミーハー心が抑えきれず、持っていたCDにサインを貰った事があった。マルコム・マクラーレン自身のソロアルバム「PARIS」だ。フランスワーズ・アルディや女優カトリーヌ・ドヌーヴが参加したこのアルバムでマルコムの音楽的才能の奥深さに驚いて、何度も聴きまくったっけ。
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Paris
ちなみにパリのエッフェル塔を背景にしたアルバム・ジャケットの中で僕の1、2を競うのがこの「PARIS」とジョン・ルイス&サッシャ・ディステルの「Afternoon in Paris」だナ。まぁ、余談だが。
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パンクロックを牽引したマルコム・マクラーレンの死に泣けてくる。今夜は追悼の酒で献杯しよう。それにしても、病気とは怖いね。64歳とはまだまだ早すぎるぜ、合掌。
       ◇        ◇        ◇
先日、朝日新聞で「うさこちゃん お色直し」と云う記事を見つけた。
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うさこちゃんとは、お馴染みディック・ブルーナの描くうさぎのミッフィーのこと。46年前、福音館書店から出版された絵本は今もシリーズが続き44冊目になった。

オランダの原書と日本版は絵の色が微妙に違っていたらしい。
福音館は、ミッフィー誕生から55年という節目に、現在のブルーナ・カラーを忠実に再現して出版し直すことにしたそうだ。その本の装丁に当たったのが、人気装幀デザイナーの祖父江慎さんだ。新本では、使う日本語書体も「たどたどしいながらも一生懸命な印象のうさこちゃんに合う書体が見当たらず、一からつくることにしたんです」と語っていた。

それに関連して開催される展覧会『ゴー・ゴー・ミッフィー展』が面白そうだ。
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今月22日より松屋銀座にてスタートし、全国各地を巡回する。

オランダのユトレヒト生まれで、今も元気に創作活動を続けているディック・ブルーナの絵本『ミッフィー』が誕生して55周年を迎える。実に半世紀を超す素晴らしい活躍を数々の貴重な原画や資料で振り返るエキシビジョンだ。

1963年に発表された絵本『うさこちゃんとうみ』から昨年の最新作『うさこちゃんのおじいちゃんへのおくりもの』まで、長年に渡る創作の中から原画やスケッチが200点以上展示されるそうだ。
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1950年代、ブルーナが「ブラック・ベア」と云うペーパーバック・シリーズの装丁デザインを手掛けており、とてもセンスが良くミッフィーとはまたひと味違ったクリエイティヴ・ワークに一目惚れしたものだ。
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何年か前にコレクターで『グリフ』主宰の柳本浩市氏の「ブラック・ベア」コレクションを拝見した事が有った。柳本さんは、〈その時コレクションしているモノがある程度集めきるとまとめて手放す〉と伺った事があったが、あのコレクションはまだ手元に保有しているのだろうか。

今回の展覧会では、絵本画家の酒井駒子さんや装幀家の祖父江慎さんなどが参加しており、インフォメーションのサイトを眺めているだけでワクワクしてきたゾ。

しかし、やけに新聞に出ているなぁ、と思いきや朝日新聞社が主催だったのネ。なるほど。
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「ゴーゴー・ミッフィー展」
by cafegent | 2010-04-09 13:22 | ひとりごと