日々是雑文雑多日記/平日夕暮れの宇ち多゛で憩う。
2010年 04月 22日
夕方からはビリー隊長と立石『宇ち多゛』で待ち合わせ。奥席では友人の若松夫妻とお会いした。どの席にも知った顔が集っているのだが、その中で珍しい顔を発見。鏡下の席で男三人で陽気に酔っていたのは、朝日新聞社の酒朋コカ爺ぃこと小梶さんだった。そう云えば地方勤務から本社に戻っていたのだったネ。
先日、朝日新聞に面白いコラムを見つけた。
『こわい「立石様」の真実』と云うタイトルだ。
「触ったらバチがあたるよ」とか、近くの川が蛇行しているのは、この「立石様」を恐れているからだ、なんてハナシも聞く。その謎を解明しようと葛飾区の博物館の学芸員、谷口さんが3年がかりで調べて、一冊の本にまとめたそうだ。
で、調べて判ったのは、平安時代に遡るオハナシ。
房総半島の鋸山(のこぎりやま)から古墳時代に石室の材料として運ばれた石を、道しるべとして使ったのだそうだ。
たたりも何も関係なく、実にあっけない結末だったが、「立石様」は此処の守り神として町の人々から愛され続けるのだろうネ。
さて、小梶さんは、我が兄の本『ぼくは散歩と雑学が好きだった。』の担当編集者だったが、今は広告部なのだネ。
この日は初立石訪問の方とご一緒でゴキゲンに酔っていた。
僕らは久しぶりに朋一郎あんちゃん側の二の字席の奥に座り、のんびりと呑んだ。ビリーは相変わらずあんちゃんにイジめられていたが...
もうすぐゴールデンウィークが始まるネ。此処『宇ち多゛』の予定も張り出された。
コカ爺ぃたちは『鳥房』に移動した様子なので、僕らは『ゆう』へ向かった。だが、暖簾が仕舞ってある。矢張り、ママのリュウマチが悪化しているのかしら。
黒ホッピーのアテには「魚肉ソーセージとキャ別炒め」だ。
外に出ると『鳥房』の前で、先程の三人組が鳥の素揚げのお土産を待っていた。
ビリーと別れ駅のホームに着くと、また彼らに遭遇。仲良く一緒に電車で帰ることにした。
コカ爺ぃの先輩はすっかり酔ってしまい、僕の肩を枕にグゥグゥ爆睡。
その間に絵が得意なコカ爺ぃが僕の似顔を描いてくれた。凄いなぁ、嬉しいなぁ。
ちなみに、僕の隣りで高いびきの部長はこんな方でした。
◇ ◇ ◇
原宏一の新刊『大仏男』は、可成り面白い。前作の『ヤッさん』は築地市場と銀座を舞台にしたハナシで、すっかりハマったが今回もイイ!
テレビで大人気のスピリチュアリスト江原某(ナニガシ)を完全に皮肉った内容で、今の庶民が陥れられる霊感商法のだましテクも暴露する。更には政治家を批判し、キャバ嬢たちの実態も判るのだ。
アマノジャクなワタクシは、未だ村上春樹の『1Q84』を読んでいない。
我が国初の太陰暦を作ろうと江戸期を奔走した渋川春海の人生を描いたエンターテインメント時代小説だそうだ。冲方さんは、吉川英治文学新人賞も併せて受賞したのだネ。