早いねぇ、もう六月が終わるのだナ。
七十二候では、「菖蒲華」と云う。アヤメの花が咲き始める時季だネ。
水元公園の花菖蒲も七月上旬まで見頃だろうか。
さて、大相撲名古屋場所の開催を巡り、毎日テレビのワイドショーや新聞紙面の話題が尽きないネ。
一昨日の朝日新聞で、コラムニストの天野祐吉さんがとても興味深い話しをしていた。
〈そもそもあの人たちには悪いことをしたという認識がないのだと思う。無邪気なんですよ。いわば、社会の空気が入って来ない「囲い」の中で生きてきた人たち。別世界にいて、社会人としての意識を持てないようになっている。今回の処分うんぬんを論じるよりも、僕はそこが一番の問題だと思う。協会は、壁に大きな穴を開けて、あの人たちに、もっと社会人としての意識を持たせるようにしないと、本当の改革にはならない。〉
いやぁ、まったくおっしゃる通りだネ。小中学生の頃から相撲しか知らず、青春時代をひたすら角界と云う囲いの中で、外の社会を知らぬまま相撲に打ち込んで来たのだからネ。博打が悪い事だ、なんて認識すら微塵も無かったのだろう。
親方や力士たちの処分の行方は気になるが、協会も勧告を受け入れて名古屋場所は開催することになった。でも、スカスカな番付表となった訳だから、観て面白い訳が無かろうネ。
◇ ◇ ◇
25、6年前に買ったL.L.Beanのメイン・ハンティング・シューズの靴底が可成り擦り減って長い間放ったらかしにしていた。
毎年、梅雨の季節になるとゴム底のこの靴が役に立つので、新しくまた買ってみた。
吉祥寺の『L.L.Bean Store』に行くと、昔の靴も総て修理が出来ると聞いたので、直してみる事にした。総てアメリカのリペア工場での作業になるので、3ヶ月はかかるそうだ。
だが、自分の靴が遥か彼方の地へ渡り、生まれ変わって戻ってくるのだからとても愉しみなのだ。なんだかワクワクしてしまうネ。
少し残念なのは、当時のMAINE HUNTING SHOEと云う名称が無くなり、Bean Bootsとなった事だナ。形は殆ど変わっていないのに、何故名前を変えたのだろう。『made in U.S.A Catalog』でアメリカ文化にかぶれた僕らにはチト寂しい限り。
それでも、この靴の快適さは全く変わっていなかった。これで雨の日も颯爽と外へ飛び出して行けるのだナ。
◇ ◇ ◇
日曜日の朝は、NHK『新日曜美術館』を観た後、朝昼兼用の食事を作った。
前日から無性にサンドウィッチが食べたかったので、近くのパン屋に食パンを買いに行く。
家にキャベツが一個残っていたので、丸ごと使ってスープを作る事にした。縦横十文字に包丁を入れ、圧力鍋の中へ入れる。
キャベツの切れ目にはベーコンを射込むのだ。玉葱、人参、ソーセージも入れて、ブイヨンを落とす。
後は蓋をして、じっくりと圧力をかけて煮込むだけだ。15分ほどで、キャベツの芯まで柔らかくなるのだから圧力鍋の威力は凄いネ。
後は塩、胡椒で味を整えたら出来上がり。
その間に卵を茹で、卵サンドウィッチの下ごしらえだ。
パンを焼くのはトースターよりも直火が良いのだ。
もうひとつ、BLTサンドウィッチも作る事にした。
トマトは5日程、こうやってザルの上で熟させると甘さが増すのだナ。
レタスのシャキシャキ感とベーコンのカリカリ、トマトの甘さが絶妙にマッチ。
昔、麻布台に在った『カロリーカウンター』で教わったサンドウィッチなのだ。中々、上手く出来たかもしれないナ。
さて、完成した。タマゴサンドは、塩加減もバッチリだ。
テレ東の『男子ご飯』を観ながら、自分の味に満足なのだ。
スープの旨味がキャベツに滲みて美味い。芯もスーッと切れる程柔らかく煮込まれていたナ。
ところで、先日作った日本風叉焼は結構重宝している。
チャーシュー炒飯も美味かったし、北海道土産に買って来たラーメンの具にもバッチリだった。
札幌の人気店『五丈原』の味噌らーめんは、僕が好きなとんこつ味噌味のスープでアル。
昨今の革新的技術のお陰で液体スープも生麺も素晴らしく、東京の自宅でこの味を食べられるとは世の中便利になったものだ、とつくづく思うのだナ。
で、味の滲みた手作りチャーシューもたっぷりと乗せて我家スタイルの五丈原らーめんの出来上がりだ。
そして、日曜日はチャーシューを作った時のタレにみりんを少々足してスペアリブを漬け込んだ。
どうですか、美味しそうに漬かってるでしょ。むふふ。
半日じっくりと冷蔵庫の中で漬け込み、オーブンで焼いた。
これが、もうウヒョヒョの美味さなのだ。
ドイツとイングランド戦を観ながらビールが進んだ。
そして、ダラダラと呑み続け、午前3時半からまたサッカーを観てしまったのだ。
興奮しっぱなしで、酔いも吹っ飛んだナ。