東京だからこそ出会う人や店をつれづれなるままに紹介


by cafegent
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日々雑文雑多日記/おウチ居酒屋と目黒区美術館

七十二候では明日7月7日から「温風至」(あつかぜ、いたる)、盛夏となり、風が温かさを増す時季だ。
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昨日は梅雨時期らしい集中豪雨が板橋周辺を襲ったが、夕べから今朝にかけての湿度の高さは尋常じゃなかったネ。

夕べの様な晩は、熱めの風呂にどっぷり浸かり、ガっと汗を出して、冷えたビールや冷酒で涼をとるのが一番だ。
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そら豆も初夏の定番だネ。そんな訳で、おウチ居酒屋でアル。

先ずは牛筋煮込みをアテに冷えたビールで、風呂上がりの躯の火照りを拭う。もつ肉専門『みやこや商店』の牛筋はイイ。
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牛蒡と手でちぎったコンニャクが美味い。

それに、先日酒朋やまちゃんに教わった煮卵も作ってみた。
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自家製チャーシューを造った時の煮汁も、これにて総て使い切った。
これだけ使い切れば煮汁も本望だネ。ビールに合うのだナ、これが!

土佐から新鮮な穫れたての鰹が送られて来た。
2キロ程の大きさで4,000円程だから家庭でも十分イケルのだナ。
此処は釣り上げてから24時間以内に冷蔵にして全国何処でも配送してくれるから重宝する。

最近は北海道から九州・沖縄まで穫れたての食材が旬の内に自宅に届くのだからネットや交通網の進化に感謝だネ。まぁ、郵政のゆうパック遅配が問題となっているが、クール宅急便は迅速だったゾ。

で、「鰹のたたき」でアル。
今回は、銀座のおでん屋『おぐ羅』で造るスタイルを再現してみた。
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鰹が見えなくなる程、上にびっしりと野菜を盛るのだナ。

玉葱、長葱、浅葱、にんにく、大葉、茗荷、生姜を刻み合わせる。
強火で炙った鰹は氷水でギュッと旨味を閉じ込めて、キッチンペーパーで水気をきっちりと拭っておく。スライスした鰹にたっぷりと野菜を乗せてポン酢で味を整えれば出来上がり。
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鰹のたたきには、何つったって日本酒だネ。
先日、旭川の蔵元高砂酒造で仕入れた『国士無双』の北海道限定酒を冷酒で一献。ぐふふ。
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道産の酒造好適米「彗星」だけで造った純米吟醸酒だ。甘口でとってもフルーティーな口当たりはキリリと冷やした方が合うのだナ。
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土佐の鰹と旭川の地酒のマリアージュ。う〜ん、最高だ。

ご飯の替わりに純米酒がススンだナ。
酒のアテは、さらに湘南腰越産の畳いわしだ。
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軽く炙り、香ばしいいわしの味が酒と良く合う。

これで嫌な高湿度も忘れて、夕べも爆睡だ。
       ◇        ◇        ◇
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さて、僕の仕事場の近くに在る目黒区美術館にて、今『紅心 小堀宗慶展 創作と審美眼の世界」が開催されている。
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茶道を嗜む人ならば、江戸時代に名を馳せた大名茶人小堀遠州は千利休や織部と共に有名だろう。
その子孫であり、遠州茶道宗家の十二世家元である宗慶は現在87歳だ。
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東京美術学校(今の芸大だネ)で日本画を学び、絵や書、和歌などの創作活動を続けながら、茶席で手にした茶器などを探求した。

展覧会では、小堀宗慶氏の絵画や書など約90点が展示されている。
小堀遠州の美意識「きれいさび」を受け継いだ表具のデザインは素晴らしい。
また、独自の審美眼で選んだ国宝や重要文化財などの名品も合わせて紹介されている。
       
      雲間より ほし合いの空をみわたせば
      しづこころなき 天のかはなみ
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明日は七夕だが、「新古今和歌集」からモティーフを取った七夕の夜空を詠んだ扇の書画と「梶の葉」(七夕の歌)と云う作品は素晴らしい。また、藤の花の青が美しい茶器にも魅了された。

こう云う素晴らしい物を世の中かから見出せる目利きになってみたいものだ、とつくづく思った展覧会だったナ。
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7月11日(日)まで開催中なので、七夕に合わせて是非!
『目黒区美術館』のサイト
by cafegent | 2010-07-06 12:16 | ひとりごと