東京だからこそ出会う人や店をつれづれなるままに紹介


by cafegent
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日々雑文雑多日記/ほうずき市と権太楼師匠の一門会

ワールドカップも終わったネ。夕べは選挙速報からずっとテレビを観続け、決勝戦から表彰式まで起きてしまった。
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そんな訳で、今日はスタミナつけに鰻丼を食べた。
       ◇        ◇        ◇
雷除けのお守りが効いたのか、土曜日は前日と打って変わって青空が広がってくれた。
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土曜の朝はさっぱりと素麺にした。
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冷たい素麺には薬味が沢山有った方がイイネ。
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胡麻に生姜、大葉に茗荷、浅葱だ。
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付け合わせは鰻のニラ玉和えと竹輪の磯辺揚げ。
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朝からなんだか酒の肴になっちまったナ。
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オクラは、あっさり鰹節でネ。
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あぁ、喉越し爽やかに万事快調だ。

雨上がりの爽風が涼夏の香りを運んで来たので、今年初めての浴衣に袖を通した。隅田川には夕暮れ時の準備だろうか、屋形船が何艘も出て宴の支度をしていたなぁ。

雷門から浅草寺へと続く仲見世の入口は、四万六千日のお詣りに訪れる人々と外国からの観光客が一堂に集まり前も後ろも身動きできない程混み合っていた。
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オジサンは昨年仕立てた浴衣に親父から貰った帯を締めた。

相方は桔梗柄の浴衣だネ。
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夏の浴衣は季節を先取りするのが粋なのだナ。こんなキキョウの柄や赤とんぼ等の秋の柄が良い。
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修繕工事が終わった二天門に増長天と持国天が戻って来た。
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宝蔵門の甍(いらか)が、橙に色づいたほおずきの上に聳(そび)えて見えた。
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ほおずきを売る威勢の良い掛け声が、浅草寺の境内を活気付けている。
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おや、素敵なお姐さんだこと、なんちて。
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本堂はお詣りを待つ人で溢れていたナ。
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天気も保って、屋台は商売繁盛だネ。
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軽くコンビニの缶ビールで涼を戴き、地下鉄で人形町へ。

この日は僕の大好きな噺家、柳家権太楼師匠の一門会だ。
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会場受付では、久しぶりに師匠のお嬢さんのウメカナちゃんにも逢う事が出来た。チケット取ってくれて、どうもありがとうネ。感謝!

今回は夏のお題を宿題にお弟子さん達が大いに笑わせてくれた。
「ちりとてちん」を演じた我太楼師匠はどんどんと師匠の語り口に似て来てるネ。

「猫と金魚」を披露した甚語楼師匠は、すっかりベテランの粋だった。流石は名跡「甚語楼」を襲名した噺家だナ。

そして、最後を飾るのは権太楼師匠の「たちきり」だ。冬の「芝浜」でも泣かせてもらったが、今回も師匠の名演に目頭がウルウルと霞んでしまった。馬鹿馬鹿しい噺が続いて、最後にグっと泣かせる噺で一門会を締めくくってくれた。
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やっぱり権太楼師匠は素晴らしい。

落語の後はまた浅草へ戻った。
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『簑笠庵』では、一の蔵無鑑査を冷酒で戴いた。
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もうそら豆が終わり、枝豆の季節なのだネ。
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おや、この時季はやっぱり皆さん浴衣だネ。
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金目鯛の干物に夏野菜のアンチョビ和えが酒に合うのだナ。
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〆に戴いた焼きおにぎりの出汁茶漬けが、とっても美味しかった。
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これ、新しい名物になりそうな気配。

土曜は久しぶりに立石朝酒休んだ。浅草に始まり浅草に終わったナ。
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これで四万六千日、良い事が続けば良いのだが、ハテ?
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僕のマイミク繋がりでもある『タベアルキスト』マッキー牧元さんが本を献上した。

マッキーさんと僕は誕生日が偶然一緒であり、人生の先輩として、食の通人としていつもコラム等を拝読しているのだ。

本当にこの方は日々食べ歩き、美味しい店を探求し続けている。先日も曙橋の『敦煌』を書いていたが、知るヒトぞ知る中華の名店だネ。
進化し続けるピータン豆腐の話は面白かったナ。

さて、マッキーさん初の単独書籍は、『東京・食のお作法』 (文春文庫)でアル。
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東京・食のお作法 (文春文庫)
「本の話」に連載していたコラムをまとめたものだが、書き下ろしや大幅加筆で内容も充実だ。
目黒の有隣堂書店では平積みになっていたヨ。

文藝春秋のサイト内で立ち読みが出来るのだが、まえがきの箇所を読んだだけでもうたまらなく面白いのだナ。
『食べるとは本来、その字が指し示すように、「屋根の下で良きことをする」こと』とタベアルキストのマッキーさんは指南するのだ。

雑誌「ダンチュウ」に掲載した立石トライアスロンも『立石のお作法』としてしっかり出ているので、立石酒場好きももちろん一冊と云わず、何冊か買って酒朋たちに差し上げて下さいネ!
文藝春秋「東京・食のお作法」立ち読みサイト
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by cafegent | 2010-07-12 19:00 | ひとりごと