東京だからこそ出会う人や店をつれづれなるままに紹介


by cafegent
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日々呑んだくれ日記/東京の古典酒場でハシゴ酒

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       夜蝉鳴き短き夏を惜しみけり  

小津安二郎の映画によく出ていた新劇役者、故中村伸郎が詠んだ句だ。
毎年今頃の時季になると思い出す一句だ。名エッセイストとしても知られ『永くもがなの酒びたり』はとても面白い一冊だ。
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永くもがなの酒びたり

さて、小津映画の中で中村伸郎が一杯引っかけていそうな酒場が神田淡路町に在る。酒朋ハッシーと共に五時口開けの『みますや』へ。
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開店早々次々とお客さんが入って来て小上がりもテーブルもすぐに埋まるのだナ。

この時間はまだ暑いので、僕らも最初は生ビールだ。
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どぜうの丸煮をアテにビールがススム。此処のどぜうは骨がしっかりと残っており歯ごたえが凄い。
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将に男のどぜうって感じだネ。

夏らしく冷たい冬瓜の煮浸しとお漬け物も戴いた。
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生ビールを一気に呑み干して日本酒へ。
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先ずは静岡の「磯自慢」から。
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日本酒に合わせるかの様に〆さばが運ばれて来た。
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うーん、〆さばにはやっぱり日本酒が一番だナ。

岩手「南部美人吟」をお替わりし、日が暮れ出した街へと繰り出した。
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淡路町から神田郵便局前を抜け昌平橋を渡れば、もう秋葉原だ。
日が沈むと神田川の川面から涼しい風が吹いて来た。
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その風に舞う様にコウモリも橋の下を飛び交っている。総武線の脇道を曲がり路地に入ると二軒目の酒場『赤津加』の暖簾が見える。
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此処もコの字酒場好きにはたまらない一軒だ。丁度、カウンターが空いていた。
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『みますや』では冷酒だったので、こちらでは燗酒にした。

一本目かのお銚子が空になった頃に枝豆が茹で上がる。茹でたての枝豆は豆の味がしっかりと残り、美味しい。

僕は此処に来ると必ず頼むアテが有る。それがコレ、「かにコロッケ」なのだ。普通カニコロッケと云えばベシャメルソースのとろりとしたモノだが、此処のは違う。
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ジャガイモのホッコリした中にカニが入ってるのだナ。コレが菊正宗のぬる燗と抜群に相性が良いのだ。

秋葉原からまた先程の淡路町へ戻り、小川町を抜けて神保町へ。
靖国通りの裏路地にも沢山良さそうな酒場があるのだネ。近いうちに寄ってみよう。

そして、連日連夜の『兵六』へ。
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秋葉原から歩くと一汗かくネ。
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いつもは無双の白湯割りだが、夕べは麦焼酎の冷たいの。

二連チャンの兵六の後は、またもや二連チャンのビッグマックだ。
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駄目だな、オレ。
by cafegent | 2010-08-25 15:30 | 飲み歩き