先週の金曜日、夕暮れの空には漸く秋の気配を感じさせてくれるイワシ雲が出ていた。
午後6時過ぎ、神田駅で酒朋ハッシーと待ち合わせをして「神田そば万博」へと向かった。ビリー隊長とQちゃんも合流だ。
夕暮れの神田の街に巨大なバルーン人形が風に乗って踊ってた。
神保町、お茶の水、駿河台、猿楽町、秋葉原、須田町界隈の老舗蕎麦屋十八店の味が一堂に集まり食べ比べが出来る一日限りのイベントだ。
この日の為に用意されたそば粉は北海道雨竜町産の新蕎麦だ。
神田浅野屋本店に用意された蕎麦は限定250枚でアル。
そして、18軒の蕎麦汁がひとつ100円で用意され、自分の食べ比べてみたい汁を幾つでも買えるのだナ。せいろ蕎麦も一枚500円と手頃だ。
バーコード禿げの様な何処かの蕎麦屋とは大違い。十分なボリュームの蕎麦に皆さん納得。
このイベントに併せて、出世不動通りは歩行者天国になり、ライブ演奏や夜店の屋台も沢山出ていた。
缶ビールを呑みながら待つ事数十分で僕らの順番が来た。
僕は右から佐久間町『山茂登』、内神田『浅野屋本店』、そして猿楽町『松翁』だ。
こうして改めて食べ比べてみるとどの店も個性が強く、その味の違いに驚くばかりだった。
何れも美味しいが、僕は山茂登の蕎麦汁が好みだったナ。
4人で皆違う蕎麦汁を選べば、結構沢山の店の味を食べ比べる事が出来て愉しいネ。
せっかく神田に来たのだから、神田で呑もうと云う事になり、久しぶりに『六文銭』の戸を潜ることにした。
長野の農家から移築したと云う納屋は、さながら民藝博物館でアル。
常連で埋まっているカウンターを尻目に僕らは二階へ。
酒は当然信州上田の「六文銭」だ。
僕とQちゃんは冷や(常温)で。ハッシー熱燗で、ビリー隊長はぬる燗でアル。
良い酒場は酒の肴も実に美味い。此処も当然、何れもが美味い。
大勢だといろいろと頼めるから愉しいネ。
名物自家製さつま揚げはふわふわな食感に皆感動だ。
椎茸かわり揚げも絶品でアル。
これは、酒がススムのだナ。
汁が滲みたガンモにいわし刺しも良いアテだ。
此処の二階でまったりと呑んでいると信州に旅に来た様な雰囲気に浸れるのだナ。
ホッコリとした酔いを楽しみ、僕らは酔い覚ましに神保町まで散歩だ。
そして馴染みの酒場『兵六』へ。
団扇片手に酒がススんだのであった。
さて、翌日は『立石フェスタ2010』の開催だ。続きはまた後程ネ。