東京だからこそ出会う人や店をつれづれなるままに紹介


by cafegent
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日々呑んだくれ日記/大井町に新しい酒場『8huit.』開店。

昨日の集中豪雨は凄かったが、そのお陰で随分と涼しくなったネ。
このまま、本格的な秋に突入してくれると良いのだが。

今年もまた岡山から旬の葡萄が届いた。
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このマスカット・オブ・アレキサンドリアは、キンキンに冷えた白ワインに合わせると実に美味いのだナ。むふふ。

さて、火曜日は久しぶりに大井町で呑んだ。
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この街には、大好きなフランス料理店『廣田』が在るので、時々来ているのだが、普段は大抵「東小路」辺りで呑んでいる。

檜の長いカウンターが渋い大衆酒場として好きだった『大山酒場』が昨年3月に店を閉めてから、暫くご無沙汰していた大井町の東小路飲食店街。
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小体の居酒屋、スナック、中華屋、食堂などが細い路地に4,50軒在り、新宿『思い出横丁』の様な路地だ。

以前は「お食事は大井一うまい・やすい」の看板でお馴染みの洋食『ブルドッグ』や町中華の『永楽』のもやしそばを食べ、大山酒場の一階を目指したっけ。
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大きな徳利から注がれる連山の冷や(常温ネ)を呑みながら納豆オムレツなんかをつまんでた。此処の牛もつ煮込みも美味かったナ。

此処のメニューに書かれた「ハムエッグス」も目玉焼き2個だから、ハムエッグじゃなくてハムエッグスになっているところが好きだったナ。札幌の『第3モッキリセンター』みたいって思ったっけ。
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今はご覧の通り、真っ暗だ。名酒場が次々と閉まるのは寂しいネ。

そして、この日はライターの森一起さんと待ち合わせ。
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初秋の空が茜色に変わろうとしている夕方、東小路を潜り抜け『肉のまえかわ』へ。

まだまだ気温も高いので、先ずは冷蔵庫から缶ビールを取り出す。
そして、ポテトサラダと箸代わりの竹串を2本もらう。
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森さんは酎ハイとメンチカツで、乾杯だ。
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此処は元々お肉屋さんだけあって、牛レバ刺しや牛肉刺し、それに鶏ササミ刺しなども美味い。

早い時間は年金暮らしの近所の親爺さん達が集っているのだが、7時頃になるとネクタイ姿のサラリーマンたちで賑わうのだナ。

それにしても、圧倒的にビールよりも発泡酒率が高いのだネ。矢張り、少しでも安い酒に手が伸びるのかなぁ。

暫くすると自転車にオウムを乗せて常連のオヤジさんがやって来た。
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そして、オウムにポテサラを喰わせてる。此処で酒を呑んでると、映画「ブレードランナー」に出てくる様な怪しい盛り場を思い起こさせる。

レジ横で串を焼いているお姉ちゃん達はニコリともしない。
きっと「愛想笑い」などと云う日本語も知らないのだろう。それでも、此処で呑むのは愉しい。

大阪新世界辺りが好きな人にはたまらない空間だろうナ。
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これが、鶏ササミ刺しでアル。生姜醤油で混ぜると美味いのだナ。

僕らより少し遅れて、ライターのウメカナちゃんがやって来た。
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時々、お仕事をお願いしてるのだが、今は酒呑む方が多いのかナ。

彼女のお父さんは僕の大好きな噺家、柳家権太楼師匠でアル。
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なので、いつも無理を云って一門会のチケットをお願いしてるのだ。
多々感謝!

この日、何故大井町に集まったかと云うと、僕らの呑み友達がお店を開店したと聞いたからだ。
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と云う訳で、其処へ移動。

ル・クルーゼ鍋を使った料理作りで定評のある料理研究家の平野由希子さんが、先週大井町に小さなワインバーをオープンしたのでアル。
その場所が、これまた意外な所で驚いた。なんと、東小路に入ってスグなのだ。人気の『ビストロあとりえ』のお隣だ。
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店の名は『8huit.』(ユイット)でアル。
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カウンター6席の小さなお店は、白を基調にした中々洒落た佇まい。
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グラスワインは500円からで、グラスシャンパンも1000円と手頃だ。
しかもシャンパーニュ産しか出さないと云うこだわりようだ。
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ウメカナちゃん、早速ツイッターで呟いていたナ。

ワインのアテは、クミンキャベツを戴いた。
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サスガ、おつまみ本「平野由希子のおつまみノート」を出しているだけあって、美味しいワインのアテは充実している。
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平野由希子のおつまみノート
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豚のリエットも素晴らしい味で、ワインがススム。
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また、平野さんらしく、〈本日のル・クルーゼ煮込み〉が日替わりで有るのが嬉しい限り。
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この日は「イベリコホルモン煮」だったが、実に美味い。

平野さんも当分はお店に出ているみたいだが、毎日此処に立つのは後ろ側の木下さん。
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こんな素敵な方々が居るのだから、すぐ地元の常連さんが出来るだろうネ。既に初めてのお客さんが何人も来ていたしネ。
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森さんもお隣さんと意気投合。

何故、店名が「8」なのか聞いてみたら、此処は元々平野さんの知人が『奴』と云う店を営んでいたそうだ。やっこを引き継いだので、「や」から「8」(や)と名付けたそうだ。
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『8huit.』は、ワイン良し、料理良し、素敵な二人良し、と三拍子そろった居心地の良いバーでアル。
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地元以外の方々も是非此処のドアを潜って欲しいものだ。

ボトルも空いて、すっかり良い酔い心地になってしまった。
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平野さん、オープンおめでとう!

大井町東小路の新しい酒場が流行ることを願いつつ、隣り街の酒場へと移動するのであった。
by cafegent | 2010-09-09 12:33 | 飲み歩き