東京だからこそ出会う人や店をつれづれなるままに紹介


by cafegent
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日々雑文雑多日記/たらちり鍋とワンタンメンでほっこりと。

急に涼しくなったネ。灰色の空が街を覆い、殺伐とした東京を歩いていると何故だか切なくなる。
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深煎りの珈琲をマグカップに注ぎ、窓の外なんかを眺めたりして。

然し、残念ながら月末が近づいていて、そんな悠長なことに浸ってるヒマは無いのだナ。

少し涼しくなってくると鍋を突きたくなるネ。
近所の魚屋でタラと生牡蠣を薦められたので、タラちり鍋を食べた。
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日頃野菜不足になりがちだが、鍋料理にすると野菜を沢山食べる事が出来るので、是幸い。

付け合わせは、秋刀魚の梅干し煮だ。
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梅干しの酸味が秋刀魚に滲みて実に美味かった。

鍋の残りを綺麗に漉して、残った汁にはタラと牡蠣の旨味が凝縮されている。
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ご飯を入れて、玉子を割り入れたら雑炊の完成だ。
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熱々がたまらないのだネ。
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家ご飯は、お替わりを気にしなくて良いのがイイネ。ぐふふ。

『あまから随筆』と云う本を見つけた。昭和31年に出版されたモノだから僕が生まれる少し前って訳だ。食文化の街大阪で当時刊行されていた月刊誌「あまカラ」に掲載されたエッセイの中から珠玉の文章を選んだ随筆集だ。
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先日、代々木上原の古書店ロスパペロテスで購入した小島政二郎の『味見手帖』を読んでいて、コチラも読みたくなったのだ。

谷崎潤一郎、獅子文六、戸板康二、佐野繁次郎など蒼々たる方々が食にまつわる話を書いている。また、各エッセイの選者が料理人辻嘉一と云うのも興味をソソられた。
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秋の夜長、熱燗で一献やりながら読むのに打ってつけの一冊だナ。
       ◇        ◇        ◇
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昨日は小雨ぱらつく中、仕事で東銀座まで出掛けた。高層ビルの上から見下ろすと歌舞伎座が在った処がすっかり何も無くなっていた。後ろの木挽町の方まで地上げが進んだそうなので、古き良き店も沢山消えてしまったのだろうネ。

銀座ムルギーの隣りに在るギャラリー『永井画廊』にて開催中の「高村光太郎・智恵子」展を観た。

前々から一度近くで観たかったブロンズ像の「手」と「腕」を直に拝見する事が出来てとても良かった。また、高村智恵子の紙絵を眺めながら小説「智恵子抄」が脳裏に浮かんで来て目頭が少し熱くなった。
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高村光太郎に見せるためだけに色紙を切って貼った智恵子の紙絵には、一途な夫婦愛がヒシヒシと伝わってきた。

文豪川端康成が書斎の机の上にいつも置いて眺めていたのは、ロダンのブロンズ「女の手」だ。高村光太郎の「手」もロダンに強く影響を受けて作られたと聞くが、この手を眺めていると川端康成の「片腕」と云う小説を思い出した。

〈片腕を一晩お貸ししてもいいわ、と娘は言った。そして右腕を肩からはずすと、それを左手に持って私の膝においた。..〉
川端康成がこんな怪談を書くのかと読んだ時は可成り衝撃的だったナ。

東京は小規模でもこんな素晴らしい展覧会を開催するギャラリーが多く在るのが嬉しいネ。だから街歩きが楽しいのだネ。

仕事場に戻る途中で、遅い昼飯を食べた。自家製麺『しみる』が準備中になっていたので、並びに在る『田丸』へお邪魔した。

此処は目黒では老舗中の老舗らーめん屋だ。屋台から始まり、もう60年位になると聞く。醤油ベースのスープに麺、シナチク、茹でキャベツ、それに刻みネギが入る。しっかりとした歯ごたえの分厚いチャーシューも王道で美味しいが、何と言ってもワンタンが良い。
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普通のラーメンを頼むと丸いドンブリなのだが、チャーシューメンとワンタンメンはカレー皿の様な器に盛られるのも昔から変わらない。

目黒に事務所を移してからは、何故か毎年新年の仕事始めの昼は、『田丸』のワンタンメンを食べている。そう云えば、昨日も新年の時以来に来たのだナ。

さて々々、今日のお昼は何を食べようか。
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by cafegent | 2010-10-22 14:27 | ひとりごと | Trackback | Comments(0)