東京だからこそ出会う人や店をつれづれなるままに紹介


by cafegent
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雑文雑多日記/句会呑み、ウチ呑み、読書酒と日々酒浸り!

日々、都内の酒場をあちらこちらと廻っているとどうしても電車に乗っている時間が多くなる。僕の場合携帯のゲームと云うモノにまるで興味が無いので、必然的に活字を欲するのだナ。

そんな時の為にいつも書棚から一冊何かを取り出して鞄に滑り込ませるのだ。新刊本は分厚いし重いから文庫本がイイ。
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最近はもっぱら池波正太郎や佐伯泰英などを読み返している。
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話の中で、軍鶏鍋などが出て来ると無性に食べたくなったりするのだ。また、休日の時などは、日本橋や両国界隈で電車を降りて小説の舞台となる町並みを歩くのも愉しい。「ほう、此処が本所の北割下水(きたわりげすい)の跡なのネ」なんて、文庫本片手に歩くのだ。
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藤沢周平の「蝉しぐれ」なども何度読んでも素晴らしいが、やはり江戸が舞台の時代小説の方がどこかしっくりと来るのだナ。
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夜、家で寛ぎながら読むならば、ミステリーやサスペンスが良い。
何てったってウィスキーのオン・ザ・ロックが美味しく飲めるからネ。
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最近、面白かったのは、奥田英朗が二年前に発表した「オリンピックの身代金」だナ。つい買いそびれていたのだが、近所の古本屋で見つけたので買って来た。昨年の吉川英治文学賞を受賞した作品だが、この作家は本当に作品毎にガラリと変えて、読み手をグイグイと惹き付けてしまう。僕と同い年の作家だが、「東京物語」などはリアルタイムを過ごしただけに70年代から80年代が重なったものだ。
        ◇        ◇        ◇
七日の日曜は、月に一度の句会だった。浅草『むぎとろ』の屋上ペントハウスで開催される『舟』天空句会でアル。

この句会の主宰は、我らが酒王こと吉田類さんだ。
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澄み渡った秋晴れの空を望む「天空」での愉しいひとときだ。

今回は、政治家として日々忙しくされている有田芳生さんや編集者でエッセイストとしてご活躍の坂崎重盛さんも参加された。

そして、今回の兼題を出したのは、恥ずかしながらワタクシだった。
二句を出して、白ワインを呑んでいると酒朋荒木マタエモンさんからメイルが来た。ナント、一階でむぎとろを食べているそうだ。それなら、と最上階へとお招きして飛び入りの参加と相成った次第でアル。
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マタエモンさんは類さんとも高尾山に登ったり、神保町や新宿ゴールデン街辺りで呑んだりしているので、この飛び入り参加から俳句に親しんで貰えると良いのだがナ。

今回の兼題は「雪虫」「綿虫」だ。北海道では初雪の前触れとして綿を纏った小さな雪虫が飛ぶ。東京辺りでは余り見かけない虫なので、句会の方々も一度も目にした事がないと云う方が多かった。

僕の生まれた札幌では、十月の中頃あたりから街に白い虫がふわりふわりと飛んで来る。「雪虫」と呼んだりしていたが、武蔵野に住む友人から、東京では「綿虫」と云う事を知った。

二十四候では、「霜降」から「立冬」なのだから、虫だって土の中に潜ったり、虫絶える季節となる。そんな少し寂しい季節でもあるが、札幌で見かける雪虫は、雲に覆われた真っ白な空の下、身体に白い綿を付け、ふわぁり、ふわりと飛んで来る。その姿は、まるで雪が降って来たみたいなのだナ。

そして、必ずと言って良いくらい、雪虫が飛んで来ると暫くして本当の初雪が舞い落ちる。学校の帰り道、日が暮れかかっている時間に雪虫を見つけると、今夜は寝る前に雪掻きに駆り出されるんだなぁ、とボヤいたものだ。せっかく掻いたのに、朝になるとまた大雪になっている事も多々有った。

東京に出て来て、もう三十年が経つのだが、晩秋から初冬にかけて時々この虫を見つけると札幌の冬を思い出す。

あの頃は、寒い積雪の中で雪掻きをやらされた辛い出来事だったが、今ではそれが妙に懐かしく思い出されるのだ。

この日は48の句が詠まれたが、見事天を取った句を紹介したい。

       綿虫やむかし恋人殺したの

なんだかとても想像力を掻き立てられる句だが、吉田類さんの詠んだ句だった。
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地に選ばれたのは次の句だ。

       雪ばんば髪からはらりさかずきに

「雪ばんば」は、雪虫の富山での方言だそうだ。詠んだのは神保町でバー『Bon Vivant』を営んでいらっしゃる藤村悦子さんだ。

皆さん、難しいお題にも関わらず素晴らしい句を詠んでたナ。
それに比べて兼題を出した僕はなんともオソマツな句を出してしまったヨ。参ったナ。

でも、荒木マタエモンさんも参加してくれたし、句会にも関わらずお馴染みのドーンッ!を決めてくれたのが最高だった。
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類さんの横浜巨人戦の始球式のお話も聞けたし、愉しい句会となった。
        ◇        ◇        ◇
さて、夕べは家呑みにした。馴染みの八百屋さんに岩手岩泉の松茸が入っていたのでちょいと奮発。店のオバちゃん「夕飯の支度が出来た頃、箸持って行くね~!売ってるアタシたちだって中々食べられんのヨ。」だってサ。
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で、今回は松茸のフライにしてみた。香りが命の松茸は、土瓶蒸しや炊き込みご飯、網焼きにする事が多いネ。網焼きは焼いている時が一番香りが立つし、炊き込みご飯も土鍋の蓋を開けた時が一番香りが強く、幸せな気分に浸れる。

でも、口の中から鼻にかけて、一番香りを楽しみながら食べられるのはフライなのだナ。
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本当は切らずに豪快に一本を丸のまま揚げるのが豊かな香りが逃げずに堪能出来るのだが、そこはホレ庶民だからサ、一本を半分に割ってフライにするのだネ。それでも存分に香りとシャキッとした食感を楽しめるのだ。
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さぁ、カラっと松茸とアスパラガスのフライが完成だ。

貧乏性なので、揚げ物を家でするときは他にも何かまとめた方が良いかナ、と福島の会津地鶏を買ってきた。
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これを唐揚げにするのだ。先日、深夜のテレビ番組で立石の『鳥房』の半身唐揚げが紹介されていたが、アレは店で食べるから美味いのだネ。家ではやっぱり家庭の唐揚げだろう。北海道なら鶏のザンギ、また片栗粉をまぶした竜田揚げも美味い。

ちなみに竜田揚げの「竜田」とは、紅葉の名所である奈良県生駒の竜田川に落ちる紅葉が竜田揚げの揚げ色に似ているところから由来される。

   千早振る神代もきかず竜田川からくれなゐに水くぐるとは

ご存知、在原業平が詠んだ百人一首の歌だが、今では小遊三師匠の十八番落語「千早振る」の方が有名だネ。この歌から竜田川は広く知られるようになり、竜田揚げの由来と云われるようになったそうだ。
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で、紅葉色の地鶏の唐揚げが完成だ。

他は、北海道のジャガイモを使った肉じゃがを付け合わせに。
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これだと、安い牛肉も美味しく食べられるのだナ。

そして、料理に合わせるのはいわき市の地酒「又兵衛」の吟醸だ。
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先日、立石と野方で一緒に呑んだツイッター仲間、呑師さんが地元福島県いわきの酒を贈って下さった。

仕事で各地を廻ることが有るが、その土地で知り合った方々から毎年色んな産地の品々が届く。野菜だったり、お菓子だったりと様々だが、そんな心遣いに感謝しっぱなしでアル。何よりも嬉しいネ。
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こんな美味い酒を一人で呑んじゃバチが当たるから、年末の忘年会辺りで皆さんと一献酌み交わそうネ。

てな訳で、今週も呑んでいる。で、今夜は渋谷『鳥重』だ。
あぁ、今から楽しみでワクワクだナ。
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Commented by moo at 2010-11-09 19:59 x
おひさです!
又兵衛、吾が田舎のお酒、イケルでしょ?
Commented by cafegent at 2010-11-10 17:37
mooちゃん、ご無沙汰〜!!

浅草で仕事しているそうで!

「又兵衛」美味しいお酒でした。
年末忘年会に持って行きますヨ!企画しましょうネ。
Commented by でん爺 at 2010-11-10 17:50 x
在原業平が詠んだ歌が、竜田揚のルーツとは知りませんでした
愉快ですね
Commented by moo at 2010-11-11 07:12 x
もう年末ですなぁ・・・忘年会ですねぇ・・・楽しみぃ♪
はい!吾妻橋で季節労働パート?してます。笑
Commented by cafegent at 2010-11-11 13:27
でん爺さま、コメントありがとうございます!

実は僕も目黒の「寿司いずみ」の親方に聞いた受け売りです!
Commented by cafegent at 2010-11-11 13:29
mooちゃん、こんにちは!

バイトのこと、京子さんに聞きましたヨ!!

では、カニで又兵衛呑みたいですネ!
by cafegent | 2010-11-09 14:10 | 食べる | Trackback | Comments(6)