東京だからこそ出会う人や店をつれづれなるままに紹介


by cafegent
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日々の呑んだくれ日記/大井町廣田の料理で友を祝う。

朝は出来るだけ粗食を心掛けている。
ならば、食べなきゃいいのにと云う人も居るが、胃を空腹にしたまま仕事をしていると躯の本能がエネルギーを欲するので、昼飯や夕飯を必要以上に食べてしまうのだナ。とは云え、毎日米の飯を朝食にしている訳ではない。バナナの時もあれば、シリアルの時だってある。

冷蔵庫の中の残り物次第で朝食の内容が、日々変わるのだ。
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今朝は納豆に胡麻豆腐、そして法蓮草と薩摩揚げの煮物だ。

最近、スーパーなどで匂わない納豆などと云うものが売れているらしいが、納豆は臭けりゃ臭い程美味いと思わんかネ。
        ◇         ◇         ◇
たまにはちょいと贅沢をして美味い料理に舌鼓を打ちたいものでアル。

毎日がハレの日なんてコトは無い訳で、日々の仕事や生活に対しての自分たちへのご褒美を進呈したくなるのだナ。

そんな訳で、酒朋ハッシーを誘って大井町『廣田』へお邪魔した。
JR大井町駅で待ち合わせをして、「きゅりあん」の下へと降りる。

池上通りを渡り品川郵便局脇の細い路地を入って行くと目指す『廣田』の灯りが見えて来る。
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昭和の名残りの様な佇まいは、二階が下宿で下が店舗の古い建物だ。

カウンター割烹だった場所をそのまま生かした店内は、そのまま昭和にワープだ。
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ただし、背面にびっしりと並んだワインセラーの数と壁面を飾るミュージシャンの絵が目を引く。漫画「孤独のグルメ」でお馴染みの久住昌之さんの絵画作品だ。
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毎年秋になると、『廣田』名物のカキフライが始まる。

此処のカキフライは、冗談抜きに日本一の大きさだろう。
店主の猿渡(エンド)さん曰く、「ずっと作り続けているうちにこんなに大きくなちゃった」そうだ。野球のボール程のまぁるいフライの中には20数個もの牡蠣が入っている。この日の生牡蠣は大振りだったので16個程だったそうだ。

コレを目当てにこの季節を楽しみにしている常連さんも多いのだネ。

先日放映の『アド街ック天国」の大井町特集でも、紹介されたのだナ。
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『廣田』は基本的に店主にお任せでアル。一万円のコースだが、事前にリクエストも出来るし苦手な食材を抜いてもらう事だって出来る。

僕は旬の美味しい食材でいつもエンドさんにお任せだ。
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木箱に描かれたエンドさんの似顔絵は、イラストレーターのソリマチアキラさんの手描きだ。サイトのイラストも雰囲気が出ていたナ。

ハッシー49歳の誕生日を祝うので、先ずはスパークリングを一本お願いした。
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フランス・コートシャロネーズ地区のセレクション・ポール・ジャクソン Cremant de Bourgogneは辛口ながら繊細な味わいの白発泡だ。

乾杯のあとに出て来た料理は、鮑だ。
エンドさん曰く「アワビの即席蒸し」との事。
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生きたアワビが気付かないうちに蒸されてしまうので、身の中にアワビの旨味が閉じ込められている。
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口の中に入れた途端、海藻を食べて豊かに育ったアワビの味が広がってくる。そして、信じられない程に柔らかいのだネ。

続いて出たのは、「トラフグの白子のポワレ廣田スペシャル」だ。
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ソテーした白子が隠れる程に秋のトリュフが覆い被さっている。

白子の濃厚な味わいにトリュフの芳醇な香りがマリアージュ。
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岩塩と海の粗い塩が味を決めているのだが、ふわっとした白子とガリっとした粗塩の食感がたまらんのだヨ。こりゃ、もう食べた人しか愉しめない至福の味だナ。

白子に合わせたのは、ブルゴーニュはコート・ド・ポーヌ地区のAOCペルナン・ヴェルジュレス Le Combottesの2007年。
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辛口のシャルドネ白ワインで、料理との相性も良かった。ドメーヌ・ラペのワインは日本でも結構人気だよネ。

さぁ、奮発してロマネー・コンティ三兄弟でも飲もうかと、ヴォーヌ・ロマネー、エシェゾー、ロマネー・コンティが勢揃い。
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これらをガブガブと呑み干した、なんて~訳がある訳がナイ。

エシェゾーだって10数万円、ロマネー・コンティの1997年なんて云ったら100万近いんじゃなかろうか。『廣田』では、そんな高価なワインを沢山持ち込んで酒宴を愉しむ方々も居るそうだネ。

僕らが一万円前後のワインに頭を悩ませると云うのに、年収一億円以上の人にとっちゃ、数十万や百万以上のワインも気楽に飲めるのだなぁ。

そして、僕らはシャルドネのキリリとしたワインで、生ウニのパスタを戴いた。
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『廣田』の生パスタもまた、店の看板メニューだ。時にはミートソースやナポリタンなんて時もある。
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エンドさんの手にかかれば、魔法の様なパスタに仕上がるのだヨ。

さて、お待ちかねのカキフライがやっと揚がったみたい。何せあれだけの牡蠣が詰まっているのだから、揚げるのに時間が架かるのだ。
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どうですか、この巨大なカキフライ。
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此処のカキフライはじっくりと揚げられている間に衣に牡蠣の旨味エキスが滲み込むのだ。
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カリカリの衣を割ると中からプリプリの牡蠣が顔を覗かせる。ソースをかけても良いが、レモンをギュっと絞るだけで十分美味い。

カキフライに合わせるワインは、コート・デュ・ローヌ・ヴィラージュの赤。
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Terra Vitisは、減農薬栽培のワイナリーで知られている。手頃な価格で美味しいから人気だ。牡蠣の個性的な味わいを邪魔せず、まろやかな口当たりのワインだった。なんかクィクィと飲めちゃったナ。
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ハッシーも楽しそうにワインを飲んでるネ。

生野菜と共に出て来たのは、仙台牛だった。
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「仙台牛のヒレ肉サラダ」は、これまた抜群の美味さだった。ヒレ肉が口の中で溶けるのだネ。

一応、これで一通り出たのだが、僕らはもう少し胃袋に余裕があったので、もう一皿エンドさんにお願いした。

暫くして登場したのは、先程の秋トリュフがたっぷりのパスタだ。
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パルミジャーノと黒胡椒で味付けられ、味と香りを贅沢に堪能出来たパスタであった。
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二時間半の至福の宴を愉しみ、大満足な夜となった。シェフのエンドさん、この日も素晴らしい御料理ありがとうございました。感謝!!
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ハッシーも半世紀まであと一年だネ。この一年も充実した歳を過ごせるとイイネ!

改めて、ハッシー誕生日おめでとう!
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そして、僕は深夜の酒場へと消えたのだナ。

「大井町廣田」のサイト
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by cafegent | 2010-11-18 12:47 | 食べる | Trackback | Comments(0)