東京だからこそ出会う人や店をつれづれなるままに紹介


by cafegent
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鳥から揚げの名店『なか川』の味が、また蒲田で復活。

一年前の夏、故ひとみ姐さんを見舞いに日赤病院へ行った日、その足で蒲田へと出た。鳥から揚げの名店『なか川』が長い歴史に幕を降ろすと聞いていたからだ。
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本当ならば閉店を惜しむ常連さんたちで連日満杯のところを無理云って席を空けて頂いた。

お母さんが目の前で捌く鶏を眺めながら、酒を呑み、香ばしい油の鍋で揚がる唐揚げを待ちながら、また酒を呑む。そうやって、揚げたての素揚げを手で掴みながら頬張るのが此処の醍醐味だった。
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今、あの鳥の素揚げを食べたいと思ったら、京成立石の『鳥房』か自由が丘の『とよ田』に行くしかない。

名店『とよ田』もその昔『なか川』で鳥から揚げを学んだと聞いたが、ナントその味が同じ蒲田で復活したのだ。

蒲田駅西口に出て、アーケード街を真っ直ぐ進むと右にカーブした東急池上線の踏切にぶつかる。その手前左手にひっそりと佇むのが、鳥から揚げの『うえ山』だ。住所はたぶん、西蒲田七丁目辺りだろうか。

『なか川』のから揚げの味が大好きで足繁く店に通ったご主人は何度も何度も試行錯誤を重ね、最後はお母さんに手ほどきを受け納得してもらえる味が出来る様になったので、先月この店を開店したそうだ。開店の日には、お母さんも祝福しに駆けつけてくれたと伺った。

なか川同様、此処もから揚げオンリーでアル。
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但し、向こうでは枝豆だったお通しが、こちらではお通し500円で三品の手作りのお惣菜が出るのだネ。

この日は、イカと里芋煮、鯖、それに法蓮草と椎茸が出た。
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これだけでも酒が進むのだが、何と言ってもメインは鳥から揚げだ。

モモかムネを選べるのだが、両方のセットも有るので二人でセットを頼むのも良いネ。今回はモモ肉を戴いた。

下に敷いた玉ねぎスライスは、なか川の先代ご主人由来だそうだ。
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カリカリのところを噛むと中からジューシーで柔らかい肉が現れる。
軽く塩を振っただけなのに、思わず唸ってしまう程美味しいのだナ。

この冷水式のビールケースは、お母さんから譲って戴いたそうだ。
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十条の『斉藤酒場』もそうだが、冷水で冷やした瓶ビールは何とも云えず美味いのだネ。
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話が弾み、鶏皮のから揚げと煮こごりもご馳走になってしまった。
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ご主人は若鶏の残った部分を使って色々と研究されているご様子だ。
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寡黙なご主人と温かい奥様の二人で営む『うえ山』は、なか川のお客さんももちろん大勢訪れるが、新しい方にも沢山知ってもらいたいナ。

そうそう、真っ白な暖簾には何も書いておらず、看板も無いので迷わないように。
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蒲田駅の西口側は、立ち飲み屋も沢山有るし、僕の好きな『くま寿司』も在る。また一軒素敵な店を見つけたので、この辺りで呑む機会も増えそうだナ。
by cafegent | 2010-11-22 19:19 | 食べる