東京だからこそ出会う人や店をつれづれなるままに紹介


by cafegent
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日々雑文雑多日記/年の瀬に『昔日の客』を読む。

今日から12月である。師走(しわす)とか暮来月(くれこづき)などとも呼ばれるが、年の瀬だね。
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12月になると必ず聴きたくなる曲がある。
シンガーソングライターSIONの「12月」と云う曲だ。これは名曲で、僕も大好きな歌だ。

そう云えば、ブランキー・ジェット・シティのアルバム『C.B.Jim』に「12月」と云う曲があった。

そのブランキーのドラマー、中村達也さんとSIONさんが揃ってNHKの大河ドラマ「龍馬伝」の最終回に出ていたのにも驚いた。なんと、龍馬暗殺を果たす京都見廻組の役だった。大河ドラマの最後の最後で、二人とも可成りインパクトの強い登場を果たしてくれて、NHKドラマの底力を感じたナ。

年の瀬となるとどうしても今年一年を振り返るものだネ。なんとかこの一年も乗り切る事が出来たが、来年も頑張らなくては。

年賀状の準備、得意先への挨拶廻り、忘年会の支度等々、今月は案外やることが多いのだナ。そうそう、浅草羽子板市にも行かなくちゃ!

今度の日曜は句会だから、兼題の句も考えなくては...。
       ◇       ◇       ◇
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        柿一つ置かれしままに熟しけり

仕事場の近くにある柿の木に沢山の実が成っている。
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朝その木の前を通ると柿の実の数ほどのヒヨドリたちがやって来て、熟した柿を突いてるのだナ。

先の句は、今は亡き関口銀杏子(ぎんなんし)さんの詠んだもので、僕が好きな一句だ。街の銀杏(イチョウ)の木も黄色い葉を地面に落とし始めたが、この季節になると銀杏子さんの句集を読み返す。

関口良雄さんは俳人だが、本業は大森の古書店『山王書房』の店主だった。そして、その人柄は同じ古書店主青木正美氏が書いた「古本屋群雄伝 (ちくま文庫)」で知る事が出来る。
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先日、自由人日記の読者の楽珠さんから、関口さんのご子息も句会を開いており、参加しているとの事だった。
また、最近になって絶版になっていた随筆集『昔日の客』が復刻したと云う話を聞いたので、アマゾンで手に入れる事が出来た。
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読み進むうちに在りし日の関口さんの人柄が伝わってきた。本当に本を愛している人なのだが、いたずら心も持ち合わせているようで室生犀星の句を真似て短冊に書き店に飾ってみたり、チャタレイ裁判で時の人となっていた作家の伊藤整になりすまして古書店の店主にいたずらを仕掛けた話など笑いが止まらなかった。

伊藤整を知っている方はもう随分年配の方だけだろうが、「チャタレイ夫人の恋人」を翻訳し、わいせつ文書裁判で警察と争い有罪判決を受けた。その時の様子を記録し世の中に問うた作品「裁判」は有名だ。この方のご子息が伊藤滋と云う方で、今年の相撲賭博問題で話題となった特別調査委員会の座長を務めていた早稲田大学の教授だ。そちらは、ご存知の方も多いことだろうネ。

古本屋さんを廻るのが好きでアル。あても無くブラリと入った店で、探していた本や初めて目にする本に出逢うのが愉しいのだナ。最近はインターネットのお陰で、欲しいと思った本は全国の古書店の目録から探し出す事が容易になった。それでも、神保町の古書街や街々に在る古書店を覗いて歩くのが面白いのだ。

それにしても、古書店の方々の書く随筆は、なんて面白いのだろう。
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僕も何軒かの古書店では顔見知りになっているが、『昔日の客』としてずっと覚えていて貰えると嬉しいのだナ。
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昔日の客
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by cafegent | 2010-12-01 17:26 | ひとりごと | Trackback | Comments(0)