東京だからこそ出会う人や店をつれづれなるままに紹介


by cafegent
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今年最後の『寿司いずみ』で、利尻の蝦夷鮑に唸る。

年内にもう一度目黒の寿司屋さんに行きたいと思っていたのだが、中々都合がつかなかった。今年はもう行けないかなと思いつつ、電話を入れるとその日の夜に予約が取れた。

六本木ヒルズで映画『ノルウェイの森』を観終わり、中目黒からタクシーで『いずみ』へと向かった。

午後七時、カウンター席は既に満席でアル。そして、奥の座敷へとお邪魔する。
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先ずはサッポロ赤星で喉を潤し、先付けを戴いた。能登のなまこを使った「茶ぶり海鼠(なまこ)とこのわたの漬け」から。
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上の緑は、自然薯のトロロとオクラにコノワタを合わせた物だそうだ。
茶ぶりなまことは、ナマコにお茶に浸して柔らかい食感を引き立てる料理だ。番茶が良いみたいだネ。

続いて、能登の寒ブリと寒鯖の刺身だ。
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鯖は昆布〆も戴いた。
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いつもの淡路玉葱の擦りおろしと和芥子で食す。

これには広島安芸市の地酒「本州一」を合わせた。
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土井杜氏が仕込むこの酒は年間3500本しか作らないので、殆ど地元内で消化されてしまうそうだ。甘さの中にコクを感じる美味い酒だったナ。
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ブリの肝臓の茶浸しも酒の肴に良い。そして、この日のお目当て「蝦夷鮑(エゾアワビ)」の登場だ。
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利尻の冬は荒れるから、12月の3週間しか採れない。故に小振りのアワビながら市場価格は一つ1.5万から2万円もするそうだ。それを贅沢に刺身で戴く。利尻昆布をたっぷりと食べて育ったエゾアワビなので、口に入れた途端に昆布の味が広がるのだナ。
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ギュっと身が締まって、甘みもあり、何もつけないでそのまま食べるのが美味し。それにしても、唸る程の美味さってこう云う事なのだナ。
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鮑の肝も酒がススム。

そして、冬の名物「天然牡蠣と信州りんごの土手焼き」だ。
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気仙沼の天然真牡蠣としめじを白味噌と信州味噌で土手焼きにする。
小振りの真牡蠣は味が濃厚で美味い。
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秋田栗林酒造の純米吟醸に合わせて、奄美大島のシャコ貝を戴く。
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味噌と白ワイン、酒で炊いた貝と牛蒡が抜群の味だった。貝を食べた後はお出しに鮓飯を入れて貰うのだ。これまた、ムフフの美味さ。

蒸し物は親方の新作だった。
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真鱈の白子の漬けと鮟鱇の肝の味噌漬けの茶碗蒸しなのだが、ダシ玉子に見えるのは全て白子をすり鉢で擦りおろしたモノで、可成りの量を使ったそうだ。
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上に乗るのは江戸前青さ海苔。
白子とアン肝たっぷりなので、親方は「痛風椀」と命名したそうだ。

酒の肴は此処までだったが、もう少し呑みたいので、「プリン体アラモード」を戴いた。
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時鮭の卵巣の味噌漬け、シャモのべっ甲卵、そして沖ボラの卵巣の出来立てからすみだ。からすみは十月から8週間風干しで仕込み完成だ。

珍味には栃木県湯津上村『菊の里酒造』の「特別純米仕込み壱号初しぼり 大那(だいな)」を戴いた。
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フルーティでクイクイと呑めてしまったヨ。
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アワビの肝を酒粕に漬けたのも酒にピッタリの珍味だ。
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酒は会津「國権」の蔵元が仕込む純米大吟醸の中取り「てふ」へ。

途中、親方秘蔵の古酒「元禄弐年」を呑ませて頂いた。
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1988年に造った酒は、まるで紹興酒の様になっており実に深い味わいだった。
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こうして、手のひらで温めるとまた味が変わるのだナ。

この辺りで、カウンターの先客が引き上げたので、席を移動。いよいよ握りに突入だ。

さて、握りの続きはまた次回だナ。
目黒の住宅地にひっそりと佇む『寿司いずみ』劇場の第一幕終了。
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by cafegent | 2010-12-17 18:15 | 食べる | Trackback | Comments(0)