東京だからこそ出会う人や店をつれづれなるままに紹介


by cafegent
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日々雑文雑多日記/美味しい御料理と一合枡のオハナシ。

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食に無頓着な方って結構多いナと思う。
僕は「間に合わせ」とか「取り敢えず此処で良いか」という食事が中々出来ないタチなのだ。ジャック・タチでは無い、なんちて。

先日、仕事先を招待して赤坂『辻留』でささやかな食事会を催した。
酒と御料理で一人当たり4万円程だったが、相手の方々も我々も大変素敵な時間を過ごす事が出来た。

厳しい修行を積んだ料理人が精魂込めて作る料理には感謝の意を込めて「御」を付けてあげたい。
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元々は二代目の辻嘉一さんの懐石料理に惹かれ、著書を沢山集めた。
そして、ハレの日や大切な人をもてなす場として『辻留』を訪れる事になった。

三代目の辻義一さんは、食の通人北大路魯山人の元で修行を積んで、辻留を引き継いだ。

さすがに接待の場でデジカメを出す訳にもいかないので、この日はゆったりとした時間の中で、語らい、季節を先取りした様な美しい器に盛られた御料理を堪能した。

いつもながら、繊細な味に舌鼓を打った。沢山の御料理の中でも、聖護院大根と合鴨の味は感動した。

御料理、器、そして店全体で醸し出される「おもてなし」のこころ。
そんな事を招いた方々が少しでも感じてくれたなら、クリエイティヴのヒントになると思うのだがネ。

毎回思うのだが、この名店が殺伐とした大都会赤坂のビルの地下に在ると云う事だけは非常に残念なのだナ。

昨年、或る仕事先へお邪魔した際のことでアル。「昼ご飯まだでしょ!一緒に行きませんか?」と云われ、それではとご一緒したのだ。

「ここ、自家製麺で結構美味しいんですヨ!」と連れて行かれたのは、なんと『ゆで太郎』だった。蕎麦が好きと言ってたのを思い出したが、そう云うことだったのか!
そして、本人が頼んだ品は「ミニカレーセット」だったっけ。トホホ。

僕は黙って「かきあげ天ざるそば」をズズっと食べて「いやぁ、とっても美味しかったデスゥ!」と言って、彼と別れた。

そして、その足で新橋『ときそば』へと向かい、蕎麦を食べ直したのだナ。此処は『辻そば』を引き継いだ店だが、実に美味い蕎麦を喰うことが出来る。

あぁ、食に無頓着じゃないって、面倒だがそれがまた愉しいのだナ。
       ◇       ◇       ◇
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先日、節分会(せつぶんえ)の土産に貰った煎り豆入りの正一合枡は、豆を食べ終えてしまったら皆さんどうするのだろうか。

僕が子どもの頃は、まだ米屋も酒屋も枡で計り売りをしていた。
空の一升瓶を持って行き、醤油を枡で計って漏斗(じょうご)で入れてくれた。その光景を眺めるのが凄く楽しかった思い出が残ってる。

今の時代、米や醤油を枡で量る家などないだろう。
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大阪の『明治屋』や東京八重洲の『ふくべ』などで、大きな樽酒の栓をクィっと引き抜き一合枡に酒がトクトクと注がれる光景はなんとも言えず酒呑みにはたまらない。だが、アレだって居酒屋だから良いのだネ。家の晩酌で一合枡の酒を呑もうもんなら、スグ睨まれてしまう。

それにしても毎年増えていく一合枡、どうしようかなぁ。
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枡は、天下の織田信長が公定枡を定め、その後に秀吉によって太閤検地の基準枡とされ全国各地に広まったそうだ。だが、私制枡もあり容量が一定じゃなかったので寛文九年に江戸幕府が「縦横四寸九分×深さ二寸七分」の容量を「一升枡」の規格サイズに決め、全国統一規格と定めたとの事。枡の大きさは、一斗、一升、五合、一合、五勺とあった。

古い居酒屋の暖簾を潜ると、壁に「二升五合」の木札を架けていることがある。
「二升五合」をますますはんじょうと読む。「増々繁盛」と判じ読みをするのだナ。

また、一斗が五升の倍なので、「一斗二升五合」ごしょうばいますますはんじょう、「御商売増々繁盛」と読む。

「春夏 二升五合 冬」で秋が無いから、あきないますますはんじょう、「商い増々繁盛」と洒落た縁起物を開店祝いに贈ることも多い。
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あぁ、そんな事を書いてたら、吉野杉の香りが効いた菊正宗の樽酒を正一合枡で呑みたくなってきたナ。
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by cafegent | 2011-02-08 14:34 | ひとりごと | Trackback | Comments(0)