東京だからこそ出会う人や店をつれづれなるままに紹介


by cafegent
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東京縦横無尽ハシゴ酒/今年は城北の酒場を攻めるのだ!

今日2月10日は、亡くなった母方の祖母の誕生日だ。3日が我が兄貴、そして17日が僕なので、毎年2月は一週間毎に誕生日が続くのだ。
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これは、祖母が生きていた頃に漬けた昭和45年物の梅干しだ。

明治37年、今から107年前の2月10日、日露戦争の開始から二日後、腸の疾患に苦しむ出征将兵のために丸薬が作られたそうだ。

敵国露国に勝とう、との意を込めて「征露丸」と名付けられた。昭和になって、ロシアを刺激する名前は外交上マズいと云う事になり、現在の「正露丸」になった。(川村二郎著「一杯目と二杯目の合間に」から)

司馬遼太郎の小説「坂の上の雲」がドラマ化し、ブームとなった。
再読したり、この機会に新たに読む方々も多いことだろう。

日本は日露戦争まで仮想敵国はロシアだった。「坂の上の雲」も秋山兄弟と正岡子規が若かりし頃の物語は実に爽快だが、後半の日露戦争開戦以降はその描写がとてもリアルで読んでいて重く苦しくなった。

小説にも登場するロシアの沿海地方ウラジオストクは、「東洋を獲得せよ」と云う意味があるそうだ。今思うと、我が国の「征露丸」とどっちもどっちだネ。
        ◇        ◇        ◇
毎月8日は、池袋の居酒屋『ふくろ』の日だ。
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月に一度、料理が全品半額となる。
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得意先から直帰の酒朋ビリーと『ふくろ』の二階で待ち合わせた。
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先ずは大瓶で喉を潤し、刺身の盛り合わせを戴いた。半額なので400円でアル。イカがとても甘くて美味しかったナ。
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レモンハイに合わせるのは、揚げたての熱々カキフライ。
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通常の450円の半額だと225円。普通だと切り上げて230円にするところを220円と端数を切り捨ててくれるのが嬉しい限り。
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これこそ「池袋の良心」なのだナ。感動!

二軒目は池袋駅北口からスグ、ホテルサンシティ池袋の地下に在る居酒屋『大都会』へ。
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眠らない大都会の酒場らしく24時間営業だ。

此処は普段から安いのに朝10時から夜7時まで長い「タイムサービス」がある。生ビール150円、酎ハイ100円なのだヨ。しかもジョッキだから驚きでアル。
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余りの安さにビリー隊長、嬉し泣きか。
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個性的な常連客の掛け合いをアテに酒がススムのだナ。
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サバ味噌煮だって、美味い。
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小腹おさえに丁度良いかけそばは、いつでも100円なのだ。
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たぬきにしても100円なのが尚嬉しい。

サラリーマンたちで混んで来たので、僕らは三軒目へ移動。
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大塚から都電に乗って、庚申塚へ。目指す先は『庚申酒場』だ。
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ガラリと戸を開けるとホッコリとした昭和の匂いに癒される。
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焼酎のウコン茶割を戴いて、女将さん自慢のおでんを戴いた。
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暫くビリーと二人だけだったが、徐々に地元のご常連さんたちが集まって賑わってきた。
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美味しい酒とおでんに感謝して、ご馳走さまだ。僕らは西巣鴨を抜けて板橋駅まで歩いた。

十条駅で下車し、そのまま『斉藤酒場』の暖簾を潜る。
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9時頃だと空いてるナ。
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しめさばをつまみ、熱燗で温まる。
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変わらぬ味のポテトサラダも大変美味しく戴いた。

池袋二軒、庚申塚一軒、十条一軒のハシゴ酒は、全て合わせても四千円でお釣りが来た。う〜ん、実に懐に優しい平日呑みだったなぁ。

おや、内容が昨日のビリーの疲れないブログと一緒になっちまったネ。
by cafegent | 2011-02-10 12:41 | 飲み歩き