東京だからこそ出会う人や店をつれづれなるままに紹介


by cafegent
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日々ヘベ多日記/西日本から届いた魚菜でオウチ居酒屋開店。

海棠(カイドウ)の花が咲き始めていた。四月の花でアル。
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今日は気温も高くなるみたいだが、同時に目も痒いのだナ。

     政宗の月煌めひて晩春(くれのはる)    八十八

春を三つに分けると昨日から丁度「晩春」となった。
七十二候では、「玄鳥至」(つばめ、きたる)の頃、ツバメがそろそろ来る時季が来たって訳だ。

昨日は夕暮れに仕事場を出た。紺青色の空には、伊達政宗の兜に煌めく細く鋭い弓の様な三日月が浮かんでいた。
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大地震の前日にも上弦の月が出ていたっけ。この月は、東北の空でも煌めいているのだろうナ。

毎朝、新聞を開く度に被災地周辺の近況を目にするが、こちらが気を落としても仕方無い。僕らは僕らなりに出来る事をすれば良いのだよネ。

     みちのくの桜よ未来(あす)に咲きにけり  八十八
        ◇        ◇        ◇
瀬戸内で穫れた天然の桜鯛が届いたので、夕べはオウチ居酒屋だ。

岡山からは義父が育てたニラやブロッコリー、大根などの野菜も届いたので、ニラたっぷりの餃子を作ることにした。
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相方が具を作り、叔母ちゃんが包む。で、僕が焼き担当でアル。
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我が家の皆で作る料理は実に美味い。野菜と共に地酒も入ってた。

鯛は土鍋からはみ出さんばかりの大きさだ。
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鱗をおろし、焼いた鯛は昆布と一緒に米と合わせる。鯛の身が崩れたのは素人ゆえにご愛嬌ってことで..。
新橋『以志井』では、大きな鯛の頭の部分を真っ二つに捌いて、鯛飯を炊く。あの味が忘れられず、見よう見まねで毎年鯛飯を炊くのだナ。
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炊きあがり直前に少し眺めに火を大きくすれば、程よいお焦げも出来て香ばしくなる。

炊きあがったら骨を外し、ほぐした身をざっくりと飯と混ぜれば出来上がりだ。
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うーん、毎年腕が上がってるみたいだナ。うひひ。
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餃子も外こんがりパリパリで、中ジューシーに焼き上がった。
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さぁ、先ずはビールで餃子を戴くのだ。

ブロッコリーは鷹の爪とニンニクのオリーブ油炒めに。
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これもビールとの相性がバッチリだ。
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この法蓮草も岡山の実家で採れたもの。塩ポン酢でさっぱりとネ。
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ブリ大根も今年はこれで食べ納めかナ。

酒は秋田「太平山 生もと」の純米『神月』から。
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クセがなく、割とスッキリと清涼感の有る酒だネ。それに比べて岡山の地酒『喜平』純米原酒は香りも高く辛口だ。
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ブリの味が沁みた大根に良く合う酒だったナ。

酒も空になり、オウチ居酒屋もそろそろ終盤。
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〆の鯛飯で深い春を味わい、ご馳走さまだ。
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外でのプロの料理で吞むのも良いが、たまには家吞みも愉しい。
by cafegent | 2011-04-06 12:47 | 食べる