日々是日記/未曾有の震災から1ヶ月、まだ余震が続く。
2011年 04月 12日
胸が痛い思いで黙祷したであろう。そんな中で、また日本が揺れた。
今度は福島・茨城でマグニチュード7.0以上、震度6弱の大規模な余震が発生したのだ。東京でも可成りの揺れを感じ、電車も各路線がストップした。1ヶ月経った今、再び会社帰りの都民の足を止めた。
茨城県竜ヶ崎市では1人が亡くなり、福島でもいわき市で土砂崩れに見舞われた住民が3人もお亡くなりになった。刻々と伝えられるネットのニュースに痛嘆するのみでアル。
昨日の午後目黒駅から戻る途中、仕事場の近くの小学校の音楽教室の窓から、アルビノーニのアダージョが聴こえて来た。先生なのか、生徒なのか判らないがどの様な想いでこの曲を架けたのだろう。
このアダージョの旋律が、僕にはまるで震災の被害で亡くなられた大勢の方々への鎮魂歌(レクイエム)の様に聴こえ、足を止め、息が詰まる思いで聴いた。だが、この曲が流れている間にもまた新たに命を落とした方が居たなんて、本当に悲し過ぎるよなぁ。
今日も朝から何度も余震が続いている。余震による被害が大きくならないように、唯々祈るばかりだ。
先週まだ蕾みだった花菖蒲の花が見事に咲いていた。
春風に舞い散った桜の花びらも水の上で輝いていた。
公園の脇道では馬酔木(あせび)の小さな花が我先にと言わんばかりに咲いていた。
春真っ先に咲く花で「オオイヌノフグリ」と呼ぶ花がある。空色の小さな花だ。美しい花なのに、何故こんな名前が付いたのだろうか。
調べてみたら、花が咲いた後の種子の形が犬のフグリ(玉袋)にそっくりだからだそうだ。ナントモ可笑しいが、実に情けない名前でアル。
女将さんは農家の出だそうだ。自宅の小さなスチロール箱を使って米も育てていたらしい。
種を蒔いて、苗が育つと田植えをする。小さな苗代で作った苗をちゃんと一株づつ植えるのだそうだ。水の調整も大事だし、雨風も気を付けなくちゃ駄目なのだとか。実った稲穂は秋に刈り取り、不動前の祭りで使う神輿のてっぺんに毎年奉納していたと伺った。
こちらは、そら豆の花だ。
小さいがちゃんとそら豆も育ってた。
仕事場の向かいでは、路傍に小さな蔓日日草(つるにちにちそう)が沢山咲いていた。
今こうして、大らかな気持ちで花を愛でることが出来る自分がつくづく幸せ者だと思わなくちゃいけないネ。