東京だからこそ出会う人や店をつれづれなるままに紹介


by cafegent
カレンダー
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31

日々の呑んだくれ日記/GWの中日は池袋でハシゴ酒。

ねぎの花、「ねぎ坊主」が咲きそうだ。春がどんどんと深まってるネ。
日々の呑んだくれ日記/GWの中日は池袋でハシゴ酒。_b0019140_12585213.jpg
明日は、僕が参加している吉田類さん主宰の句会の日だ。

今回の兼題は、類さんからのお題だった。
中々難しかったが果たして皆さんがどんな素晴らしい句を詠んでくれるか愉しみだナ。

前回の兼題は「土筆」(つくし)だった。

       土筆摘む指と見比べはしゃぐ妻   八十八

さて、ゴールデンウィークの中日、5月3日は午後から雲行きが怪しくなり土砂降りの雨となった。

酒朋岩崎さんと自転車野郎のホッシーが昼間から池袋『ふくろ』で吞んでいると呟いていた。この日は丁度、池袋で中華料理を食べようかと思っていたので、家の掃除などを済ませた後に駅に向かった。

目黒界隈はまだ銀鼠色の空だったのだが、新宿駅を過ぎた頃から豪雨となり東京の街が一気に消炭色の幕に覆われた。それでも5月でアル。
肌に当たる風は、まるで湿って生ヌルいビールを飲んだ後味の様な気分にさせたナ。

先に吞んでる二人は池袋北口近くの居酒屋『大都会』に居た。
日々の呑んだくれ日記/GWの中日は池袋でハシゴ酒。_b0019140_133784.jpg
生ビール3杯にマグロぶつと小鉢が付いて千円のチケットを買い求め、先ずは乾杯。
日々の呑んだくれ日記/GWの中日は池袋でハシゴ酒。_b0019140_133155.jpg
彼等はお隣に座る3人組のマダムたちと愉しいひとときを送っていたご様子だ。なんだか、ゴキゲンだったなぁ。

此処は午後2時から7時までサービスタイムでアル。
日々の呑んだくれ日記/GWの中日は池袋でハシゴ酒。_b0019140_1343688.jpg
ジョッキの酎ハイがナント100円なのだネ。それに同じく100円のコロッケをアテにした。揚げたてだから美味いのだナ。

午後7時、まだ外は土砂降りだが、目当ての中華料理店へと向かった。

池袋北口はディープ・チャイナタウンだ。横浜中華街に在るような上品な中華ではない。中華街の各入口門に構えるような牌楼もなければ、華やかな中国彩色を醸し出すものも何も無い。ただ、この界隈には様々な地方の中華料理を味わう事が出来る食の穴場なのだナ。

中国は広大な大陸であり、地方によって全く料理の内容も味も異なっている。池袋北口界隈には中国東北料理店や中国朝鮮民族料理店などが在る。この界隈で出している料理はモンゴルや北朝鮮との国境も近く、種々雑多なものが有る。蚕の串焼きや犬肉を食べさせてくれる店なども在るので、食の探究心旺盛な方にはパラダイスだ。

この界隈は中華料理店も多いが、キャバクラやパブも結構多い。特に目を引くのが、力士と見まがう様な巨漢のぽっちゃりガールが客引きをする「デブ専」キャバクラだナ。そんなコたちの誘惑を尻目に通りを入ると目指す中国東北家郷料理『永利』が在る。
日々の呑んだくれ日記/GWの中日は池袋でハシゴ酒。_b0019140_1364426.jpg
此処は、何を食べても唸るほど美味い。以前は、店員もお客も中国人が殆どで、日本語は余り聞こえず、中国東北地方に旅行に来たのではと錯覚する程、地元色が濃かった。だが、写真入りメニューが壁に貼られ、すっかり日本人が入り易い店に様変わりしていた。
日々の呑んだくれ日記/GWの中日は池袋でハシゴ酒。_b0019140_1371478.jpg
先ずは、ジャガイモの辛味冷菜を戴き、紹興酒で乾杯だ。
前は舌が痛く成る程激辛だったが、穏やかになったかナ。

続いて牛ハチノスの辛子和えが来た。
日々の呑んだくれ日記/GWの中日は池袋でハシゴ酒。_b0019140_1383853.jpg
これも冷菜なのだが、兎に角美味い!酒がススむ一皿だナ。

そして、お待ちかね「醤太骨」(ジャンダーグー)の登場だ。
日々の呑んだくれ日記/GWの中日は池袋でハシゴ酒。_b0019140_1394080.jpg
この店の一番人気のメニューでアル。
日々の呑んだくれ日記/GWの中日は池袋でハシゴ酒。_b0019140_13101777.jpg
豚の背骨を醤油ダレに漬け込んで煮込んだモノで、骨を割りながら中の髄をしゃぶるのだネ。
日々の呑んだくれ日記/GWの中日は池袋でハシゴ酒。_b0019140_13104193.jpg
最近はビニール手袋まで出してくれて、この親切ぶりに驚くばかり。

続いて登場したのは、「糖醋肉」(タンツウロウ)だ。
日々の呑んだくれ日記/GWの中日は池袋でハシゴ酒。_b0019140_1312935.jpg
いわゆる、酢豚なのだが拳ぐらいのデカイ豚の赤身肉の塊なのだ。
日々の呑んだくれ日記/GWの中日は池袋でハシゴ酒。_b0019140_1313056.jpg
黒酢が効いており、肉も柔らかくほぐれ大変美味でアル。

肉の後は、野菜もネ。で、出て来たのは卵の下に隠れた五目野菜炒めでアル。
日々の呑んだくれ日記/GWの中日は池袋でハシゴ酒。_b0019140_13135336.jpg
一緒に頼んだクレープにテンメン醤を塗り、白髪ネギと一緒にこれを巻いて食べるのだナ。
日々の呑んだくれ日記/GWの中日は池袋でハシゴ酒。_b0019140_13141094.jpg
クレープ巻きは、野菜の五目炒めの他にもジャガイモ千切りとピーマン炒めや豚肉細切の甘味噌炒めなんてのも有る。

この料理を初めて食べたのは新宿御苑前の『随園別館』だった。
もう、かれこれ30年も前の事だ。こんな美味い料理が中国には有るのかと、ずっと感動したものだったなぁ。

最後の〆は、四川胡麻担々麺だ。
日々の呑んだくれ日記/GWの中日は池袋でハシゴ酒。_b0019140_13142045.jpg
お酢をたっぷりとかけて食べると、美味いんだなぁ、コレが。

大満腹で外に出ると雨も小降りになっていた。
日々の呑んだくれ日記/GWの中日は池袋でハシゴ酒。_b0019140_1315377.jpg
ホッシーは自転車で帰れるネ。

皆と別れて、僕はいつものバー『Syu-On』へと向かったのであった。
日々の呑んだくれ日記/GWの中日は池袋でハシゴ酒。_b0019140_13161464.jpg

by cafegent | 2011-05-06 13:19 | 食べる