日々の呑んだくれ日記/GWの中日は池袋でハシゴ酒。
2011年 05月 06日
今回の兼題は、類さんからのお題だった。
中々難しかったが果たして皆さんがどんな素晴らしい句を詠んでくれるか愉しみだナ。
前回の兼題は「土筆」(つくし)だった。
土筆摘む指と見比べはしゃぐ妻 八十八
さて、ゴールデンウィークの中日、5月3日は午後から雲行きが怪しくなり土砂降りの雨となった。
酒朋岩崎さんと自転車野郎のホッシーが昼間から池袋『ふくろ』で吞んでいると呟いていた。この日は丁度、池袋で中華料理を食べようかと思っていたので、家の掃除などを済ませた後に駅に向かった。
目黒界隈はまだ銀鼠色の空だったのだが、新宿駅を過ぎた頃から豪雨となり東京の街が一気に消炭色の幕に覆われた。それでも5月でアル。
肌に当たる風は、まるで湿って生ヌルいビールを飲んだ後味の様な気分にさせたナ。
先に吞んでる二人は池袋北口近くの居酒屋『大都会』に居た。
此処は午後2時から7時までサービスタイムでアル。
午後7時、まだ外は土砂降りだが、目当ての中華料理店へと向かった。
池袋北口はディープ・チャイナタウンだ。横浜中華街に在るような上品な中華ではない。中華街の各入口門に構えるような牌楼もなければ、華やかな中国彩色を醸し出すものも何も無い。ただ、この界隈には様々な地方の中華料理を味わう事が出来る食の穴場なのだナ。
中国は広大な大陸であり、地方によって全く料理の内容も味も異なっている。池袋北口界隈には中国東北料理店や中国朝鮮民族料理店などが在る。この界隈で出している料理はモンゴルや北朝鮮との国境も近く、種々雑多なものが有る。蚕の串焼きや犬肉を食べさせてくれる店なども在るので、食の探究心旺盛な方にはパラダイスだ。
この界隈は中華料理店も多いが、キャバクラやパブも結構多い。特に目を引くのが、力士と見まがう様な巨漢のぽっちゃりガールが客引きをする「デブ専」キャバクラだナ。そんなコたちの誘惑を尻目に通りを入ると目指す中国東北家郷料理『永利』が在る。
前は舌が痛く成る程激辛だったが、穏やかになったかナ。
続いて牛ハチノスの辛子和えが来た。
そして、お待ちかね「醤太骨」(ジャンダーグー)の登場だ。
続いて登場したのは、「糖醋肉」(タンツウロウ)だ。
肉の後は、野菜もネ。で、出て来たのは卵の下に隠れた五目野菜炒めでアル。
この料理を初めて食べたのは新宿御苑前の『随園別館』だった。
もう、かれこれ30年も前の事だ。こんな美味い料理が中国には有るのかと、ずっと感動したものだったなぁ。
最後の〆は、四川胡麻担々麺だ。
大満腹で外に出ると雨も小降りになっていた。
皆と別れて、僕はいつものバー『Syu-On』へと向かったのであった。