東京だからこそ出会う人や店をつれづれなるままに紹介


by cafegent
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日々へべ日記/木場からムサコへと平日夜酒は続く。

漸(ようや)く我が街に今年もツバメが巣を作りにやって来た。
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いつもはゴールデンウィーク前に飛来してくるのだが、今年は少し遅い到来だ。
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また沢山の小さき命が生まれるのだネ。

七十二候では、丁度今は「竹笋生」(ちくじゅん、しょうず)の頃。
竹笋(たけのこ)が生えてくる時季が来た。

      筍を三日くらひて飽かざりき     石田波郷

僕の好きな句でアル。毎年、五月になると近所の公園の竹薮の中で筍が頭を出してくる。
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若筍は本当に美味い。若竹煮、筍ご飯等々三日と云わず、旬の時季ならば毎日食べても飽きないのだナ。
飯のお菜に良し、酒の肴に良し。本当に波郷は上手に詠んだものだ。

      竹の子と背比べしてはしゃぐ子ら   八十八

毎朝、公園の竹の子が大きくなっている。その天に伸びるスピードたるや驚く程に早いのだ。
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昔、白土三平の漫画で忍者が修行をするのに大麻草を毎日飛び越えてジャンプの修行をするシーンが有った。大麻草も伸びるのが早いから日々飛び越える度に高く飛び上がる様になるのだナ。

近所の子どもたちが竹薮の中で遊ぶ姿が清々しい。ポケットの中にDS3Dなど入ってないことを望むばかりだ。
        ◇        ◇        ◇
さて、日々仕事が一段落すると酒場へと繰り出すが、最近はその前にひとっ走りする事が増えた。ひとえに血圧と肝臓を労っての事から始まった訳だが、走る度に心地良くなってくるし、体調もすこぶる良い。

天気が良ければ外を走り、雨が降れば仕事場近くのジムでトレッドミルを走る。重かった躯が少しづつ軽くなって行くのも判るし、何てったってその後の酒の美味いことったら。
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土日は朝早起きして走る様にしている。なんせ、午前中から吞む訳だからネ。徐々に足が慣れてきたら、高尾山をトレイルランニングでもしてみたいものだ。

日曜日も爽快に走った後、家の掃除を終え、午後四時目指して野方へと繰り出した。
この日は15分前に到着し、一番乗りで『秋元屋』の口開けを待った。
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続いて現れたのは、『兵六』ご常連の荒木マタエモンさんだ。

スグに行列が出来たが、四時丁度にいつもの角席に着いた。
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天気も良かったし、喉もカラカラだったので、先ずは生ビールから。

ご多分に漏れず、此処も当分の間生肉は自粛でアル。
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そんな訳でレバのうんとチョイ焼きをお願いする。
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生は一気に飲み干して、三冷ホッピーへ。

シロとテッポウを生醤油で焼いて貰う。
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コレが飛び切り美味いのだ。
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ナンコツスライスも頂戴し、なんだか贅沢な感じだナ。

まったりと1時間半以上も居てしまったので、これにて終了。

二軒目はいつもならば一駅歩いて都立家政の『竹よし』と行くところだが、たまには近くでと云うことで、マタエモンさん行きつけの串かつ屋さんへと移動した。

踏切を渡ってスグの路地なので秋元屋からのハシゴにはイイネ。
オープンしてまだ1年程度との事だが、結構流行ってたナ。タイガースグッズも多く、大阪色が濃いのもご愛嬌か。
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さぁ、毎度お馴染みマタエモンさんのドーンッ!だ。
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此処『串かつ若菜』は、どて焼も有るし、紅ショウガの串かつも有り、ジャンジャン横丁の串かつ屋が好きな僕には嬉しい限りだネ。
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生キャベツをつまみ、レッドアイがススむ。
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どて焼は串じゃなく、器盛りだった。

居酒屋らしいメニューのコーンバターも戴いた。
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これが、好きなんだなぁ。

そして、マタエモンさんが不思議な串を頼んでた。
ナント、バームクーヘンの串かつでアル。マタエモンさん曰く、オープン早々から有るメニューだから、きっと人気なのだろう、との事だ。
なんだ?まだ、食べた事はないのだネ。
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で、恐る恐る食べてみたら、案外美味かった。揚げドーナツ風で、前日に食べたたいやき揚げに匹敵する程のキワモノだったがネ。

チューハイもススみ、ご馳走さまでした。

日曜日は『すっぴん酒場』が開いていないのが、ネックなのだ。
日曜の野方酒はそれだけが悔やむところだネ。
        ◇        ◇        ◇
翌月曜は打ち合わせ先から木場へと向かった。出ずっぱりだったので、日記も更新出来ずだったナ。

この日の『河本』は珍しく古参常連席に誰一人として居ない。
真寿美さん曰く『他の店で週末に呑み過ぎたから今日は誰も来ないヨ」とのことだ。

久しぶりにライターの森イッキさんが息子さんと来ていたそうだが、一足違いだった。
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奴さんの小さいのをアテにホッピーをゴクリと戴いた。

真寿美さんの末弟さんの中学の同級生と云う中沢さんが来ており、酒場話に花が咲いた。僕より丁度10歳年上との事で、雑誌『日本カメラ』の取締役営業本部長をしておられるとのこと。酒場って、変竹林な異業種交流会よりも、奥が深いよネ。
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午後八時の少し前、暖簾と自転車を中に仕舞い、閉店のお手伝い。

最後の一口を呑み干して、八時丁度にご馳走さまだ。

そのまま武蔵小山へと向かい『豚星』へ。

いつもの焼酎ハイボールを戴き、ガツ刺しと塩煮込みを戴く。
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此処は最近のお気に入りなのだが、実に居心地が良く、そして美味い。

店主の黒田君は、若いながら実に研究熱心でアル。
蒲田の『うえ山』のご主人もそうだが、店を構えるまでの間は自宅のコンロでずっと勉強を重ねていたそうだ。そんな所がしっかりと店の味と姿勢に現れているのだナ。

此処の煮込みは当然ながら豚モツなのだが、味に深みと旨味を出すために牛のモツも少しだけ入れているそうだ。
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ホラ、これだネ。こんなちょっとした工夫を淡々としているのだから、リピーターが多いのも頷ける。現に僕が頻繁に通っているのだから。

先週に引き続き、この日も早い時間に野方『秋元屋』の方が来てくれたそうだ。月曜定休だから来られるのだネ。
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タン刺しも美味いし、ボールに合うナ。そして、僕のお気に入りはテールと上シロだ。
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レバも絶妙な焼き加減で出してくれるのだナ。

梅割りも戴いた。デュラレックスのグラスにシャリキンを目一杯注いでくれた。
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これで290円なら、文句無いだろうネ。

この晩は、程良い酔い心地を引きずって、もう一軒近くの深夜食堂へと向かったのであった。
by cafegent | 2011-05-18 14:49 | 飲み歩き