日々雑文雑多日記/歴史在る下宿『本郷館』が取り壊しか。
2011年 08月 02日
初蝉の響きに眠気何処へやら 八十八
初蝉、蝉の声、蝉時雨などは夏の季語だが、オーシンツクツクの法師蝉は秋の季語になるのだネ。
高浜虚子の詠んだ句に僕の大好きな素晴らしいものがある。
秋風にふえてはへるや法師蝉
季重ねだが、情景が浮かぶのだナ。
◇ ◇ ◇
さて、現存する我が国最古の木造三階建ての下宿である『本郷館』がいよいよ取り壊されることになった。
作家の林芙美子もかつて此処の住人に恋をして転がり込んだそうだ。
この建物の魅力に惹かれて下宿人となった人も大勢居るそうだ。
元住人や保存を求める人たちによる「本郷館を考える会」が結成され、〈歴史的文化財としての価値が高いので〉と保存を求めていた。
本郷館のスグ近くに在る旅館『鳳明館』は今も営業しているよネ。
以前、訳有って隣りの『求道学舎』に居た事が有った。
またこの近くにはおでんの『吞喜』(のんき)も在るので、良く行ったものだ。まぁ、いずれも独身時代の想い出だナ。
そう云えば、吞喜って創業明治20年だから、本郷館よりも古いんだネ。
『吞喜』も今月一杯夏休みなので、秋になったらまた行ってみよう。