東京だからこそ出会う人や店をつれづれなるままに紹介


by cafegent
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日々是雑多日記/夏の百花園にて句会と酒場。

先日、神保町の古書店にて版画家、吉田博の新版画を手に入れた。
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吉田博の版画は、「東京拾二題」のシリーズを集めていたのだが、前々からアルプスの景色を描いた「日本アルプス十二題の内」シリーズも好きで探していた。

吉田博は、自分の息子に「穂高」と付ける程、山が好きだった。
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槍ヶ岳も素晴らしいし、この針木雪渓の作品は、本当に素晴らしい。
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今回見つけたのは、夏のアルプスに咲く駒草と雷鳥のヒナを描いた作品「雷鳥とこま草」だ。8版32度摺りの木版画なのだナ。
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「高山植物の女王」と呼ばれるケシ科のコマクサは、ちょうど今頃八ヶ岳辺りに咲いているネ。
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冬に真っ白な姿になるライチョウも夏場はシマウマの様な柄でアル。
ヨチヨチと歩き始めたばかりのライチョウのヒナの姿が何とも云えず可愛い。

さて、何処に飾ろうかナ。
        ◇       ◇       ◇
先月の話になるが、青空の日曜日『向島百花園』にて句会を催した。
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浴衣で出掛けようと思い、前日に用意していたのだが、茹だる様な暑さに負けてカジュアルな軽装で出掛けてしまった。

みんな浴衣か夏着物の装いで来るかなぁ、と思いきや誰一人として和装では来なかったネ。ちょいと暑過ぎたものネ。

園内では、桔梗が咲いていた。
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美しい花だナ。スズメも沢山飛び廻ってる。

七月の兼題以外に、此処に来てから一句提出しなくちゃならない。
園内を散策し、ひと捻り。

これは、水琴窟(すいきんくつ)と言って、日本庭園で良く見られる意匠でアル。
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池や瀧を作れない小さな庭に作り、滴る水滴の奏でる音を楽しみ、涼を感じる趣向なのだナ。

地中に掘った穴に瓶(カメ)を埋めて上から落下する水滴が瓶に反響する音の余韻にひたるのだ。
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のうぜんかつらの花も見事に咲いていた。
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萩のトンネルの向こうには、スカイツリーが望めるのだナ。
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池の淵では、半夏生の花が咲いていた。
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瓜棚には、へびうりやひょうたん、かぼちゃなどの蔓花が沢山植えられていた。
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午後1時、句会は園内に在る『御成座敷』で開かれた。

句会の主宰は、もちろん吉田類さんでアル。
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今回も森下賢一先生が参加致しましたネ。
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障子を開ければ、緑の庭が一望出来てとても清々しい。
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この日は、坂崎重盛先生も参加。
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徐々に皆さん集まり始め、僕らは先にビールで喉を潤した。
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そして、類さんから乾杯の音頭!
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此処は御料理も随分と立派だったナ。

聞けば、婚礼も執り行える広間なのだネ。風情豊かで良い空間だ。
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僕の酒朋でもある伊勢さんが、句会の進行役でアル。

この日は天・地の二句を選んだのだが、結構難しかったナ。
類さんの句会は、吞んべいが集っているので、酒もススむ。
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日本酒に移ってからも盃が重なったナ。

選句も終わり、発表だ。七月の兼題は、「虹」と「昼寝」だった。

天が5つ、地が1つ入った土居弘道(こうどう)さんの句をご紹介。

      昼寝する 土偶の夢や 三千年

なんとも浪漫を感じる句ですナ。

      暖簾越し 午睡(ごすい)の女将 乱れ髪   八十八

どうもあたしゃ色艶に走って、いけませんナァ。
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そんなこんなで無事に『舟』七月の句会も終了。句会の後は、もちろん酒でアル。

この界隈は、永井荷風の「濹東綺譚」でお馴染みの旧玉ノ井だ。
戦後の売春防止法により、寺島町の住人はこの「玉ノ井」と云う名前を嫌い、玉ノ井駅は東向島駅と名称変更した。

近くの業平駅も今度は「とうきょうスカイツリー駅」に改称することになった。下町の歴史もどんどん変わり、昔の事が遠くなって行ってしまうばかりだネ。
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『百花園』を出て、昔の玉ノ井遊郭の面影を残す東向島界隈を散策していると白昼夢でもみている様な錯覚を覚えるのだナ。歩きながら「ぬけれれます」の看板を探してしまうのだが、在る筈もなし。
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今でも「玉ノ井」の名前を残しているのは、この「玉ノ井いろは通り」だけとなった。

この日の句会は、坂崎先生が新しい方をお連れして来た。

時岡さんは、神楽坂にて『トキオカ』と『カド』と云う飲食店を営んでおられる。『カド』は昨年10月、類さんの「酒場放浪記」にて拝見したことがあった。
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お二人共、アロハシャツがとても派手だけど似合ってしまうのだから、凄いなぁ。

15分程鐘ケ淵の方へと進むと風情溢れる銭湯が見えた。
その真隣りに、目指す酒場『十一屋』の暖簾が揺れていた。
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タイミング良く口開け間近だったので、全員で座る事が出来たネ。
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一足先にタクシーで移動した坂崎先生と類さんは、もう始めてる。
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そして僕らもハイボールで乾杯!
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伊勢さん、泰舟さん、句会お疲れ様でした。
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此処は酒のアテも美味しいなぁ。
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最近、いつも参加している焼鳥『よつは』の店主、シーゲルさんはいつもお洒落だネ。
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此処は、お好み屋さんも一緒に経営しているので、裏の店からお好み焼きも頼めるのだナ。
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どうです、美味しいそうでしょ。とっても、美味しいんデス!ハイ。
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坂崎先生、類さん、藤峰さん、時岡さん、お疲れさまでした!

次は浅草に移動し、坂崎先生行きつけの『酒の大枡 -wine-kan-』へ。
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先月の句会も実に愉しい夜となったのであった。
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by cafegent | 2011-08-05 14:55 | 飲み歩き | Trackback | Comments(0)