東京だからこそ出会う人や店をつれづれなるままに紹介


by cafegent
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日々ヘベレケ日記/圓朝まつりから、夕立の野方へ。

夕べの月は、漆黒の空に浮かぶ大きな真珠の様に美しく輝やいていた。
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深夜零時を廻り、独りベランダに出て長い間夜空を眺めていた。

    今は昔、竹取りの翁といふものありけり...

竹から生まれたかぐや姫が、3ヶ月の早さで絶世の美女に育ち、五人の若者の求婚を「仏の御石の鉢」や「ツバメの産んだ子安貝」などを持参せよ、と無理難題な要求で退け、最後は空から降りて来た者たちと月に帰っていった。その日が丁度「八月十五夜」、満月でアル。
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日本最古の物語として伝わる「竹取物語」のロマンに浸っていると、輝く月の中からかぐや姫がこちらを見ている様な気がして来たのだナ。

満月と云えば、歌川広重の描いた『近江八景』の中に登場する「石山秋月」が見事だ。
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琵琶湖周辺の八カ所の風景画は広重の代表作のひとつでアル。
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広重は、最初横版の『近江八景』を版行し、晩年の安政4年にもまた縦版の同シリーズを出した。
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      明月や座に美しき顔もなし    松尾芭蕉
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来月の10日から12日まで、紫式部ゆかりの石山寺『月見亭』に於いて、「秋月祭」が催される。
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風情溢れる佇まいから眺める「中秋の名月」は、言葉に表せない程に美しいことだろう。
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是非とも時間を作って、行きたいものだナ。
       ◇        ◇        ◇
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さて、先週は、毎年楽しみにしている「圓朝まつり」へ出掛けた。
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午前中から大変な人出でアル。
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今年は奉納落語の抽選に申し込まなかったので、活気溢れる『全生庵』の境内で、贔屓の噺家さんたちとの交流を深めるのだナ。
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「半分あわ」の生ビールは、“泡だけ50円”なんて洒落も効いていた。
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で、浴衣の方は生ビール300円と嬉しい限り!
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あぁ、暑い最中で飲むビールは美味い!

僕の大好きな春風亭正朝師匠とパチリ!
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有り難き幸せなり。
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落語協会の副会長を務める柳亭市馬師匠もサインを求める長蛇の列が出来ていたナ。

それにしても、毎年『圓朝まつり』の日は猛暑なのだ。
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少しでも涼しくなりたいと「圓朝コレクション幽霊画」を拝見した。
円山応挙の幽霊画が有名だが、素晴らしい作品が勢揃いしていた。
谷中『全生庵』にて月末まで公開中。

「圓朝まつり」の後は、いつもの様に『秋元屋』の口開けを目指す。

この日は30分程早く着いたので、野方の商店街を散策していたら、空からゴロゴロと落雷の音が鳴り響く。こりゃ、夕立が来るだろう、と100円ショップにてビニール傘を購入。

アーケード街に逃げ込むと雨が降り出した。少し早いが店に向かおう、と足を進めると店内にもうお客さんの姿が見えた。

おや、っと中を覗くと皆さん雨宿りしていたのだナ。
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この日はダンディ岩崎さん、自転車野郎ホッシー、酒朋フルちゃん、若手のトクちゃん。
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そしてズッドーンッ!でお馴染みの荒木マタエモンさんが来ていたネ。
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外では、雷さまがかんしゃくを起こしたのか、激しい稲妻が閃光し、近くに落ちる落ちる。外はまだ明るいが、万が一停電になっても、此処は炭火の焼き場さえ有れば営業が出来るのだから強みだネ。

バケツをひっくり返した様な激しい雨も一気に何処かへ移動した。
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ビール、三冷ホッピーと特製ハイボールにすっかり酔ってしまったが、雨後の爽やかな風にホッとした。
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最後は「生酛のどぶ」で〆て、二軒目へと移動。
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線路を隔てた先の路地を曲がるとタイガース好きな『串かつ若葉』へ。
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この二人、此処でもズドーンッをかましてマスる。
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本場大阪の味をアテに酒もススんだネ。
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あぁ、酔った酔った。ホッシー、撮影ありがとう!

「全生庵/幽霊画」のサイト
by cafegent | 2011-08-15 13:06 | 飲み歩き