日々雑文雑多日記/園子温監督の『ヒミズ』、早く観たい!
2011年 09月 20日
目黒区民まつり実行委員会が主催する『目黒のSunまつり』は、今年35回目を迎えた。駅近くのイベントは宮古市のサンマが振る舞われたが、こちらは宮城県気仙沼市から届いた約5,000匹と大分県産のカボスが振る舞われた。
僕の仕事場のスグ近所でイベントが開催される為、例年僕の仕事場も開放し朝から晩まで酒盛りで賑わっていた。
今年は残念ながら所用で目黒に居なかったなどで、さんま祭り便乗酒宴は開催出来なかったが、また来年は盛り上がりたい。
今年から被災地気仙沼の復興を支援する為、「さんま基金」を設けた。
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閑話休題。
先日閉幕したベネチア国際映画祭で、園子温監督の新作「ヒミズ」が、マルチェロ・マストロヤンニ賞を受賞した。この賞は、新人賞であり主演の染谷将太、二階堂ふみが2人揃って受賞する快挙となったネ。
古谷実の漫画が原作だが、「行け!稲中卓球部」にみられるギャグ漫画とは真逆の内容だ。だが、園子温監督が何故映画に取り上げたかは判る気がする。誰かがこの漫画の感想を現代版「罪と罰」と言っていたが、ウマいネ。
監督は3.11の大震災直後、脚本を変更し設定に震災を加えたそうだ。
映画祭の記者会見で、「10年前に書かれた漫画は、『終わらない日常』の退屈さが若者の意識の中にあった。だが、震災を受けて、『終わらない非日常』が当たり前になってしまった。そんな若者を描きたかった」と園監督は答えていた。
この映画で主人公の二人の次にメインとなる役を演じているのが渋い役者の渡辺哲さんだ。
最近ではNHKドラマ『ハゲタカ』『つばさ』等での小さな町工場の経営者役の印象が強い渡辺さんだが、昨年公開された園監督の「冷たい熱帯魚」では、強烈な個性を放っていたのだナ。あの映画は実際に起きた愛犬家連続殺人事件をベースにしているが、狂気な世界の映像が今も脳裏に強く残っている。
今回の「ヒミズ」も前作に出演した役者が中心だ。
でんでんさん、神楽坂恵さん、黒沢あすかさん、また音楽も編集も同じスタッフなので、チーム園子温が固まって来た感じか。
(9月16日の朝日新聞より)
渡辺さんから撮影時の事なども伺ったし、来春の公開が待ち遠しい。
居酒屋好きな渡辺哲さん、前回は門前仲町の『大坂屋』で出遭った。
『兵六』や『鍵屋』など、好きそうな酒場が沢山在るので、機会を見つけて是非お連れしたいと思うのだナ。
渡辺哲さんのオフィシャルサイト