日々是日記/秋の日曜『丸好酒場』で憩う。
2011年 10月 19日
ベンチで新聞を読む方、ジョギングをする方、ベビーカーを押しながら歩く方、愛犬を連れて散歩する方々など。
樹々の上からは野鳥の啼く声が聞こえて来る。
定年退職を迎えた初老たちは、退職金をはたいて買ったのであろう馬鹿デカい望遠レンズを三脚に立てて鳥の姿を狙っている。
公園なのだから、池の廻りをジョギングする人や無邪気にはしゃぐ園児も居るのだ。だが、あの人たちは「チッ、鳥が逃げちゃうじゃないか」と舌打ちをする。
なんだかなぁ。良い大人がそんな事で舌打ちかよ。さもしいなぁ。
逃げたらまた、戻って来るまで待てば良いではないか。公園はみんなの憩いの場なのだしネ。
あの鳥たちに彼らの舌打ちする音は聴こえただろうか。僕ももう立派な爺ぃの仲間入りだが、あんなジジィにはなりたくないナ。
彼らのグタグタ云う文句も聞きたくないので、イヤーフォンを付けた。
日曜日、12時口開けの『丸好酒場』を目指して、八広駅へと向かった。
電車の都合で15分程前に駅に着いたので、そのまま店の前まで歩いた。以前だったら、席数以上に並ぶ事が多かったのだが、この日は12時にシャッターが開いても並ぶ者は居なかった。そして、開店と同時に地元のご常連が一人、また一人と現れた。
10数人で一杯となる「への字」のカウンターはまだ3人しか居ない。
そんな訳で、のんびりと口開けのハイボールを吞んだ。
この季節は、北海道から蝦夷鹿刺しが届く。
同じく北海道のイクラは、もう間に合わなかった。イクラ丼を昼飯にしようと期待していたのだが、残念。
日曜の午後、ちょいと気ままな小旅行に出掛けたのであった。