東京だからこそ出会う人や店をつれづれなるままに紹介


by cafegent
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日々是日記/世の中無毛ヌード時代突入か!嬉しい限り!

先日、週刊現代の見出し広告を眺めていたら、ズドーンッと目に飛び込んだものがあった。

     「無毛ヌード」時代を始めよう
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「私たちは無毛にしています!美しき無毛ヌード」うんぬんかんぬん。

単に無毛ヌードのグラビアを載せるだけに終わらず、深く掘り下げていたのが良い。そして最後には、〈90年代に一世を風靡したヘアヌードの次は、無毛ヌードがブームを起こす〉と記しているのだナ。

僕の友人の女のコは、以前からブラジリワンワックスによる手入れ方法により下の毛が無い。そう、今話題になっている無毛女子でアル。彼女に頼まれて一冊の本を探した。幸い古書店でスグに見つかったので早々に送ってあげた。

それが「壺中庵異聞」だ。著者は版画家池田満寿夫の最初の妻、富岡多恵子であり1960年代の二人の廻りで起った出来事を書いた小説だ。
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あくまでも小説だが、実実在した人物を主人公としている。その人とは小説家江戸川乱歩の実弟であり、豆本制作に情熱を捧げた平井通(とおる)氏だ。

平井氏の作った豆本はコレクターの間でも高く評価され、池田満寿夫の銅版画が入った乱歩の名作「屋根裏の散歩者」は、今でも数十万円の値が付いている。

だが、豆本作りよりも平井氏が情熱を捧げたのが「無毛の女性」の研究だ。全国津々浦々、無毛の女性が居ると聞けば、60過ぎの老体にも関わらず眼を輝かせて逢いに行ったと云う。

平井が豆本の挿画として依頼した女性のヌード画に池田満寿夫がヘアを描いて、大喧嘩になったなんてエピソードさえ残っている。

「壺中庵異聞」では、平井通の無毛愛の追求を実に丁寧に描いている。平井が書いた「なめらかな脂丘への妄執」は、是非とも探してみたい。

僕が以前書いた「新版-東京奇譚」でも、平井通の無毛に対する情熱を記しているので興味のある方は再読してみては如何かナ。

また、その昔平井通が書いたとされる幻の春本「おいらん」が二つの出版社より出ている。平井蒼太名義で、どちらも「性の秘本」「幻の性資料」といったシリーズのひとつだが、内容は同じだ。

これを読むと平井自身の性癖の凄さに恐れ入るのだナ。なんせ、自分の奥さんの妹とどうしてもヤリたくて、あの手この手を尽くすのだから。
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「壺中庵異聞」で知った本だが、古書店で手に入れる事が出来た。そして、当然ながら僕も無毛女性フェチへと突き進んでいるのである。

      VIVA! 無毛女性たちよ!
     ◇         ◇         ◇
閑話休題。
恵比寿に住んでいた頃、牛もつ焼きの『縄のれん』と共によくお邪魔していた居酒屋がある。

駅前の駒沢通りを渡りみずほ銀行の細い路地を入った右手にひっそりと佇む日本家屋が在る。居酒屋『さいき』の戸をガラリと開けると、中から「おかえりなさ〜い」と優しい声で迎えてくれる。
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年季の入ったカウンターに座り、先ずは冷えたビールを戴く。店主のクニさんは、まだ散歩の最中だろうか。クニさんが体調を崩した頃からだろうか、座ると黙って三品のお通しが出るようになった。これが、すこぶる美味しいのでお通しだけで酒が何杯もススむのだナ。
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この日は、ハタハタの南蛮漬け、メジマグロとひらめ昆布締めの刺身、そして京芋の唐揚げだった。
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何と言っても、この京芋が大変に美味かった。

ビールを一本飲み終えたあたりで、旧友が到着だ。この日は、今季の仕事の作戦会議とでも云った酒宴だ。もう数十年の付き合いになるが、今では大事なクライアント先の部長である。

もう一本ビールをお願いし、乾杯だ。

黒板の品書きから、その日のオススメを思案する。
白子の天ぷらとだし巻玉子を御願いした。旬の白子には酒が良い。
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『さいき』自慢の「一ノ蔵」凍結酒を戴いた。
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シャリシャリに凍った一ノ蔵が溢れんばかりにグラスに山盛りとなる。

此処は創業64年を迎えた老舗の酒場だ。亡くなった立松和平さんも良くいらしてた。二階では吉行淳之介など多くの作家たちが集まって酒宴を催したりしていたそうだ。
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熱々ふわふわのだし巻玉子も酒がススむ。
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最後に湯豆腐を戴いて、三杯目の凍結酒を呑み干した。

会計を済ませ、席を立つとカウンター内の若き女性たちと店主クニさんが「行ってらっしゃ〜い!」と声をかけてくれた。これが聞きたくて、また暖簾を潜るのだナ。

この晩の風は、ほんの僅かだが春の匂いがした。早春を纏った爽やかな夜風が僕の頬をなでていく。あぁ、もう数軒行けるナ。

友人と渋谷で別れ、僕は一人青山方面へと宮益坂を昇った。
青山通りの喧噪を抜けると裏路地はもの静かな気配が漂っている。
だが、半地下の階段を数歩降りると『立ち飲み なるきよ』の店内からは賑やかな声が響いていた。

生ビールを戴き、店主の吉田成清の自慢料理を戴いた。
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此処は何も言わずとも色々と出してくれるのが嬉しい。
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何より、この立ち飲みとは思えない盛り付けも魅力だネ。

そして、いつもながら店内はエロモード全開だ。
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厨房の上を巨大な魔羅が飛んでいる酒場も珍しい。
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このねぎぬたも美味かったナ。
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芋焼酎のロックは、いつもお任せだ。

らっきょうの入った陶器の蛤にも、小さな魔羅が乗っている。
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こんな素っ頓狂なセンスもまたこの店の良いところでアル。
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団扇(うちわ)に「やらせろ」って書いてあるのも凄いだろ。

開店当初から来ているが店主の風格も板に付いてきた。
『なるきよ』は、この界隈を牽引する名店になっていたネ。

いやぁ、この日も美味い料理と焼酎、ありがとうネ!いつも成清君には感謝だナ。

すっかりヘベのレケになった僕はまたしても電車で寝落ちしたらしい。
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気がついたら何故か浅草橋だった。ハテ、どうやったら其処に辿り着くのだろうか。未だに疑問!

「新版-東京奇譚その3」
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Commented by torisugari at 2012-02-28 20:12 x
無毛の男っているのでしょうか?
Commented at 2012-09-09 23:29 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
by cafegent | 2012-02-28 16:13 | 食べる | Trackback | Comments(2)