日々ヘベレケ日記/春の夜、十条赤羽ハシゴ酒の旅!
2012年 04月 12日
其の如月の望月のころ
現在放映中のNHK大河ドラマ『清盛』の中で、朝廷鳥羽上皇の妻、璋子(たまこ)と恋仲になって武士の道を捨てて逐電(ちくてん)した佐藤義清(のりきよ)は、後の西行法師となった。
その西行がお釈迦様の命日である2月15日(如月の望月)の頃に自分も逝きたいと詠んだ歌だ。実際に西行が亡くなったのは2月16日だが、ほぼ願い通りの如月の望月の頃だったので、2月15日も西行忌が行われている。
平清盛と西行とは同い年であり、実際に仲が良かったそうだネ。
今年の1月にお亡くなりになった日本画家の巨匠、小泉淳作さんは西行のこの歌が好きだったらしい。2010年、画伯が五年もの歳月をかけて描いた12面の桜のふすま絵が完成した。
大作の完成から2年後に逝ってしまったが、制作当時から「最後の大作になるだろう」と語っていた。
◇ ◇ ◇
閑話休題。
今週の火曜日は、酒朋ビリー隊長と十条駅にて合流した。
目指す先は、駅から程近い居酒屋『斎藤酒場』だ。
最近は、何故かこのテレビ下が多いのだナ。先ずは「冷やしビール」の赤星を戴く。
いつもは殻付き落花生のお通しが、今日は炒り豆腐。ちょいと塩っぱい辺りが酒の肴に最高なのだネ。
そして、後から同じテーブルに座った方は、なんと酒場の友、栗山さんのご友人だった。いやはや世間は狭いと云うか、繋がるのだナ。
斎藤酒場は、次から次とひっきりなしに混んでいる。
十条駅から電車に乗って赤羽へと移動。
外の風も生温い。この日は日が暮れても暖かかったネ。
OK横丁を抜けて『まるます家』へ向かう。
一瞬満席かと思いきや、階段下のカウンターが2席空いていた。
ジャン酎モヒートもあっと云う間に空いたので、お会計。
続いて、横丁を左に折れて『丸健水産』へ。
地元の酒丸カップとおでんのセットを二つお願いする。
いつもは丸カップ2つが定番だが、店仕舞いが近づいていたので、この日は1つで我慢。ビリー隊長も上機嫌!
熱いおでん出汁とにんにく七味を入れて貰うのだナ。
久しぶりの赤羽をもう少し楽しみたいと思い、もう一軒。最後は馴染みの『喜多屋』へとお邪魔した。
さぁ、この日も四軒ハシゴして、一人2,865円だった。ナント、一軒当り700円ちょっとなのだネ。驚きだね、まったく。
気心しれた酒朋たちと吞む酒の美味いこと。安くて美味くて、居心地も良い。これだから、下町の酒場巡りはヤメられないのだナ。