昨日は渋谷区東で打ち合わせがあったので、終了後に渋谷区の『ふれあいセンター』に行くことにした。此処は確かゴミ処理の焼却熱を利用した熱帯植物園になっている。また、ホタルを飼育しており、この時季はガーデン内をホタルが飛び交うとのことだ。
そんな訳で先週の土曜日から昨日まで「ホタルの夕べ」なるイベントが催されていた。
午後5時から7時まではヘイケボタルが光り、7時からはゲンジボタルが光り出すと教えられた。
中に入るとホタルが育つ広場に網が架かり、その中を自由に飛び廻る姿を眺めることが出来た。ヘイケボタルの居るエリアは、黒幕で部屋全体を覆っているので、無数のホタルが光りながら跳ぶ姿に暫く足が止まったのだナ。
まさか渋谷でホタルが観られるなんて思っていなかったから、ご一緒したライターの船田さんも感動してくれた。
そして、向かうは『富士屋本店』だ。
まだ明るい5時半だと云うのに凹字カウンターはほぼ埋まっていたネ。
中へ進むと声をかけられた。NMBE(吞んべ)仲間の加納尚樹さんだった。ホント吞んべ達はいろんな酒場で遭遇しますナ。酔いことだ!
先ずはサッポロの大瓶でカンパイ!
プロデューサーの古賀クンと三人で冷や奴、ハムキャ別、それにハンペンチーズ揚げを戴いた。
ビールのあとは、寶焼酎でホッピーだネ。
仕事がウマく進むことを願って再度カンパイをして終了。
皆とは渋谷で別れ、僕は目白へと移動した。
山手線に乗った頃はまだ明るかったが、目白駅の改札を出ると梅雨晴れの空が美しい藍色に変わろうとしていた。
駅前でカミサンと待ち合わせをしてホテル『椿山荘』へと向かった。
そう、夕べは渋谷と目白の二カ所で蛍刈りを愉しんだのだナ。
このホテルの日本庭園では、毎年今の時季、ホタルが観られる。
5月から6月にかけてはゲンジボタル、7月から8月はヘイケボタルの飛ぶ姿を観ることが出来る。ほたる沢の蛍は求愛の為に光るのだそうだ。
闇の中をゆらゆらと舞う姿は幻想的だ。
毎年観にきているのだが、今年は蛍の数が確実に増えている。あちらこちらで観ることが出来た。
手の中で光るホタルの姿も素敵だったなぁ。
こちらは、紫陽花の葉の上で光っていたネ。
宿泊客やレストラン利用じゃなくてもホタル鑑賞が出来るとは、なんとも粋な計らいだネ。
舗道に降りてきたホタルを踏まれない様に池に戻すのも大事だネ。
さて、幻想的な世界を堪能した後は、やっぱり酒だ。
バスで駅前まで戻り、いつも行く居酒屋『すみれ』にお邪魔した。
此処はイワシ料理が美味しい店なのだが、何を頼んでも美味いのだナ。
名物「いわしつみれポン酢」でビールをゴクリ。
女将さんから「夏バテ防止に効くわよ」と毎回薦められる「ねぎとん」ももちろん食べる。
これも美味いんだナ。
この「野菜の煮込み」は野菜の旨味が汁に滲み込んで素晴らしい味だ。
食べながら躯が良くなりそうな品ばかりだネ。
美少年の純米酒も戴いて大満足。ご馳走さまでした。
『すみれ』を出たら、此処に寄らねば、だ。
そう目白最古のバー『なすび』でアル。
創業昭和22年の老舗バー、この日はマスターの伊藤千秋さんがお休みで、月に何度かのバー『MARIBAR』(マリバール)となる。
カウンターに入るのは、やっぱりMMBE(吞んべ)仲間でお馴染みの櫻井真理さんだ。
カミサンはビールで、僕は芋焼酎を戴いた。
帆立とキュウリの和え物も酒のアテに良い。
昭和の風情を色濃く残す佇まいの中、バックに流れるのはブラックベルベッツだ。これまたなんとも雰囲気にマッチして場末の酒場感を盛り上げてくれたのだネ。
真理さんの時にお邪魔するのは今回が初めてだ。だが、中々どうして馴染んでましたネ。
焼酎のお代わりもススみ、真理さんがせっせと味見をしながら作っていた和風ロールキャ別も美味しく戴いた。
午後11時近くになり、ご馳走様だ。
外に出ると少し風が冷たかった。裏路地では、そこはかとなく夏の薫りが漂っていた。来週はもう文月だ。七夕の短冊に何を詠おうか。