東京だからこそ出会う人や店をつれづれなるままに紹介


by cafegent
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日々是日記/夏、洞爺湖畔『Cafeゴーシュ』に憩う。

昨日、東京も梅雨明けとなった。しかし、明けた途端に猛暑とは、いささか躯に悪い。東京も30度を超え、館林ではナント39.2度を記録したらしいネ。

さすがに僕も仕事場近くの区民プールに行ってしまったが、熱中症だけは気を付けないとネ。

       炎天や 蟻這ひ上がる 人の足

正岡子規が詠んだ句だが、今朝も仕事場近くの公園ではシオカラトンボがじっと暑さを耐えている様に見えた。
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また、カナブンも葉の裏で朝の陽射しを避けているようだった。
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さて、先週末から僕は暑い東京を抜け出し、札幌に帰省していた。いつもならば幼馴染みや呑み仲間に連絡を取って、毎日酒宴となるのだが、今回は違った。先週、携帯電話を紛失した為に全員の連絡先が判らなくなり連絡の取り様が無かったのだナ。

唯一フェイスブックやツイッターで連絡が取れた札幌の仲間は一人だけだった。そして、実に32年ぶりに旧友と再会したのでアル。

高校の同級生であり、当時僕がハマッていたフリスビー仲間だったのだが、二十歳の頃に大会に出たりした後は逢わなくなっていた。

今回、その山田タツロヲ君がFBを利用して僕の帰省を知って連絡をくれたのだ。で、この3日間一緒に懐かしい昔話に花を咲かせたり、近況を話すことが出来た。
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日曜日は、タツロヲ君のクルマで洞爺湖まで足を伸ばした。
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目的は、一月に公開された三島有紀子監督の映画「しあわせのパン」に登場したパン屋さん『カフェ・マーニ』の舞台に使われた洞爺湖の畔に在る『Cafeゴーシュ』を訪れるためでアル。
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映画では月浦湖となっているのだが、実際は洞爺湖であり、映画に使われたカフェも現存している。

映画は、夫婦が営む北海道の小さなパン屋を訪れる幾人かのお客さんとの物語であり、大人のファンタジーである。主演の原田知世と大泉洋が夫婦役で実に素晴らしく演じていた。大泉洋のいつもとは違う抑えた演技も良かったナ。

午後1時洞爺湖に到着し、まっすぐ『ゴーシュ』に向かったのだが考えが甘かった。
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最近映画のDVDが発売されたらしく、想像を越える程のお客さんが並んでいたのだった。

こりゃ、仕方無いと僕らは一先ず洞爺湖へ。
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せっかくなのでパチリ!とネ。

そして、温泉に浸かることにした。
洞爺湖から少し戻り留寿都(ルスツ)村に在る小さな公共温泉『ルスツ温泉』へ向かった。

国道230号線を札幌方面に戻る途中を左に入るのだが、国道沿いに出ている案内板が小さ過ぎて見落としてしまう程なのだ。なんとか左折出来て温泉へ。
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源泉掛け流しの湯は水を足すことなく自然のままでアル。

小さな湯船なのだが、地元の方々とノンビリと浸かることが出来た。
ギックリ腰に効くらしく、じっくりと入った。これで、200円とは実に良心的な温泉だネ。

さぁ、ひとっ風呂浴びサッパリしたので『ゴーシュ』に行こうかと思ったが、タツロヲ君はまだ並んでいるとの予想。先に別のカフェで昼飯にした。

そして向かった先は『カフェ・ジャリブ』だ。
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インテリアは札幌のスープカレー屋『奥芝商店』を彷彿させる古民家再生風だったナ。
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奥の畳の座敷には薪ストーブが置かれ、年代物のカンダハーのスキーが飾られていた。
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カンダハーと云っても誰も判らないだろうなぁ。僕が子供の頃に主流だったスキー靴の留め具でアル。

此処の料理はタイやジャマイカ風の物が多く、僕は豚挽き肉のガパオご飯を食べた。
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スパイスが効いて中々美味しかったヨ。

腹ごしらえもしたし、今度こそ『ゴーシュ』に向かった。
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さっき程行列はなかったが、それでも10人以上が並んでた。
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まぁ、いつも『宇ち多゛』で1時間以上待っているので僕は苦にならない。

此処『ゴーシュ』は、その名からも判るように宮沢賢治の名作「セロ引きのゴーシュ」からとっている。
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店を営む落合夫妻がコントラバスとチェロを趣味にしており、店内にも飾ってあった。
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木造のログハウス風の一軒家は、二人の大工職人と御夫妻たちで造ったそうだ。内装の白い漆喰壁も御夫妻自ら塗ったのだとか。タツロヲ君は建築中から御夫妻とお付き合いがあったので、今回は三ヶ月ぶりの訪問と語っていた。

外で約1時間程待ったのだが、僕はいつもの様に草花や虫たちを眺めて過ごしたのであっと云う間に時間が過ぎた。
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小さな虫たちの姿も撮影することが出来たのだナ。
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小さな蜂もせっせと花の花粉を集めていた。
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虫たちは可愛いナ。

此処は映画が公開される前は、パン工房としてパンを販売し、カフェを併設していたのだ。だが、映画を観た方々が日々大勢訪れる様になり、次第に行列が出来てしまった為、パンの小売りは休止したそうだ。

だから、今はカフェがメインとなりメニューの中に自家製パンと自家製ケーキを置いている。実際の映画に登場するパンは、御夫妻がアドバイザーとなっており、映画に登場する様な大変美味しいパンを味わうことが出来る。

残念ながら店内を撮影することが出来なかったので、イメージを膨らませて欲しい。大きな窓から臨む洞爺湖をボーッと眺めていると本当に心が癒される。まるで時が止まったかのような気にさえなるのだ。

シェーカースタイルの家を訪れ、窓辺を眺めながら手作りのパンと煎れたての珈琲が、外の世界を一瞬忘れさせてくれる。実際は外に沢山の人たちが列をなして待っているのだが、なにしろ店の主人たちがノンビリと構えており、店内で憩うお客さんたちの邪魔をしないのだ。

好きなだけノンビリと過ごして欲しいとの心遣いなのでアル。カットされた三種の自家製パンを口に運ぶ。何も付けずにパン本来の旨味を味わうのだ。珈琲の種類も深煎り、マイルド、深煎りモカ、フレンチマンデリンなど豊富だ。

家具製作者、奥田忠彦氏製作の自然木のトレーに置かれたパンと珈琲も絵になる。

先程まで一時間以上待った事は、すっかり忘れてしまった。美味しい珈琲とパン、そして窓越しの洞爺湖の風景にすっかり魅了された。
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過去、幾度も訪れた洞爺湖だが、これほどゆったりとした気分を過ごせたことはなかったナ。ウィンザーホテルの高級フレンチもそりゃあ悪くはないが、簡素で長閑な空間『Cafeゴーシュ』は素晴らしいの一言に尽きる。

映画に登場する二人さながら、『ゴーシュ』のお二人も素敵な方々だった。落合毅さんが焼く天然酵母パンと奥様の直美さんが煎れる珈琲と自家製ケーキも素晴らしい。

外に出ると最後の行列が出来ていた。
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日没前の洞爺湖の景色も美しい。牧草地からは、虫たちの歌声が聴こえていた。

帰り道、雄大な羊蹄山の山頂に夕陽が落ちる姿を観ることが出来た。
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今回、北海道に戻って来て良かったと思う瞬間だったのだナ。

僕を此処に連れて来てくれたタツロヲ君、ありがとうネ。

「Cafeゴーシュ」のサイト

映画「しあわせのパン」公式サイト
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by cafegent | 2012-07-18 17:06 | ひとりごと | Trackback | Comments(0)