東京だからこそ出会う人や店をつれづれなるままに紹介


by cafegent
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日々是日記/今月閉店、ニューキャッスルの辛来飯。

今朝、仕事場に向かう途中、大きな向日葵(ひまわり)を見つけた。
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東京に居ると鉢植えか庭先に植えられた向日葵しか観ることができないが、北海道に帰ると名寄(なよろ)や北竜町の膨大向日葵の数に圧倒されるのだナ。

名寄の『ひまわり畑』は約500万本もの花が咲き、それは見事だ。たしか映画「星守る犬」のロケで使われたのも名寄だったかナ。

太陽にも似た向日葵は「日回り」と書くこともあるし、「日輪草」(にちりんそう)とも呼ばれる。どれも、言い得て妙だネ。

     向日葵と背比べした幼き日     八十八

いつもの公園の入口では、珍しいミスジ蝶を見つけた。羽根に白いラインが三つ入っているから「三筋」の名が付くのだネ。
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カメラを取り出している間、ずっと葉に止まっていてくれたのだナ。
ありがたいネ。
     ◇         ◇         ◇
久しぶりに銀座二丁目に在る喫茶『ニューキャッスル』を訪れた。
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4、5年前までは斜め向かいのビルに取引先が居たので、良く此処で打ち合わせをしたり遅めのランチをしたりした。ランチと云っても名物の「辛来飯」(カライライス)しかないのだけれどネ。

この店が老朽化のため、この7月一杯で店を閉じることになったと聞いたので、行かずには居られなくなったのだナ。
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外に7名ほど並んでいたが、僕もその後ろへ。

店内には先代の満面の笑みの写真が至る処に飾ってある。
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浪越徳二郎張りの笑顔は、いつ見ても癒されたっけ。
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此処のカライライスは、醤油を隠し味に使った和風ベースのカレーでアル。半熟の目玉焼きを崩しながらカレーを絡めて喰うと実に美味い。

壁に貼られたメニューを初めて見た時は面食らったものだ。なにしろ、京浜東北線よろしく、大井、大森、蒲田と記されているのだから。

大井は「多い」、大森は「大盛り」って訳だ。但し、大森でも大した量じゃないので、僕はいつも蒲田にしている。昔は、もっとボリュームのある川崎も有ったらしいが、辞めてしまったのだナ。

辛さの中にも深いコクと味があり、妙に病みつく美味さのカレーだ。
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野菜と果実を豚骨スープで4時間かけて煮込み、にんにくと生姜で味を整え、仕上げに醤油を加える。ちょっと見には家庭のカレー風に見えるが、実に手間をかけたルゥなのだネ。
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食後にはいつもホット珈琲を頼むのだが、これがまた余計に辛さでマヒした舌を刺激するのだナ。

この日は、ひっきりなしにお客さんが入って来たが、皆さん閉店の報を知って来たのだろうネ。

帰りがけ、ご主人に伺うと昨年3月の東日本大震災の際に地盤沈下してしまい、やむを得ず店を畳むことにしたそうだ。

創業66年の老舗喫茶を閉めるのは、とても残念だが、仕方がない。
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良い場所が在れば、また再開するかもしれないが、今は未だ判らないとの事だった。いつかまた再開されることを願っていよう。

美味しい辛来飯と珈琲、ご馳走様でした。
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外に出ると、軒先の鉢植えにアゲハ蝶が舞い降りて来た。
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アゲハも辛来飯の良い匂いに惹かれて近くの公園から飛んで来たのだろうか。
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暫し、銀座のアゲハに魅入ったのだが、この茹だる様な暑さが、更に僕を汗まみれにしたのだった。

東京自由人の「好食一代」
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by cafegent | 2012-07-26 13:18 | 食べる | Trackback | Comments(0)