東京だからこそ出会う人や店をつれづれなるままに紹介


by cafegent
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日々是日記/東京のお盆、酒場難民は何処へ?

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     葉の裏で 空蝉風に 揺れてをり    八十八

東京の街はお盆休みに入り、とても静かだ。仕事場に来ても電話も鳴らず企画を練ることが出来る。

昨日はいつもの酒場が何処も夏休みに入っていたので、仕事場から林試の森公園を抜けて武蔵小山まで歩いた。

目黒不動尊に隣接する不動公園では子供たちが走り回っており、脇の石舗道に西日が射し込み、長い影を映し出していた。散歩中の芝犬は西日に向かって進み、時折樹々の下を嗅いでいる。

桜の木は葉が生い茂り、葉の裏には沢山の空蝉(うつせみ)が残っている。時折揺れる空蝉に残照が当たって美しく輝いていた。
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勢いよく鳴く蝉は夏の暑さの象徴のようだが、空蝉には何故か少し切なさを感じる。そこはかとなく初秋の気配が漂っているのだナ。
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林試の森公園の入口付近をゆらりゆらりとたゆたう様にツマグロヒョウモン蝶が舞っていた。

カブトムシを誘い出す蜜袋に沢山のカナブンたちが集まっていた。
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この公園では陽が暮れると懐中電灯と虫かごを持った連中を多く見かかる。皆、カブトムシを捕まえにやって来るのだナ。

日曜の朝、家の前で足をばたつかせてひっくり返っていたカブトムシを見つけた。
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元に戻してやると少し進んだのだが、そのまま息絶えてしまった。
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路上に落ちて来る蝉など、この夏の虫たちもお盆の送り火とともに蓮の花に乗って無事に黄泉の国へ行ける様に祈ろう。
     ◇          ◇          ◇
閑話休題。

地元の大衆酒場『牛太郎』も昨日から夏休みに入った。
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休まず営業の筈の『晩杯屋』も昨日だけ臨時休業になっていた。

地元でも酒場難民になるのかと思っていたが、新しく出来たバル&ビストロ『Piquet 』(ピケ)が開いていた。7月末にオープンしたばかりなので、まだ定休日を定めておらず今は無休だそうだ。

いつも行く通称「深夜食堂」の斜め前に在った小料理屋『明日香』が急に閉店したと思ったら、その跡に此処が出来た。

先日、駅前で手作りのチラシを配っており、気になっていた店だ。
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生ビール290円の文字に惹かれたのだが、案の定小さなビアグラスで出て来たので、これなら普通のグラスで550円ぐらいの方が嬉しいなぁ、とチト感じた次第。
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バル&ビストロと記してあり、トリッパのトマト煮やガツとオリーブのマリネなど酒がススむメニューは嬉しい限り。

グラスワインはスペイン産が350円、イタリア産が500円、そしてフランス産は650円でアル。この倍以上の価格の差が僕の舌で判るのか疑問だったので、順番に呑むことにした。だが、何れも美味しくて350円ので良いかナとも思ったりして。
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店の自慢は白レバーのパテだそうだ。オススメするだけあって、確かに美味しかったナ。パンを追加したくなる一品だった。
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この店は武蔵小山の海鮮居酒屋『ばっちこい』の姉妹店だと伺ったが、また随分と違う内容になったのだネ。

朝11時半から翌朝6時まで通しで営業しているとの事なので、ランチでも夜勤明けの朝でも利用出来るのが嬉しいネ。

外の赤い壁が目印だが、其処は立ち飲みスペースになっている。
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だが、カウンターが壁にくっ付いているだけで、店内と隔離されているから無法地帯になってしまうネ。まぁ、ご愛嬌の立ち飲みスペースと言う事だろう。

また一軒洋風の新しい酒場が誕生したが、ムサコの迷宮スナック街に根付いてくれるとイイネ!

さて、酒場難民たちは、皆さん何処にいったのだろうか?
     ◇          ◇          ◇
昨日はカミサンが辛いモンが食べたいと言うので、また目黒に戻り駅前の『龍門』にお邪魔した。

此処は四川料理の中華で、本当に辛くて美味しい。四川省出身の料理長袁涛さんの顔写真が入口にチト目立ち過ぎな感じが否めないが、味はピカイチだ。

先ずは、名物「よだれ鶏」をビールでネ。
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本場では「口水鶏」と云うのだが、おもわずよだれを垂らしてしまう程に美味しいことからこの名が付いた。
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甘辛くて絶品の美味さだ。

この辛さを治めてくれるのが、「青菜のスープ煮」だ。
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辛さでマヒした舌を優しく癒してくれるし、何と言っても青菜の味が素晴らしい。食べるスープだネ。
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辛い味と優しい味を交互に食べるのがイイ。

そして、ご飯と一緒にかき込みたいのが「本場麻婆豆腐」でアル。
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唐辛子に加え、中国花山椒と豆板醤が絶妙な辛ウマを引き出している。
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これこそ病みつく美味さだネ。

前は五反田が本店だったが、いつのまにか目黒が本店に変わっていた。
中華料理は大勢が一番だ。ワイワイと円卓を囲み酒を吞みながら食べ続けるのがイイ。

今回もあと二人程居れば、名物の辣子鶏(ラーヅージー)や水煮魚も食べられたのだが、もうこれで満腹だった。

大いに満足したナ。外に出ると強い風に煽られた。

マヒした舌を癒しに美味いハイボールを求めて、『権ノ助ハイボール』のドアを開けた夜であった。
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by cafegent | 2012-08-14 13:20 | 食べる | Trackback | Comments(0)