東京だからこそ出会う人や店をつれづれなるままに紹介


by cafegent
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日々是日記/この夏に旅立った友を偲ぶ浅草酒宴。

昨年の中秋の名月は、9月12日だったネ。今年は9月30日の日曜日だそうだ。中秋の名月は「十五夜」とも云う。これは、旧暦の8月15日の夜のこと。

今年は十五夜と満月が同じ日になる。桔梗や萩の花など秋の七草を飾り、月見酒で一献やりたいものだナ。もちろん、月見団子も欲しいところだネ。
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秋の虫の集(すだ)く声に耳を傾けながら盃の中で揺れる月を飲み干したい。今年も月うさぎに逢えるだろうか。

秋の風のことを「色なき風」と云う。もちろん、秋の季語だ。秋の少し寂しげな、身に染むような風のことを表している。

丁度、昨年の9月の句会で出た兼題だったので思い出した。まだまだ蒸し暑い東京の九月では、色なき風が吹くのももう少し先だろうか。

      向かい来る 色なき風に ペダル漕ぎ    八十八

     ◇          ◇          ◇
昨日は武蔵小山の酒場『牛太郎』から始めた。
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エアコンがない大衆酒場ゆえ、風が通り抜ける夕暮れあたりが居心地が良い。

馴染みの酒場は、暖簾を潜るとあちこちから知った顔がこちらを向いて、笑顔を返してくれる。思わずこちらの口元も緩み、手を挙げて挨拶を交わす。
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変わらない日常の一コマだが、心和む瞬間なのだナ。

スパサラをアテにビールが美味い。
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此処はホッピーも地元博水社のハイッピーも揃えてあるのが嬉しい。

この日は、小一時間程でご馳走様だ。

駅前でカミサンと合流し、地下鉄で浅草へと向かった。

昨日は今年の7月に病気で他界した友人ミヤッチこと宮本征一氏を偲ぶ会が、雷門の酒場『簑笠庵(さりゅうあん)』で催された。
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丁度、7月2日に亡きひとみ姐さんを偲ぶ会を開いたのだが、その席でミヤッチの訃報を聞いたのだった。七夕の月に酒仲間を二人亡くしたことになるのだが、ミヤッチと一緒に酒を酌むようになったのは、思えばひとみ姐さんがきっかけだった。

開店早々の『簑笠庵』に足繁く通っていたひとみ姐さんが、地元浅草でセレクトショップを営んでいるミヤッチと仲良くなったのだ。彼もまた仕事帰りにいつも此処に呑みに来ていた。
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そして、僕やマタェモンさん、Qちゃん、ハッシー、カオルちゃんなども皆、ミヤッチと仲良く呑むようになった。
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これは、ビリーたちと上野御徒町の『佐原屋』で呑んだ時だナ。

もちろん、時にはミヤッチが僕らのホームグラウンド神保町の『兵六』の暖簾を潜ることもあったし、我が家での酒宴にも来てくれて、それはもう良く呑んだっけ。

そんなミヤッチだが、実は10年程前から癌に侵されていたのだった。

何度か手術をしながら、体調を持ち直しサラリーマンを辞め地元浅草の寿一丁目でレディースのセレクトショップを開いていたのだが、僕らが簑笠庵で知り合った頃は元気一杯で、微塵にも病気だったなんて感じさせなかった。

それが、昨年末にまた癌が再発し体調を崩したのだった。店を畳み、入院を余儀なくされた。ハッシーやムッちゃん小ヒロ夫妻、簑笠庵の山本さん京子さん等も皆さん良くお見舞いに行っていたようだった。

ミヤッチが営んでいた店は、今カオルちゃんが借受けて事務所兼イベントスペースとして活用している。

今年の浅草三社祭では、外出許可を貰ったミヤッチも車椅子ながら遊びに来てくれて、僕も久しぶりに一緒に酒を酌み交わすことが出来た。

この写真は3年前の三社祭の時のミヤッチだ。
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祭り半纏をイナセに着こなして祭りに明け暮れていたっけ。
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夕べは簑笠庵でミヤッチと仲良くなった飲み仲間が集ってくれた。
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ハッシーやビリーも駆けつけてくれた。
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ミヤッチの御母上と最後まで傍に寄り添って世話をしていた妹のカズちゃんも生前のミヤッチの写真を沢山持って来てくれた。
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これは、小さい頃のミヤッチだ。やっぱり祭りだネ。
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七七日忌の法要も終わり、カズちゃんの顔にも笑顔が戻っていたので少しホッとした。

一昨年の12月のクリスマスには、浅草のミヤッチ邸にて鬼平犯科帳でお馴染みの「五鉄」の軍鶏鍋を再現した酒宴を催した。御母上のお手製の〆鯖がとても美味しくて日本酒がどんどん空になったっけ。
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この日は、山本さんが素晴らしい〆鯖を用意してくれた。
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ビールに始まり、日本酒、芋焼酎と酒好きのミヤッチを思い出しながら皆も大いに呑んでましたナ。
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なんだか、簑笠庵のカウンターに今もミヤッチが居るようだナ。
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地元のチイチィもムッちゃんもありがとうネ。
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山本さん、素敵な宴をありがとうございました。
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自慢のポテサラも最高でした。
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そして、京子さんにも感謝!ミヤッチのお酒飲んじゃって!

40代と云う若さで旅立ったミヤッチだが、今頃天国でひとみ姐さんと酒場を徘徊していることだろう。
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これからも夏は、ひとみさんとミヤッチを呼んで酒宴を催すとしよう。

「東京自由人日記/浅草で軍鶏鍋」
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by cafegent | 2012-09-14 14:33 | ひとりごと | Trackback | Comments(0)